曖昧さ回避
- アニメ版けものフレンズに登場するキャラクター「かばんちゃん」への呼び方の一つ、及び二次創作での扱いについて解説。
- 2期アニメ『けものフレンズ2』に登場した際のかばんについて解説。
1の概要
劇中ではアライさんとフェネックの他、ジェーン、マーゲイ、アリツカゲラがこの呼び方をしている。
???「かばんさんは偉大なのだー!!」
pixivでは主に下記の用法でこの呼び方が使われている。
- ダーティー&ハードボイルド
いわゆるやばんちゃんと化したパターン。
銃火器を手にセルリアンを睨むその姿はアクション映画の主役さながらの風貌である。
- イケメン化
臆病でどことなく不安げな原作とは対照的に男前な雰囲気を纏ったパターン。
また、視聴者達に大きな衝撃を与えた11話において、たった一人でセルリアンに立ち向かった勇姿に心打たれたフレンズ達によって、その時の様をかっこよく描かれる事も多い。
- 大人化
原作よりも明らかに成長した姿で描かれているパターン。
それに伴い、胸が野生解放しているイラストも多く見られる。えろーい!
2の概要
2期にあたるアニメ『けものフレンズ2』に登場するという事前アナウンスはなく(声優はラッキービースト・ミライと兼役のため続投)、主人公も同じくヒトであるとされるキュルルに変更されたため、出番はないものと思われていた。
しかし、第1話「きおくのかなた」にてサーバルとカラカルがキュルルが何のフレンズであるかを考察する際、過去に珍しいフレンズ=ヒトと一緒に旅をしていたことについて言及する。だが、サーバルは誰と一緒に旅をしていたのか思い出すことができず、カラカルに「この子(キュルル)もヒトなんじゃない?」と言われてやっとずっと一緒にいた誰かについて朧気ながらもその姿を思い浮かべることができた。
浮かび上がった姿はシルエットだけだが、半袖・大きな鞄・鍔が一部欠けており2枚の羽根飾りが付いた特徴的な帽子…と、色情報こそ欠けているものの、明らかにかばんちゃんのそれであった。
また、サーバルとカラカルがお腹の空いたキュルルを見て、わざとらしく「食べないで~!」とかばんちゃんの持ちネタ(?)であった台詞を発するなど、あたかも同じ世界にかばんちゃんが存在していたかのような描写が随所に盛り込まれている。
※ここから先は2の物語のネタバレとなっております。
ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いします。
そして第5話「ひとのちから」にて突如、暴走したと思われるアムールトラに向かって燃える紙飛行機が投げ付けられた。サーバルが振り向いたその視線の先には……
「サーバル...」
当アニメでは既にキュルルが前作での彼女(あるいはNEXONアプリ版におけるミライ)のポジションに収まっており、彼女の登場は回想による仄めかしこそあったものの絶望視されていたため、今回の彼女の登場には多くの視聴者が驚かされた。
なお、クレジットは前作と同じ「かばん」でCVも引き続き内田彩。
外見・人物像
全体的には嘗ての面影を残しながらも、凛としていて尚且つ大人びている印象を受ける。
やや頭身が高くなって、髪も伸びており、後ろで一つに結っている。髪は深緑に変化。
服装は赤い羽や腕時計含め前作から引き継いでいるが、現在はその上から白い上着を羽織っている他、前作最終回ラストの四肢の先端の黒化がそのまま進行しているようで一度消滅した筈の黒タイツを履いており、更に両手には黒い長手袋をつけている。更に上着にまで進行している様子で上着は裾以外が黒く染まってしまっている。
トレードマークである帽子と鞄はそのまま使われている。
一人称が「ぼく」から「わたし」に変化し、控え目な言動の持ち主だった前作の頃に比べるとハキハキとした喋り方になったり、緊急事態にも冷静に対処している等、より逞しくなった印象を与える。
今もかつてのパートナーの事を大切に想っているようだが呼び捨てになっている。
また「ヒト」としての能力を発揮している為か フレンズの中では知的で博識なハカセも二期では自身の事を「カバンの助手」と名乗っている。(助手の博士)
漫画版
容姿についてはアニメ版とほぼ同じだが、キュルルよりも頭一つ分背丈が高くなっており、サーバルやカラカル同様、"お姉さん"感を増している。また、
- 『パークガイド』という肩書を以て活動している
- フレンズ達との親交も多め
- ノートを持ち歩く(=フィールドワークをしている)
- アルパカはお茶の師匠
- きのこ茶を開発
と、アニメ版よりも人となりの描写が多い。また、様々な経験をしてきた為なのかとても大人びており、キュルルに「もし大切なものを見つけたら決して手を離すな(意訳)」という助言を贈っている。…かばんさんは、手離してしまったのだろうか…?
