アニマギアDE
あにまぎあだぶるえっじ
鋼鉄の獣は次のステージへ 新たな物語が動き出す──
旧弾の内容は「アニマギア」を参照。
バンダイキャンディトイが送り出す食玩シリーズの第2章で、よりカスタマイズしやすく・より組み立てやすく・よりかっこよくをコンセプトにしている。
タイトルのDEは『Double Edge(ダブルエッジ)』と読む。
変更点
1.アニマギアの装甲である『ニックカウル』のフォルムを大きく変更もなく、多くのジョイントの追加。
3mmジョイントを駆使したカスタマイズの幅が広くなる。
また公式の合体である『ツインクロスアップシステム』が登場した。
2.『ボーンフレーム』に『ベースヘッドパーツ』を追加。
どのアニマギアでもヒト型フォルムへの組み替えが可能となる。
3.工具を使わずにパーツをランナーから外せるタッチゲートの採用。
より気軽な購入、組み立てが可能となる。
- 晄マコト(ひかり まこと)
主人公、小学6年生の男の子。余り他人に干渉しない輪に入るのが苦手な性格。
兄がアニマギアに異常に傾倒していった、それにより兄のパートナーだったデュアライズカブト『ムラマサ』との別離を経験していた過去等から、アニマギアに苦手意識を持つが、デュアライズカブトDのムサシと出会い……?。
ギアバトルを重ねる内に、戦況を確かに見抜く『戦略眼』に目覚めていく。
ABF(暴走アニマギア対策連合)
正式名称はAnti Berserksoul animagear Federation。元は日本アニマギア連盟がギアティクス社を本部に結成した『暴走アニマギア対策チーム』であり、便宜上は上記の正式名称及び略称が名付けられた。
獣甲屋が起こしたテロ行為を阻止し拠点跡地から、デミナーガスの量産ラインやエンペラーギアのテストパーツを押収した。
- 天草キョウ
イデア計画を阻止して数ヶ月、小学6年生に進級。現在はギアバトルで有名になっている。
相棒はガオー。
- 紅葉サクラ
獣甲屋から救出され数ヶ月、現在はギアティクス社で研究員助手をしている。
ギアティクス社から家出したムサシを探していた。
現在はかつて自身のボディとなっていた「サクラギア」を、専用のアニマギアとして使用している。
- 紅葉ヤマト
サクラの父親。現在は自身の研究所から元々働いていたギアティクス社に移り、技術顧問をしている。
- 飛騨ソウヤ
「エピソード15」で獣甲屋の残党調査の為、海外出張中だと判明した。
終盤にてコノエと共に帰国し、かつて敵であったドラギアスXと肩を並べ戦う。
- 三梨コノエ
「エピソード15」でソウヤ同様海外出張中。第3世代アニマギアに搭載されている『ツインクロスアップシステム』は彼女が発明した。
IAA(国際アニマギア連合協会)
ギアティクス社の上位組織。
- アズナ=オーガスト=キリエ
IAAの会長秘書を務めながらアイドルアニマギア「ビタースイーツ」のマネージャーも兼任する女性。口調は軽いが「アニマギアと社会の在り方と未来」については真面目。アニマギアにアイドルをさせているのもその一環。
実はIAAによるギアティクス社買収以降フォックスロアーの行動に疑念を抱き、秘かに身辺調査を行った結果、彼が紅葉サクラと同タイプの義体に意識を移したアンドロイドである事を突き止める事に成功・告発の機会を窺っていたのだが、2.5世代二機を利用した陽動作戦で先手を打たれてしまった。
- フォックスロアー=ナンバーライト
高い能力で史上最年少でIAAの会長の座に付いた人物で、通称はフォックス。ギアティクス社の抜き打ち調査のついでに「ポスト交代」と称して同社の社長も兼任する。厳しさを持ち合わせながらも「人間とアニマギアの未来」の為に動く優しい人物、だと思われたのだが…。
- 晄タスク
IAA対アニマギア犯罪特殊部隊隊長。マコトの兄。
悪い意味で弱肉強食を重んじており、自分の強さに絶対的な自身を持つ故に傲慢な態度が目立つ。
現にトップであるフォックスには敬語で接するが、節々で横柄な態度が見え隠れ、アズナには後述のエピソード19で恫喝紛いな言動をする、『弱者』と見なした存在とのギアバトルには「処理する(=対等な存在と見なさない)」等の徹底的に見下す言動を採り、それは実弟であるマコトさえも例外ではない。
アニマギアに対しても冷淡な言動が目立ち、過去には自身のパートナーであったデュアライズカブト『ムラマサ』を「デュアライズカブトは自分が求める性能に達していない」事を理由に放棄、それが原因でムラマサは獣甲屋によって暴走アニマギアへと改造されてしまう。
