概要
ひょんなことから化物が出ると恐れられている廃寺に泊まることになった坊主や侍。
そこへ次々と現れる奇妙な名前の化物の正体を当て、退散させるという筋の『化物寺』や『化物問答』と呼ばれる民話に登場する、寺の主とそこへ集合した東西南北からやってくる化物の一体。
この他に木へんに春の字のていていこぼし、さいちくりんのいちがんけい、なんちのぎょじょ、そしてこの家に千年住んだちゃかすが現れる。
「正体を当てられなければ食い殺す」と脅すが、知恵者によどみなく正体を当てられて逃げだし、夜が明けてからそれぞれの本性を、村人総出で見つけ出されて退治されてしまう。
日本各地で様々なバリエーションがあり、登場する化物たちもいくつものパターンが知られている。
このとうやのばずが登場するのは柳田國男が編集した『岡山県御津郡昔話集』の「化物寺」などである。
なお、この化物は他の民話ではとうやのやかん・とうざんのばず(ばこつ)・とうりんのばとう(ばず)・とうちのばずなどと呼ばれる。
関連タグ
ルンペルシュティルツヒェン:反対にノーヒントで名前を当ててくるように促す魔物