里見那由他
さとみなゆた
「それで、今度はなんですの…厄日なんてものじゃないですの…不幸という底なし沼にはまったような気分ですの…」
神浜市で民俗学者の父親を探している魔法少女。
世間に魔法少女の存在を周知するために父親をサポートしてきた。
ツンケンとして頑固な一面もあるが、人の良さと一所懸命さが覆い隠している。
同じ里見姓の灯花とは従姉妹だが距離を取っている。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
宝崎から神浜にやって来たお嬢様口調の魔法少女。使用人の氷室ラビと生活している。父親で民俗学者の里見太助とともに魔法少女について調べているが、父親は半年前に失踪してしまい、行方を捜している。両親は数年前に離婚しており、母親とは離れて暮らしている。
牛の角のような癖毛にウェーブのかかったベージュ色の切り揃えた髪とおっとりとしたタレ目が特徴で、わりと苦労人気質な性格。
八雲みかげからは「なゆたん」の愛称で呼ばれている。
里見灯花とは従姉妹に当たるが、過去に父と民俗学を馬鹿にされて以来恨みがある。後に神浜市で再会したときに灯花は太助の著書を読んで魔法少女になっていたが、完全に許す気にはなれないらしい。
プロフィール説明文や魔法少女ストーリー第1話でも触れられているが、結構頑固な性格でもある。この点では同じ宝崎出身で家族を探しに神浜にやってきた、そして周囲から頑固だと言われる環いろはと似ている。
外見(特に特徴的な部分)やその性格から大人びて見えるが、実は中学3年生。いろはも同学年だと知って驚いていた。
牛の角に中華風のドレスを纏う女帝のような姿。武器は芭蕉扇。
魔法少女になった理由は怒りっぽく、父のことを否定ばかりする母親への嫌悪から。教育熱心な母が那由他を厳しく叱責するだけでなく、穏やかな性格の父に辛く当たるのを見ていられず、うんざりしていたときにキュゥべえと出会い「ママをパパと同じくらい穏やかにしてほしい」と願った。
その結果として母親は穏やかな性格へと変貌し、自身の望んだ家庭を手に入れた那由他であるが、魔法によって生まれた家庭環境は徐々に歪んでいく。契約前の那由他には表面しか見えていなかったが、いがみ合っていた両親は「深いところで噛み合っていた」のである。両親にはすれ違いが生じ、最終的に二人は離婚してしまった為、那由他はこのことについて深い罪悪感を抱いている(第2部第4章第5話、および魔法少女ストーリー第3話より)。
ちなみにこの時太助は妻が変わった原因が「魔法少女の願い」によるものだと分かっており、つまり那由他が契約し魔法少女になっていたことも察していたことになる。
第2部8章から午前0時のフォークロアと一緒に活動するようになるが、協力者という立ち位置。
コネクト「共同捜査開始ですの!」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 与えるダメージUP[Ⅶ]& Accele MPUP[Ⅶ]& HP回復[Ⅲ] |
マギア「文化的躍進の気流」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ]& 防御力DOWN & 確率でスキル不可(敵全/3T)& 状態強化解除(敵全) |
メインストーリー
第2部『集結の百禍編』
第2章『微笑みと火花』
半年前に失踪した父の手はずで神浜に住むことになり、同じく父が手配した使用人のラビと共同生活を始める。そんな最中にみかげと出会い、彼女と共に父親探しを始めるが、レナからプロミストブラッドだと早とちりされて襲われ、当のプロミストブラッドからは詐称だとして狙われる。
二葉さなと土岐すなおに助けられてみかげと共に調整屋に行き、そこでかつて父が接触した七海やちよや因縁の相手である灯花に会う。
第3章『内なる常夜の夜明け』
キモチの気配を感じ取っており、それの情報を提供する代わりにらんかを通して父の行方を大庭樹里に電話で尋ね、過去に太助が二木市の抗争を調停した事を知らされる。
しかし灯花から那由他を神浜に呼んだメールは宝崎市から送られてきた事を伝えられ、父は自分を発見して欲しくないのではと疑問に思う。
第4章『彼方の群青』
伯父である灯花の父の手引きで実母と再会。母から父に関する調査資料を入手し、太助が湯国市に滞在していたことを知る。しかし太助から「那由他、パパはもう諦めることにした。魔法少女を救う手立てはどこにもない。」との手紙が届く。
第5章『揺れて恋歌に霞む理想』
父の真意を確かめるため宝崎の自宅を調べたところ、「魔法少女 その希望と絶望」の下巻を執筆のために持ち出していたことがわかり、手掛かりを探しにラビと一緒に湯国市へ向かう。
第6章『薄氷のレゾンデートル』
