かこフェリ
かこふぇり
深月フェリシア魔法少女ストーリー第三話にて、フェリシアの両親を殺したのは魔女ではなくフェリシア自身であることがキュゥべえから語られる。しかも殺意があったわけではなく、ちょっとしたいたずらで殺してしまったことを
そして親を殺害して混乱した彼女が願った結果、フェリシアが両親を殺したことがなかったことに。そしてフェリシアは自身の願いによって魔女が両親を殺したという偽の記憶を自分自身に植え付けてしまい、親の仇を取るため魔女を狩る傭兵となり果ててしまったことを伝えられる。
かこはその話を聞いた後キュゥべえにこう語った。
「それと言いそびれていたことを次にはちゃんと言います」
「お友達になってくださいって」
その後、かこがどの様にフェリシアと友達になった経緯は描かれていないが、少なくともアザレア組と出会う前には仲のいい関係になっているようで、その経緯を知りたいという人もいるはず。是非ともイベントで明かされてほしいものである。
そして、フェリシアの過去については、メインストーリー第2期第6章で決着がつくことになる。
プロミストブラッドの紅晴結菜によって、ついに自分が両親を殺したという事実を知ってしまったフェリシア。そしてかこと親友の三栗あやめは、時女一族の三浦旭に彼女に両親の霊を会わせてほしいと嘆願する。そして…。
※以降、メインストーリー第2期第6章のネタバレを含みます。
旭「あれで良かったでありますか。」
かこ「ごめんなさい…無理を言ってしまって…。」
あやめ「でも思い出して良かった。幽霊を探して正解だったね!」
かこ「そうだけど…。」
旭「我もさすがに焦ったでありますよ。」
―経緯は数時間前に遡る。
旭「こんな夜明け前になんの用でありますか…。いささか常識がないように思うであります。」
かこ「ごめんなさい…。それは承知の上なんです…けど、フェリシアちゃんを助けてほしくて!」
あやめ「お前、オバケ呼び出せるんだろ!?だからお願いしたいんだよ!フェリシアの父ちゃんと母ちゃん、呼び出してやってくれよ!」
旭「…しかし、何かあったかは置いといても少々難しいでありますな…。」
あやめ「どうして…!」
旭「我は時女一族の分家の身。中は良くともユニオンはいずれ争うグループであります…。我としては助けてやりたいのはやまやまでありますが…。」
旭が断りたくなるのも無理はないだろう。なにせ彼女は以前、自分の固有魔法のせいで魔法少女の信頼を失い、心に深い傷を負ったあの忌まわしい事件を経験したのだから…。
寧ろ旭は、かことあやめに自分と同じ後悔を味遭わせたくないという、彼女なりに気遣っていたのかもしれない。
あやめ「違う…!あちしらはユニオンに入ってないよ…!」
旭「それはどうとでも言えるでありますよ。」
かこ「それに仲間としてじゃありません…。私たちは友達としてフェリシアちゃんを助けたい…!」
「だから、お願いです…、力を貸して…。じゃないとフェリシアちゃん…きっと自分のこと、許せないような気がして…。お願い…お願いです…。」
あやめ「あちしは、友だち…じゃないけど、アイツいないとなんかやだし、頼むよ…!」
かことあやめは退かなかった。ここで諦めたら、何のためにこれまで友達としてフェリシアを支えてきたのか。そんな今までの自分に嘘をつくことになってしまう。
旭「友達の頼みとあっては、我も断りづらいでありますな…。」
二人の嘆願に、旭は結局折れ、渋々ながらも協力することに。彼女はさぞかし不安になっただろう。もしかしたら、あの一件の二の舞になるのではないか、と…。
だが、それはならなかった。フェリシアは無事に両親の霊と出会い、許しを得る事ができたのだから。
旭「我はユニオン相手であれば、断らざるを得なかったであります。」
あやめ「それなら本当にあちしらは関係ないから大丈夫。なー、かこ。」
かこ「はい、本当に違いますから。」
かつて、アナザーストーリーにおいて、フェリシアと同じようにマギアユニオンに入るか否か迷っていたかことあやめ。散々悩んだ結果、二人が出した答えは以下の通りだった。
あやめ「あちし、参加しなくていいから。友だち…じゃないけど…フェリシアとかが困ってたら、助けになりたいって思ってる。」
かこ「誰かに流されて…決めるのは…ダメだって…そういうのって…きっと…一番大切な時に…返ってくるから。」
あえてユニオンに入らない道を選んだ2人。これが功を奏するとは思ってもいなかっただろう。
かこ(自分で決めて良かった。)
あやめ(ちゃんと外にいても、力になれるってことだよな)
マギアユニオンに入らずとも、友の力になれる。それを改めて実感できた2人。これからもかことあやめ、そしてフェリシアの13歳組の絆は揺るぎないものとなっただろう。
一方、そんな13歳組を救ってくれた旭は…。
旭(ひとまず深月フェリシアが救われて良かったであります。しかし…)
(魔法少女は虚無であります。こうして救わずとも、逝かせたところで、たいして変わらなかったであります。)
あの一件を抱えているのか、珍しく冷めた様子の旭。それだけ彼女が負った心の傷は深く、大きかったのだろう。果たして今回のフェリシアの様に、旭が本当に救われる日は来るのだろうか…?
メインストーリーしかプレイしていない人や、アニメ版からマギレコに入った人ならば、この二人の関係に違和感を感じた人もいるだろう。しかし、実際にかこはフェリシアのみならず、いろは達メインキャラにも大きく影響を与えている(実際にフェリシアは劇中において、かこが不在の時でも彼女の名前を口にする事が多く、更に魔法少女解放の為にワルプルギスの夜を神浜市に呼んで夏目書房を潰そうとする灯花とねむを非難している様子から、それなりにかこの事を大切に思っているのがよくわかる)。
特にいろはに関しては、かこがフェリシアと友達になっていなければ、みかづき荘の一員になっていなかったかもしれない。更に魔法少女が存在しない世界に至っては、かこと出会っていなかったせいでフェリシアは更に心が荒れ、挙句にいろはを交通事故で死なせていた事も示唆されている(あくまで可能性なので、本当にこうなっていたかは不明だが、もし仮にそれが事実なら、フェリシアは自分の両親のみならず、いろはをも死に追いやってしまった罪を背負う事になるだろう)。
元々脇役としては影が濃いかこではあるが、上記の一件を見て、改めて彼女の存在意義に感化された人もいたのではないだろうか。
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すべて見る煙が目にしみる【杏✕フェリ】
【あらすじ】 フェリシアは、一人喫煙所で煙草をふかしていた。 そこに杏子がやってくる。 「さっさと幸せになんな、手遅れにならないうちに。でないと会えなくなっちまうぜ」 かこ✕フェリ、と見せかけて 杏✕フェリです。 (注)かこは会話には出てきますが登場しません。 煙草が合法的に吸える程度には大人になった、フェリシアたちのお話。 【備考】 今はあんまり煙草が流行らない時代かなーとは思ったのですが。 タイトル「煙が目にしみる」は言わずと知れたジャズの名曲です(原題 Smoke Gets In Your Eyes) これは私の偏見ですが... 将来喫煙していそうだなと思うのが フェリシア、杏子、美雨、ささら、葉月、かのこ、みかげ(好奇心)、アリナ(気分次第) そして意外に吸わないのが 十七夜、潤 です3,906文字pixiv小説作品