アポジー号
あぽじーごう
2024年春放送のアニメ『終末トレインどこへいく?』に登場する2両編成の電車の愛称。
7G(セブンジー)と呼ばれる次世代通信技術が原因で崩壊した世界を舞台に、主人公達女子高生が行方不明の友人を探しに、この車両に乗り込み吾野駅から池袋駅を目指す。
運転は、元鉄道員の平善治郎に操作方法を教わった主人公・千倉静留が基本的に行うが、第4話からは他のメンバーも(彼女に操作方法を学び)交代で運転するようになった。
乗客
当初は愛称はなかったが、第6話で玲実の発案で愛称を考えることになり、静留が提案した「アポジー」が採用された。
アポジーとは、衛星などが地球から一番離れる地点のことを指す言葉である。命名理由は不明だが
- 目的の人物に会いに行く旅なのに、衛星などが地球から一番近づく地点を指す「ペリジー」を採用しない(晶が疑問に感じたことでもある)
- 晶が玲実たちにアポジーとペリジーの意味を説明しているときに映ったのが「二本の吊革」すなわち「そのままでは互いに近づけない二個の円」であった
これらの描写から、何となく察することはできる。
監督の水島努によると、2両編成はアニメの絵柄として収まりが良いので最初から2両編成にすることを決めており、なければでっち上げようと思っていた、とのこと。
西武鉄道が所有する2000系電車。その中でも、「新2000系」と呼ばれるタイプの車両。趣味者による新2000系の形態分類では「後期形」と呼ばれるグループに属する。
クモハ2463号車とクハ2464号車を連結した2両編成。2両合わせて「2463編成」を名乗る。
1990年11月に東急車輛製造で製造され、小手指車両基地(当時は小手指車両管理所)に配置された。2008年6月〜2017年3月の期間は武蔵丘車両基地所属になるも、2023年3月までは、基本的に西武池袋線で運用されていた。
2023年3月に南入曽車両基地に転属し、以降は西武新宿線で平日を中心に運行されている。
なお、劇中では2両編成単独で走っているが、基本的に2両で走ることは回送や試運転くらいしかなく、営業運転時は他の2000系に連結した6・8・10両編成で使用される。
運用形態
2000系の2両編成の運用形態を以下説明する。■で2両編成(2463編成では左がクモハ2463、右がクハ2464)、□で他の2000系を表す。
池袋線
←飯能駅 ■■□□□□□□□□ 池袋駅→
営業運転は他の2000系8両編成の飯能寄りに増結される10両編成での運転で、クハ2464が先頭に立つことはなかった。
ついでに言えば、上記の通り2両編成単独で運用されることがまずない上、吾野駅に来ること自体最期の時でもない限りない。
西武鉄道で2024年5月24日〜7月15日の間に池袋線で本作コラボののスタンプラリーを実施するに際し、公式アプリ「西武線アプリ」にて、2463編成の列車走行位置が表示され、移動する電車であるため「自走式聖地」とも言われるアポジー号の聖地巡礼に活用できるようになる。
以下、物語の核心(ネタバレ)
アポジー号の命名由来は、アポジーは地球と衛星(月)が一番離れる地点=これ以上離れない、近づくしかないと言う意味より。
池袋到着後、7Gボタンを再び押し、元に戻った葉香を乗せて、今度は吾野へ向けて出発する。
世界は新しく再構築されており、途中新宿線と思われる謎の車両て並走する。