概要
「わんぷり寿命問題」とは、『わんだふるぷりきゅあ!』(以下、わんぷり)内でいずれは発生するであろう「ペットの寿命」を巡る問題のことを指す。
わんぷりは動物をテーマとした作品なだけであり、物語の中でも動物、特にペットが多く登場する。
中でも、パピヨン犬のこむぎ(犬飼こむぎ)、白猫のユキ(猫屋敷ユキ)、ウサギの大福(兎山大福)たちは、メインキャラクターと深く関わるペットである。
しかし、一般的にペットは人間より寿命が短いため、飼っている人間がよほど高齢か、事故や病気で死なないかぎり、先にペットの方が亡くなってしまう。
このため、こむぎやユキ、大福が普通の動物と同じ寿命であれば、彼らとの別れは避けられない未来だと考えられる。
さらに、こむぎとユキはプリキュアとして変身し、人間の姿を得て話すことができるようになったため、もし寿命で亡くなることがあれば、飼い主たちや周りの人物は通常よりも深い悲しみを背負うであろう。
わんぷりの映画『ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』では、こむぎが黒幕ムジナとの問答の中で「いろはと一緒におばあちゃんになるんだワン!」と発言している。
映画のプロデューサー、多田香奈子はスタッフトーク付きの応援上映でこのセリフについて以下のように語っている。(参考)
「『一緒におばあちゃんになる』というのは、基本的にかなわない夢ではありますが、ワンちゃんは、自分が人間より寿命が短いと理解をしていません。でも、一日一日を大事にしてほしい。少しでも寄り添いたくて、セリフを入れさせていただきました」
本編の第44話では、「Pretty_Holic」の常連客であるお鶴が飼う愛犬「フクちゃん」(マルチーズ)が登場する。
18歳(人間換算で88歳以上)を迎えたフクちゃんはその日に体調を崩し、お鶴の膝の上で周囲に見守られながら安らかに永眠した。
このエピソードは、「ペットの死」をテーマにした内容であり、多くの視聴者の共感を呼んだ。
SNS上では「ペットの寿命」「別れ」が話題となり、トレンド入りを果たした。悲しさとともに、ペットとの時間の大切さを強く感じさせる回となった。
ペットの死は動物を飼ううえで決して避けられないことのため、本作の企画当初から関連するエピソードの制作が決まっていたらしい。(アニメージュ2025年1月号より)
関連タグ
トロプリ37話ショック:三作前にて描写された人間と異種族の寿命差問題。こちらは本作と逆で人外側が長い。