また、現在使用しているアニマギア・レイドランスも同様に扱われており、エピソード18及び19では、レイドランスにギアバトルをほぼ丸投げしながら、「(バトル終了まで)想定以上の時間が掛かった」と暗に責める発言をまで口にする始末。
……ただし、これらの言動については(公式で「流石にやり過ぎた」と判断されたからか)ホームページのキャラ紹介及びエピソード20で補足・説明がされており「かつてギアバトルに明け暮れていたころの癖が抜けていない」「感情表現が苦手」等が原因となってしまっている様子。
獣甲屋
アニマギアによる不穏な事象に関わる組織。イデアギアスによる大規模なテロ行為『イデア計画』を起こした。ABFの活躍により目的を達成せずに終わったが、首魁の黒田ショウマは逃亡。
2.5世代2体の逃走事件とフォックスロアーの側近アニマギア「シャイニングクレイオード」の行動に伴い本格的に活動開始、現在は味方側の立ち位置である事が判明。
- 黒田ショウマ
獣甲屋の首魁、『イデア計画』以降消息不明だったが、フォックスロアーの真実について説明すべくマコトとキョウの前にケルベロガルギアス、フェニックスネオギアスのパーツを用いて修復した自身のパートナー「フォールンジオギアス」を連れて登場。
決戦ではキョウとタッグを組みギアティクス社に乗り込むも、迎撃に現れたロストナンバーズの一体「デーモンデスギアス」の攻撃によって致命傷を負い、キョウをその場から逃がすとともに、対フォックスロアー用のウイルスプログラムを託し、死亡。
- ムラマサ
かつて敵としてムサシの前に立ちはだかった暴走アニマギア、元々の持ち主はタスク。
オーバーヒート直前まで力を振るった状態でサクラを襲った際にギロの射撃に被弾し致命的なダメージを負った後、ムサシによって介錯され機能停止したが、ムサシは戦いを通じて心を通わせた彼をもう一度「パートナーと共に歩む道」に連れていくため遺品のニックカウルを自身の強化形態「デュアライズカブト真」の構成パーツに組み込んだ。
その姿で戦い続けた結果、ムサシとムラマサの意識が混ざり始めている事が判明、応急処置としてムサシは「デュアライズカブトダッシュ」のニックカウルを使用しているのだが、現状それでもムラマサの意識を完全に抑えこめておらず、邂逅時マコトがムサシにムラマサの面影を見たのはそれが理由。
だが、真の意味でムラマサと向き合うことはムサシ自身のパワーアップに繋がるらしく…?
後に、タスクとの再戦時マコト達が窮地に陥った際にムサシの意識領域の中で再登場、マコトとムサシに自身の意思を託した後ムサシの意識と完全に融合、マコト達に「サウザンドグラディエイター」のニックカウル及び「ギアブラスト」を扱う力を与えた。
- 新たなエンペラーギア達
ショウマが自身の護衛役としてケルベロガルギアス、バンクルビィギアスの2体を製造、以前のエンペラーギア達とは異なりショウマと相互に信頼する間柄となっている。
ABFの一員となったドラギアスXの監視とマコト達の護衛を行っていた。
第3世代
最新鋭の技術が搭載されたアニマギア。ツインクロスアップシステムやモードチェンジ等の機能が追加されている。
2.5世代
アシッドキャンサイファー、モンキーゴクラウドが該当。
ギアティクス社とIAAが共同開発した、第2世代型アニマギアに第3世代で用いられる技術を組み込んだ技術試験用機体。
ベースとなっているのが戦闘能力に特化した第2世代である為、その戦闘能力は並の第3世代を上回る。
初期型のツインクロスアップシステムにより大猿型形態『エピックギガマキナ』へと合体できる。
合体後も両者の人格はそのまま残されており、それぞれの思考から最適な攻撃パターンをシステムが導き出す「スイッチング」による変幻自在かつ予測不可能なバトルスタイルが特徴。
実は、彼らの開発にはある人物の思惑があり…。
A.C.T-ER(アクター)
名称は【Anything Crowds TroopER】の略称。
ギアティクス社が開発した汎用アニマギアで一般には流通していない。ペンギオス同様に街の警備目的で開発・配備されており。非常時以外ニックカウルを纏わず通報役に徹している。
しかし街のアクターが不当に捕獲された挙げ句、ニックカウルを装着した状態でプログラムをいじられ、他のアニマギアを襲う事件が起きている。
当初、ABFは暴走アクター事件に獣甲屋が関わっていると疑っていたが、ガルギアス曰く「獣甲屋はこの事件に一切関わっていない」らしく……?。
ロストナンバーズ
技術的に開発が困難、「イデア計画」の実行に不要であると判断され開発されなかったエンペラーギアの試作機の内、ショウマが護衛役として開発したガルギアスとビィギアスを除く機体達。
