「運命をねじ曲げようなんて魂胆が最初っからクズなのよ」
人物像
薄いピンク色のモブグラで、同イベント内に出演していた黒田や白金とは違い使い回しの立ち絵である。
以前はうららとコンビを組み、「夜遊びホームルーム」という湯国市で有名なローカル番組に出演していた。ただ、イベントのCMではうららの名前しか紹介されておらず、世間の流行に疎い三浦旭がうららの方だけは名前を聞いたことがあるなど知名度の格差が目立つ。
オバケなど実際に見たことのないものは信じないと語っており、危険なことに巻き込まれたくないと何度も発言するなど保守的な性格である。
マネージャーからはプライドが高く絶対に弱音を吐かない性格、うららからは強くてしっかりしていて全然へこたれず、それでいて教え上手と評価されている。
元コンビのうららからは好かれているが、くららがその好意に返したことはなく「嫌いだったアンタ」という台詞や周囲のうららとの扱いの差から彼女に対する不満を日頃から溜めていたものと推測される。
また、第9章アナザーストーリー「見えずとも消えないもの」にて、うらら自身が「元々、考えなしなウチのことを嫌ってた」と振り返っている。
「ウチはくららが好きだけど
くららはいつも何だか冷たいんよ」
灰色革命終盤では、バス事故に巻き込まれて生死の境を彷徨う目に遭ってしまう。
その後、自身を願いで生き返らせてくれたうららに対しありったけの罵声を浴びせ去っていった。
「どうして私だけ助けたの…
事故を無くせばよかったのに…
アンタっていつもそうやって勢いで行動するよね…
おかげで魔法少女の件も、全部巻き込まれっぱなしだし一回死にかけてるとか本当笑えない…
アンタ、周りが見えてないのに自分勝手過ぎなのよ…」
「魔法少女は願いでなんとかする自分勝手な奴らの集まり
運命をねじ曲げようなんて魂胆が最初っからクズなのよ
そのクズが、嫌いだったアンタで良かったわ」
曲がりなりにも命を救ってくれた相手に向ける言葉にしては恩を仇で返すような余りにも心ない発言ではあるが、彼女にも情状酌量の余地はある。と言うのも今回の灰色革命においてくららは、
・夜遊びホームルームのコーナーに魔法少女の話題をうららに持ち込まれる。
・上記の行動が魔法少女の悪い噂を広める一因にもなり、公式に謝罪することになる。
・氷室ラビ達が湯国市で蔓延してる憎悪をその身に一身に受けるよう仕向けた際もラジオのコーナーを使われ、今後一切魔法少女の話題はラジオでもくらら個人に対してもナシと約束させる。
・にもかかわらずマネージャーからの指示で里見太助をゲストに招いて魔法少女のことを話す羽目になり猛反対をする。(これに関してはうららは関与しておらず、これまでの魔法少女のコーナーの反響を見て…という経緯であった。)
・撲滅派と擁護派が和解するための場が開かれることになるが、夜遊びホームルームも招かれることになりうららと一緒にバスに乗り込む。
・ようやく拗れに拗れた魔法少女絡みの問題が終わるとため息をついた矢先、バスが転落し炎上。うららが願わなければ間違いなく死んでいた。
というように、登場人物が皆何かしらの負い目を抱えている本イベントにおいて珍しく一方的な被害を受け続けてきた不幸な一面もある。
特に、本イベントでは白金や黒田、灰谷と言った色付きのモブグラを貰っていたキャラクターもいる中で、終始嫌そうな顔をしていただけのモブが「クズ」と吐き捨てる姿は衝撃であった。
…しかし、それを差し引いたとしても、くらら達撲滅派のやってる事が決して正しいとは言い切れないのも事実である。
くらら達撲滅派を始めとした一般人が何かしら魔女を倒せる手段があるというのならまだしも、現時点では魔女を倒す事ができるのは魔法少女だけであり、そんな魔女の唯一の天敵である魔法少女を迫害などしてしまえば魔女被害が拡大してしまうのは当然の事であり、そうなれば結局最後に困るのはくらら達なのである(無論、だからこそマギウスが掲げる救済計画の様な根本的な解決をロクにしようともせず、魔法少女の立場だけを悪化させて諦念に囚われてしまったラビ達にも落ち度はあるとは思うが)。
この2人の思考を借りれば、ある意味くららもまた、メインストーリー1部においてマギウスを否定したいろは達や神浜市の魔法少女達を逆恨みしたプロミストブラッドと同様、「諸悪の根源を無視して分かり易い悪に飛びついてしまった人間」の一人とも言える(皮肉にもうららは後者の組織に加入し、魔女被害を無くそうと根本的な解決をしようとしてくれた人達を妨げるという、更なる愚行を犯してしまっている)。それに気付けない様では、くらら達撲滅派も自分達が迫害した魔法少女達と共に「キュウべえにとって(効率よく魔女化を促してくれる)都合のいい家畜」として利用され続けるのがオチだろう。
なお、最近売れてきたと評判の夜遊びホームルームであったが、今回のバス転落事故によりスタッフも多く死亡しており現在ソロ活動に戻っている……が、人気の殆どの要因であったと推測されるうららが抜けた今どれだけ活躍できているかは疑問である。
撲滅派のリーダーとして現在魔法少女のいない湯国市において何をしているかは不明だが、駅に到着したばかりの魔法少女の動向もキャッチしてるなどかなり統率は取れている模様。時女一族が湯国を訪れた際はくららと同じモブグラの少女はいたが、くらら本人は後から他のメンバーに時女一族の話を聞いたと語っている。
里見那由他を誘拐した際には、うららに携帯で連絡を取っており完全に関係を遮断してるわけではないらしい。(このメインストーリーへの出演によって、灰色革命でくららとは違い色付きのモブグラを貰っていた白金達より先に声がついた。)
そして10章では魔法少女の力を見せつける事が目的の笠音アオ率いる蛇の宮の魔法少女達に拘束され、暴行を受ける様を動画で流されそうになるが、その苛烈さについて行けなくなったアオの部下によって解放される。その際、今回の件は無かったことにしろと言われた。
主な台詞
「うららと!」
「くららの!」
「夜遊びホームルーム!!」
「以上、うららのオカルトコーナーでしたー」
「…で、うららは最初に何か謝罪をすることがあるんでしょ?」
「ほんっと世間を混乱させる話は金輪際やめて欲しいわ…」
「私も今回の騒動に巻き込まれた被害者なんだから、これから魔法少女の話は私に対してもナシだからね」
「…私も魔法少女なんて都市伝説だと思ってたけど、フェストで3人の動きを見て信じざるを得なくなっただけよ」
「いやいやどういうこと?呪われてるの?」
「もう面倒事に巻き込まれるのはごめんなんだけど!