第5話「ひとのちから」
初登場。原因不明の暴走を起こし、キュルル達に襲い掛からんとするアムールトラに対して、いつぞやの如く燃える紙飛行機を飛ばしてその注意を反らし、キュルル達を救った。
その直後にかつてのパートナーと再会する。
第6話「あたらしいあさ」
アムールトラから逃れるためジャパリバスを運転し、キュルル達を乗せる。
移動中に「わたしは、かばんって呼ばれてる」と自己紹介をした後、キュルルが自分と同じ「ヒト」であることを確認した。
かばんがジャングルに向かったのは食料調達のためで、ジャングルから出た後は自らの「おうち」である研究所に帰還した。
博士や助手と共にサンドスターやセルリアンの元となるセルリウムを保管および研究しており、襲ってきたアムールトラはビーストというフレンズの成り損ないであると解説した。
最近のセルリアンの大量出現の原因の解明に難儀していた所、その原因を特定したキュルル達に大量の腕時計型ラッキービーストのうちのひとつを託して見送った。
サーバルのことを気にかけていたが、かばんの記憶がないサーバルにはあくまで別個体であるかのように接し、見送る際にカラカルに「あの子を、よろしくね」と告げた。
第9話「おうちにおかえり」
直接は登場しないが、アルマーとセンちゃんの二人組「ダブルスフィア」とキュルルの会話の中で存在を言及される。
- 「何で嫌がってるのにつれていくの?」→「依頼主があなたに会いたがってるから」
- 「何で会いたいの?」→「ヒトが珍しいからじゃないですか?」「パーク中探しても君しかいなかった」
- 「かばんさんってヒトもいたよ?」→「博士達と一緒にいる方ですね」「あの子とは違うんだってさ」
- 「違うって、何が?」→「さあ?」
大まかなやり取りはこんな感じだが、実際に依頼主であるイエイヌはキュルル個人ではなく「ヒト」という存在そのものを求めていた。
ダブルスフィアの発言と照らし合わせると、かばんさんは「ヒト」に該当しない=他のフレンズ達と同様(ヒトのフレンズ)の存在ということになる。
もっとも、ダブルスフィアが調査を怠った言い訳をしているだけという可能性も否定はできない。
第10話「ちぇっくいん」
フレンズの姿と能力を真似るセルリアンが現れた事を知って、キュルルが原因であると推察する。
実験のため、キュルルから貰っていた絵の一部を切り取ってその上にセルリウムを垂らすと、絵に描かれていた博士に擬態したセルリアンが誕生した。
しかし、閉じ込めていた容器が小さすぎたためセルリアンが暴れだし、博士達に抱きかかえられて脱出するも追いつかれそうになった所にアライさんが駆けつけてセルリアンを撃破。
フェネックとダブルスフィアも合流して、皆に現状を改めて解説する。
擬態したセルリアンの強さは思い入れの強さに比例すること、海底火山から噴き出した大量のセルリウムが、キュルルが描いたフレンズ達の絵を取り込んでしまう可能性を指摘した。
第11話「うみのごきげん」
10話で発生した事態を重く受け止めたのかキュルル一行と関わりを持ったほぼ全てのフレンズをトラクターの後部に接続した荷台に乗せてキュルル一行の現在地であるホテルへ向かった。
第12話「ただいま」
第11話にて巨大な船の姿をしたセルリアンの襲撃を受け、水没し始めたホテルからキュルル及びキュルルが描いた絵を回収するためにボートに乗って救出に向かう。
その後、12話終盤にてサーバルと浜辺で会話し、これからも旅を続けるキュルルについていくというサーバルと、涙しつつも別れを果たす。
「また会おうね!…サーバル」
「うん、約束だよ!かばんちゃん!」
深まる謎
鮮烈な再登場を果たした彼女だが、NEXONアプリ版版や漫画版ともリンクする数々の謎が残った。
元々、NEXONアプリ版版と漫画版ではヒトがいたジャパリパークが廃墟と化している世界を舞台にしたのが1期であり、アプリ版・漫画版のメインキャラクターであるヒトの飼育員「ミライ」も1期では生死不明となり、アプリ版・漫画版のフレンズたちはおそらく既にこの世にはいない。