湯国市で父の手がかりに近づく。その様子を見たラビは密かに太助に連絡し、太助は那由他に神浜市で再会して大事なことを伝えるとメールを送る。
神浜に戻り、待ち合わせ場所の里見メディカルセンターに向かう。父からは兄に魔法少女のことを話した後会うと連絡が入るが、予定の時間になっても父は現れず、院長室に向かうと兄が父を監禁したとの話を立ち聞きしてしまう。
第7章『トワイライト・レムナント』
叔父のところに行き監禁の真相を尋ねるが、のらりくらりとかわされてしまう。その後ようやく父と再会するが、追ってきた灯花に連れ戻されてしまう。
第8章『夢のなごりに芽吹く花』
父が那由他の家に戻ってきて、「娘に魔女化が起こらない神浜市で争いに巻き込まれず、平穏に生きて欲しかった」と失踪していた理由を言われるが、父の無責任さに怒って頬をぶつ。
そしてラビからも太助との関係や午前0時のフォークロアの真相を明かされたこと、さらに自身の魔法少女を広める活動が裏目に出る恐れがあることを知りショックを受け、ドッペルを出して気絶した。
目が覚めると「魔法少女を広める行為で絶望が生まれる仮説の検証を続けるので、理解したいなら南凪の水族館に来い。来るなら湯国の魔法少女の過去と自分の考えを話す。家に残るなら事の成り行きを見守れ。またこの話は分裂を招くから他言無用」との書き置きを読み、南凪水族館に向かう。
水族館でフォークロアと合流して湯国市に向かおうとするが、灯花から「魔法少女を世間に広める上で最高の方法を練り上げた」と連絡が入り、万年桜のウワサに行きそこで灯花とねむの自爆を目撃した。
第9章『光差す正機迷宮』
湯国市に来たところくららたち撲滅派に拉致され、湯国で起きた惨劇を聞かされる。宿に戻るとラビや太助から惨劇の詳細とともに太助の仮説について説明を受けるが、魔法少女救済の希望をあきらめなかった。
第10章『疾走ドラスティックラバー』
神浜で起きるユニオンとネオマギウスの争いを見届ける。最後の最後でラビたちと共にいろはやひめなたちの前に現れる。
第11章『喜びと悲しみの終幕流転』
ラビに対し手作りのバッジを贈り、それがキモチに捕われたラビがまだ自分は諦めてない事に気づく。
またひめなが那由他の魔法を借りた事により、固有魔法が戦意喪失だと判明。母を穏やかにさせた事が由来だと推測されている。
魔法少女ストーリー
里見那由他
1話「たったひとつの側面」
学校の授業で自己分析をすることになった。クラスメートと互いの評価を書いて見せ合うが、那由他は周りから「超頑固」と言われてしまう。学校から帰る途中で偶然いろはに出会い、いろはは自分も似たところがあると言って互いに親近感を覚えた。
その後みかづき荘に立ち寄ってやちよたちに父親の手がかりを求めるが、やちよが調整屋で話した以上のことはわからなかった。その際にフェリシアがうっかり灯花の名前を出してしまい、那由他は不機嫌になってしまった。
2話「那由他の後悔」
灯花を思い出して不機嫌な那由他のところへみかげがやってきたが、みかげも月出里と喧嘩したばかりで不機嫌だった。その後ラビも含めた3人であした屋へ行ったところ月出里に出会う。みかげと月出里はまた喧嘩を始めるが、那由他が取り持って2人は仲直りした。その様子を見て那由他は別れた両親のことを思い出すのだった。
3話「ゼロになった関係値」
教育ママで勉強にも習い事にも厳しかった母親と、自由放任だった父親。母親はいつも那由他を叱ってばかりだったが、それ以上に那由他をかばう父親に当たり散らす様子が耐えられなかった。そんな中件の白い生き物が現れ、那由他は願いで母親を穏やかにしてしまう。しかし両親の不和はさらに広がってしまい結局離婚してしまった。
幼いころの出来事を思い出して他人を一面で評価できないと気付いた那由他は、灯花と和解するためにみかづき荘におもむく。そこで灯花は自身も魔法少女になって民俗学や太助を見直したと伝えたが、その後太助のセンスにダメ出しを始め、那由他はまた怒って灯花の頬をぶってしまった。自宅に帰った那由他は灯花の悪口をラビにぶつけるが、ラビは太助への恩があったためか「グッジョブです」と言って笑った。
里見灯花:従姉妹
里見メディカルセンター:彼女の叔父が院長を務める病院。
氷室ラビ:神浜市で太助から派遣された使用人。那由他を守るという裏の使命があった。
八雲みかげ:何かにつけてお菓子をねだって(たかって)くる。
那由他・みかげ クリスマスVer.:派生版。
午前0時のフォークロア:魔法少女の救いを諦めたグループ。ラビつながりで共同行動するようになる。
第二部のその後は独自に魔法少女の研究をすべく太助が教鞭を執らない大学に進学。ラビは今でも下宿先に定期的に掃除にきているという。
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