DE01
(2021年8月23日発売)
「鋼鉄の獣は次のステージへ 新たな物語が動き出す──」
ガオーダッシュ/ガレオストライカーダッシュ |
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ライオン型アニマギア。 |
ムサシダッシュ/デュアライズカブトダッシュ |
カブトムシモチーフの人型アニマギア。 |
ギロエグゾ/アームズギロテッカーエグゾ |
ザリガニ型アニマギア。 |
イーグエグゾ/ソニックイーグリットエグゾ |
ワシ型アニマギア。 |
アーミーダッシュ/デュアライズカブトアーミータイプダッシュ |
デュアライズカブトダッシュの色違い。 |
(アソート:均一)
DE02
(2021年11月15日発売)
「正義に目覚める時 灼熱の魂は燃え盛る──」
ドラギアスX(ゼノ)/ドラギアスゼノフレイム |
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ドラゴンモチーフの人型エンペラーギア。新たにビーストモードが追加された。 |
レイドランス/トランスマンティレイド |
カマキリ型アニマギア。モードチェンジにより人型になれる。 |
ガルギアス/ケルベロガルギアス |
ケルベロス型のエンペラーギア。モードチェンジにより人型になれる(現時点で唯一差し替え無しでの完全変形が可能)。内燃機関を有している。 |
フラッペ/ラビドルフラペール |
白ウサギモチーフの人型アニマギア。背面のパーツを腕に装着してバトルモードにチェンジする。 |
コラーテ/ラビドルショコラーテ |
黒ウサギモチーフの人型アニマギア。フラッペ同様バトルモードにチェンジ可能。 |
(アソート:均一)
DE03
(2022年3月28日発売)
「光り輝く天使の福音が 戦場に鳴り響く──」
コジロウ烈/デュアライズギラフォルテ |
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ギラファノコギリクワガタモチーフの人型アニマギア。 |
クレイオード/シャイニングクレイオード |
クリオネモチーフの人型アニマギア。特殊なニックカウルを持ちそれにより無補給で活動ができる。 |
クレイオードエンフォーサー/シャイニングクレイオード:エンフォーサー |
クレイオードが能力を開放した姿。 |
ゴクラウド/モンキーゴクラウド |
サル型アニマギア。 |
キャンサイファー/アシッドキャンサイファー |
カニ型アニマギア。 |
(アソート:均一)
DE04
(2022年7月11日発売)
「悠久の時を手にするため皇帝の力はここに集う──」
ラグナギアス/オーディンラグナギアス |
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オーディン型エンペラーギア。 |
ビィギアス/バンクルビィギアス |
カーバンクル型エンペラーギア、変形機能と光学迷彩を持つ。 |
ギガギアス/クラーケンギガギアス |
クラーケン型エンペラーギア、水陸両用の可変機。エネルギー吸収能力を持つ。 |
アルギアス/デーモンアルギアス |
鬼神型エンペラーギアの片割れで赤鬼型、攻撃力特化。 |
エルギアス/デーモンエルギアス |
鬼神型エンペラーギアの片割れで青鬼型、スピード特化。 |
デスギアス/デーモンデスギアス |
アルギアスとエルギアスが合体した鬼神型エンペラーギア真の姿、体は一つだが意識は二つ。 |
(アソート:均一)
DE05
(2022年12月12日発売)
「吼えろ───アニマギア!!──」
- シリーズ最終弾、ラインナップ名が『アニマギア』04までの形式に戻っている(パッケージデザインはそのまま)。
ヴィクトリーイェーガー/ガオーヴィクトリー |
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ガレオストライカーZ(ライギアスのニックカウル装備状態)の強化発展型、ガオーの決戦仕様。 |
サウザンドグラディエイター/剣聖ムサシ |
デュアライズカブト真の強化発展型、ムサシの決戦仕様。 |
リンカーサクラギア/サクラギア絆 |
サクラギアを決戦仕様に強化改造した機体。 |
リンカーサクラギアA(アロウザル)/サクラギア結 |
リンカーサクラギアのFBS発動(リミッター解除)形態。 |
アニマギアス |
全エンペラーギアが合体・機体の再構成を行って誕生したエンペラーギアを超える機体。 |
オメガギアスDE(ディヴァインエタニティ) |