1期の「かばんちゃん」は「ミライ」から派生したキャラクターであり、2期の「かばんさん」はミライに口調が近づいたが、外見的な特徴は「カコ博士」に似てきている。
活動停止したラッキービーストのコアを集めているのも、パークのシステム内部へアクセスするためだと推察される。
2期「かばんさん」はジャパリパークの崩壊とフレンズの真実について独自に研究、ある程度の謎を解き明かしており、何らかの明確な目的意識に基づいて行動している。
キュルルが物語の表の主人公であるとすれば、「かばん」は世界の真相に近付く裏の主人公だとも言えるだろう。
また、1期の「かばんちゃん」は「ミライ」のことを忘れていた。まるで、2期のサーバルが「かばんちゃん」を忘れていたように。
サーバルの記憶喪失に「ビースト」が何らかの形で関わったこと、■■化した「カコ博士」の面影を持つ「キュルル」、キュルルが最初にいた場所がビーストを研究する設備だったことも含め、彼女らとの関係もファンの間で様々な考察と推測がなされている。
また、アニメ版の設定では「セルリアンに捕食され、サンドスターの力を失ったフレンズは本来の動物の姿に戻る」という事になっているのだが、1期終盤でセルリアンに捕食されフレンズとしての姿を一度失った上で復元したかばんが「フレンズなのか元になった動物の姿として新生した(かばんがフレンズとして生まれた発生源は帽子に付着していたミライの毛髪だと判明しており、元の姿に戻るのならそこにあるのはただの毛髪であるはずである)フレンズとは異なる存在なのか」は劇中では明かされていない。
その他
2019年2月14日に開催された「第2回見逃し上映会」における梶井斉プロデューサーの証言によると、2期5話に登場したのは「かばんちゃん」ではなく「かばんさん」である、というのが公式の見解である。
5話時点で初登場した「かばんちゃん」が1期の頃の「かばんちゃん」とは明らかに異なる様相であることは疑いのない事実であり、また同イベントにおいては、他にもまだ隠されている設定があることが示唆されている。
しかし、人物描写が明らかに1期と異なっている他フレンズ達から「ヒト」と認識されてないと思しき描写も多く、「2期のかばんはワカメのフレンズ」とネタにされることも多い。
また、研究に打ち込んでいるという設定や劇中の描写から「くたびれたOL」という印象も少なからずあり、1期かばんとは別の人物として描写されることもある。
一部ではネオかばんちゃんという俗称も用いられていたが、pixiv以外ではあまり浸透していない。
けものフレンズわーるどにおける設定
2019年6月7日より開催された公式イベント「けものフレンズわーるど」にて、「かばん」の容姿の変化についての設定が明かされた。
設定によると、5段階の成長サンプルが存在し、アニメ1期のかばんちゃんが「第2段階」、コミック表紙が「第3段階」、けものフレンズ2のかばんが「第4段階」なのだという(第5段階では、より「ミライさん」に近くなる)。
「ヒトのフレンズ」は年齢に応じて成長するが、その体は本来のフレンズの定義に該当しない、極めて脆く不安定なもので、成長を拒んだり、自ら死を願うと消滅してしまう。
かばんの体は、ある個人(ミライさん?)の強い思念が形になってジャパリパークに残り続けているもの、と考えられる(アニメ1期「12話」で、セルリアンに取り込まれたかばんが、ミライさんの髪の毛に戻らなかった理由?)。
ただし、これらの設定は現状あくまでコンセプトデザインとして扱われているので、正式な設定として採用されているとは限らない。
※2期かばんちゃんのモデリングチェック時点では1期のかばんちゃんと同一人物かは決まっていなかったらしい。
コラボレーション
テイルズウィーバー
2時代のかばんの姿を模したリュックが「かばんのみにちゅあかばん」として登場。
マビノギ
コラボイベントにて2時代のかばんになりきる事ができるアバターパーツが登場。