概要
てんとう虫コミックス23巻及び、藤子・F・不二雄大全集13巻に収録。
ここへ１０円を入れて欲しいものを言いながら振ると、小さいながらもそれが出てくる。このため出て来た物は耐久性が低くちょっとした力で吹き飛んだり壊れたりし、使用するにはこれが大きく見える専用の眼鏡をかけなくてはならない。
ストーリー
母親がドラマを見たことで見たかったテレビアニメが見れなかったことを聞かされたのび太は、自分ちのテレビで見ると良いとしずかを誘ったが、家に帰るとパパが野球を見ていて見ることができなかった。だがしずかが家から出て来るとスネ夫が自分の部屋にテレビがあることを言い出し、彼女が付いて行ってしまったためのび太はドラえもんにテレビを出してと相談。
しかし「ないよ」と言われると気を落として机に座り込んだため、ドラえもんは仕方なく「うちでのデパート」を取りだし、彼の説明通りのび太がこれに10円玉を入れると小さなテレビが出て来た。サイズが小さいことにのび太は文句を言うが、ドラえもんは「10円だから」と言い、かけるとこれが大きく見えるめがねも取りだした。
ドラえもんと一緒にテレビを見て楽しんだ後、途中でくしゃみをしたことでテレビが吹き飛んでしまったものの、もっと色々増やすことにし漫画やラジコン飛行機を取りだした。早速ラジコンを飛ばしたが部屋から出て来たパパの鼻の穴に入ってしまったので、今度はしずかのために色々な物を取りだした。
そして自分の部屋が立派になったことを伝え彼女を部屋に誘うと、眼鏡をかけてもらい豪華な家具の部屋へ案内したが、小さいことを忘れてソファーに腰かけてしまったため、重さに耐えきれずこれが崩壊してしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1981年7月29日に、水田版は2022年12月17日にそれぞれ放送している。
2022年版
- スネ夫は、大型テレビとふかふかのソファのことを言ってしずかを連れて行った。
- のび太が出したテレビは時代に合わせた薄型のものになっていた。
- ラジコンの飛行機は、パパの口の中に飛び込んだ。
- 空地でロケットを出すもジャイアンの素振りで吹き飛んでしまったり、ジャイアンがこの道具で食べたい料理を大量に出すも満腹にならず追いかけられた際、この道具を使って道路に壁を出現させ逃げ切ると言った下りが追加された。そして同じくスネ夫に高級家具やアロマディフューザーや掃除ロボットを自慢される下りも追加されている。
- ドラえもんとのび太は、古雑誌を持って行く、屋根の修理をする、お使いに行ってくるなどの手伝いをして10円玉を集めた。
- スネ夫も一緒に野比家を訪れていて、豪華な美術品で飾られた廊下や居間、プラネタリウムになったのび太の部屋、かわいいい小型の犬型ロボットなどに驚き、最終的には悔し泣きをしながら帰って行った。