ヴィクトリーイェーガー、サウザンドグラディエイター、リンカーサクラギアAが合体機構「オメガリンククロス」を用いて合体した決戦用機体。 |
長所
DEで大きく変わった長所はタッチゲートの採用による、工具不要の組み立てが可能になった点が挙げられる。
旧弾と同じくボーンフレームは球形関節によって成立しており、優れた可動域を持ちポージングの自由度が高い。
ニックカウルにジョイント穴が追加された影響により、更に自由でオリジナリティのあるカスタマイズが可能となった。
穴が気になるなら新たに追加された『リベットパーツ』を使うと良い。ニックカウルと同じランナーに付いたパーツのお陰で、違和感なく穴を塞げる。
価格は旧弾の390円(税抜)から値上がりし410円(税込451円)となってしまったが、クオリティーからすれば充分過ぎる程のコストパフォーマンスと評価できる。
DE03以降は450円(税込495円)となるが、それでも500円を切っている。
短所
シリーズが続く毎に商品のアップデートが繰り返されており、徐々に短所も減ってはいるものの、ABS製のランナー仕様のプラモデルである為、力加減を誤るとやはり破損し易い上、パーツ組み立て用の凹凸(通称『ダボ穴』と『ダボ』)のクリアランスによっては、異常に硬いパーツが紛れている不運も……。
サイズは作中の1/1だが手のひらサイズなのも相まって、組み立てにはそれなりに苦労する上、個人差はあるが組み立て後に指が痛くなる等、どうしても無理な部分は存在する。
また、第2弾以降から可変モデルが存在するものの、可変メソッドはパッケージ裏の説明書に記載されていない為、知りたい場合は公式ホームページにて、各アニマギアの説明書のPDFをダウンロードする必要があるのも難点(一部の購入者からは「値上がりしたのなら、思い切って説明書も付属して欲しい」との意見も)。
DEの時代になると食玩を配置するスペースがコンビニやスーパーでも、バンダイ系列以外では人気作品の食玩しか置かないという店舗も出始めており、せっかく入手したくてもAmazonなどのネット通販やホビー専門店に頼らざるを得ない箇所が出ている。地方民の場合は、なおさら入手が困難になったともいえるかもしれないだろう。
(これはバンダイの食玩オリジナル作品では度々発生し、ガオロードなどでも同様事例が存在する)
公式コンテスト
2021年11月15日、DE02発売に合わせて『アニマギアDEフォトコンテスト2021』が開催。
開催期間:2021年11月15日12時~12月31日23時59分
使用可能パーツ:「アニマギアDE02」のパーツが含まれていれば、過去弾のアニマギアも使用可。
マスタークラス(大人部門)と、ジュニアクラス(子供部門)の2クラスで行われる。
ハッシュタグ「アニマギアフォトコンマスター」でマスタークラス、「アニマギアフォトコンジュニア」でジュニアクラスに参加可能。
※その他細かなルールは公式サイト参照。
入賞するとトロフィーやDE03が貰える。
入賞作品は公式サイトにて公開している。
2022年3月28日、DE03発売に合わせ、LEOTOY氏とのコラボ企画『#オレマギア研究者の会』コンテストが開催。
開催期間:2022年3月28日18時~4月4日23時59分
使用可能パーツ:「アニマギアDE03」の「クレイオード」「クレイオードエンフォーサー」のパーツが含まれていれば、過去弾のパーツも使用可。
※その他細かなルールは公式サイト参照。
優秀作品に選ばれるとアニマギアDE04全種類+ちゅが氏の色紙が貰える。
優秀作品は公式サイトにて公開されている。
30ミニッツシスターズ:バンダイから発売された美少女プラモデルシリーズ。発売時期が近かった為か、並べてペットや相棒にしたり、3ミリジョイントを使い強化アーマーにした例がTwitterを初めとしたSNSで投稿されている。
ヘキサギア:コトブキヤから発売されているプラモデル。サイズが近い為にミキシングに違和感が少なく、SNSでも投稿されるケースが多い。特に動物型である第4世代とのミキシングが多く、中にはFAガールやメガミデバイスを加えてのミキシングも。
デスクトップアーミー:バンダイの系列企業であるメガハウスから発売されている小型アクションフィギュア。設定やサイズ感が類似している。デスクトップアーミー側の公式カスタマイズコンテストでは、アニマギアの許諾を得る事でカスタマイズパーツとしての使用が公認された。
ガンダムビルドファイターズトライ:上記のタスクの登場により、主人公と仲間達の友情や交流劇と共に、『勝利至上主義』に毒された者達の歪みを対比して描くシナリオと化した。