そんな厄介そうな話拒否してよ!」
「うちの番組ディレクターもノリノリで構成に入れてるしね」
「はぁ…これで面倒だった魔法少女問題が終わりになるわね…」
「最近、魔法少女が増えてるみたいだけど裏でコソコソ何かやってるみたいね」
「ラビ…っていうことは、うららとも関わりがあるのね…」
「私は忘れないわ
多くの死体が運ばれる現場を…」
「…また、こうしてアンタには会いたくなかったわ」
「やっぱり、魔法少女も魔女も人間のことを傷つけるのね…
口先では人間を助けるとか言ってこうして苦しめてるんだから」
「私を…解放するの…?」
「…お礼は言わないわ」
「何であの子がここに来るのよ!
辞めたんじゃないの!?」
「私の気持ちも考えずに?ホント自分勝手」
「…ホント、周りが見えてないし最後まで自分勝手」
「能天気に笑ってるあんたの横で私がどんな想いだったか想像したこともないでしょう?」
「だから…もう私に関わらないで」
「…へぇ
もうできるようになったんだ…」
「…その、早く覚えるコツとかあるの?」
「何ソレ、意味わかんない
ホントうららっぽくて笑っちゃう」
登場するストーリー
19話
25話
27話
29話
32話
40話
41話
50話
51話
59話
63話
67話
第9章「光差す正機迷宮」
5話 battle2
5話 battle3
第9章アナザーストーリー「見えずとも消えないもの」
2話 battle1
第10章「疾走ドラスティックラバー」
4話 battle2
4話 battle3
※備考
・第6章「薄氷のレゾンデートル」の第5話にもくららと同じモブグラの湯国出身の女の子が登場するが、口調にも棘がなく、氷室ラビや栗栖アレクサンドラとも面識がないようであり、最後には魔法少女のことを案じる素振りを見せていたので別人と思われる。
・上でも述べた通り、第8章「夢のなごりに芽吹く花」の時女一族編第7話にて時女一族が湯国を訪れた際にくららと同じモブグラの少女を確認したが、第9章「光差す正機迷宮」の第5話battle2にて「前にも三浦旭が住んでいる集落に多くの魔法少女が集まっていたって話を他のメンバーから聞いたわ。」と有愛うららにメールをしていたことから、これも別人と思われる。
有愛うららの魔法少女ストーリー
「…こんな私を、あんたが慕ってくれてたのは知っていたわよ」
「私を助けたあんたの不幸を願う私も、クズだってことも…」
有愛うららの魔法少女ストーリーの全編にわたって登場。細かい時系列は分からないが、灰色革命以降9章アナザーストーリー前と推測される。
ここで新しく語られたくららの人物像は、プライドが高く努力家な反面、天才型のうららの才能に嫉妬と格差を感じていたというものだった。努力してようやく習得した技を一発でうららに成功されたり、自分にとって分不相応な大会もうららのおかげで優勝できたりと才能の違いを見せつけられる日々だったと言う。
そしてそんなくららの気持ちを考えず自分勝手に親友だと言ってくるうららと、自分を慕ってくれる彼女を忌み嫌ってしまう自身の心の醜さに嫌悪感を抱いていた。うららの悪気なさは知った上で努力ではどうにもならない才能という壁に悩み、その苛立ちをうららにぶつけてしまう自分への怒りは、どちらもプライドの高さに起因するものであろう。
コンビを解散したのは魔法少女の件とは関係なく良い機会だったと言い、いつも「うららじゃない方」と悩んでいた自分と決別し、自らの力でこの世界をのし上がってやるという気概を見せ、うららとの絶縁の意志を表明した。
なお、その後うららは以前行ったディアボロ教室の参加者の一人にコーチングを頼まれ、ラビを加えた三人で練習を重ねてその子を優勝まで導き、相手の気持ちを考えられるようになるなど更なる活躍や成長を見せている。くららの心情や如何に。
なお∞いろはの魔法少女ストーリーでは多くの魔法少女の夢を具現化したいろはとういの心の中の世界でうららと和解した事になっている。
「うらら&くららの大道芸人コンビ今日から結成ね!」
「頑張ろうね、うらら」
関連イラスト
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ストレイボウ ホメロス(DQ11)…同じような悩み苦しみを抱えているキャラ。
その後
そして第二部のスタッフロールでは魔法少女達のその後が明かされていき、サーカスの劇団入りしたうららに共演を願い出られたが10連続で断ったという。