はじめに
本編放送終了から時間が経過している事もあり、グッズ展開されている商品の中には最初からこちらの名前が使われている事があります。
大まかな概要に関しては、最初に軍服の姫君の方をご覧ください。
【警告】この先、本編の根幹に関わるネタバレが記載されています。閲覧の際はご注意ください。
概要
テレビアニメ『Re:CREATORS』に登場する軍服の姫君の真の名前。
中乃鐘昌明は彼女の正体を探っていた末、動画投稿サイトで投稿されたPV数が上昇している動画を調べた結果、軍服の姫君と酷似したキャラクターを探し当てた。
『悠久大戦メガロスフィア』の登場人物・シロツメクサを元にして作られた、二次創作動画『World Etude』の登場人物なのだが、実は彼女の正体に、そして彼女の創造主とされる人物に水篠颯太が関わっていたことが明らかになる。
ただ、その正体こそ明らかになったものの、「なぜ現実世界と物語世界について(少なくとも大崩潰を目論める程度には)詳しい知識を有しているのか」、そして「数多くの被造物を現界させた張本人の彼女だが、そもそも彼女自身はどうやって現界に至ったのか」など、最後まで明かされることは無かった謎も多い。
創造主はネット世界でイラストや動画を作って人気を得ていたが、嫉んだ者達から心無い誹謗中傷を受けて炎上し、親しかった颯太からも技量の嫉妬ゆえに距離を置かれてしまい、ついには追い詰められた彼女は最悪の手段で全てを終わらせた。
その直前に作った動画の登場人物がアルタイルだった。またアルタイルの名前は颯太からのアイディアで名付けられたもので、言わば颯太はアルタイルの名付け親でもあった。
アルタイルの目的は自身の創造主を否定した世界を滅ぼす、つまり復讐のためであり、そのために被造物を現界し、「この世界で創造主に働き掛ければ、ひどい設定がされた自分たちの世界を改変できる」と唆して現実世界で暴れさせ、世界の矛盾と歪みから大崩潰を引き起こして世界の消滅を目論んでいる。
どう考えても自分に協力してくれそうにない人物をも平気で現界対象に選んでいるのはそのため。彼女にとってはとにかく被造物たちが現実世界で暴れ回ってくれさえすればそれでいいため、むしろ対立の構図が生まれ、自分に襲いかかってきたり、互いに戦い合ってくれた方が都合がいいのである。
またこの構図は「被造物たちが力を振るう=世界の歪を増大させる」という仕組みから、大崩潰を阻止しようとアルタイルに立ち向かうことでさえ(アルタイル自身を倒せない限りは)彼女の思惑通りになってしまうという、どこまでもアルタイルに有利な状況を作り出している。
後に颯太を介して正体を知った煌樹まみかに引き留められるも、聞く耳を持たず殺害。この際に最大威力のマジカル・スプラッシュ・フレアを受けて身体が粉々になるも、バグのような粒子が集まって再構成されて復活している。
森羅万象(ホロプシコン)
アルタイルが有する固有能力。
ドラム式マシンガンをバイオリン、サーベルを弓に見立てて発動することが多い。
大元の動画に触発されて、第三者たちによって作られ派生した動画やイラストの設定・・・つまり他者に二次創作された力をそのまま自身へと反映でき、事実上無限に能力を後付けしていけるというチート極まりない力であり、劇中では因子や因果に影響を及ぼすものが多かった。
二次創作のキャラクターの為、『明確な原作者』が存在しない現状で、第三者が作品を世に送り出す限り強さと能力は供給されるが、自身が知らぬ間に作られた設定を全て把握できているわけではなく、それ故に力を完全には使いこなせていない面を持っている。
更に言えば、現状において追加の設定を拒めず、取捨選択も出来ないという事でもあり、多用すると弱まっているとは言え健在である世界の修正力によって、自身が現実世界から弾き出されかねないというリスクも抱えており、強みであると同時に、弱点でもあると言える。
楽章 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
3 | 表象展観 | 別の物にすり替える |
9 | 因果還元 | 設定を消滅させる |
13 | 摘要淵源 | 対象に付加された設定を最初の時点に引き戻す |
14 | 因果転変 | 『結果』をねじ曲げる |
20 | 因子模倣 | 複製品を召喚する |
23 | 因果再築 | 一度起きた事象を繰り返し起こす |
66 | 実存相変移 | 魔法陣で拘束した相手の身体を乗っ取る |
不明 | 不明 | 波動を発生させ、セレジアのフォーゲルシュバリエを消滅させた |
不明 | 不明 | 自陣と敵陣の状況を手元の魔法陣に表示させる |
余談
- 原作者の広江礼威氏曰く、この『Re:CREATORS』の主人公はアルタイルだとされている。
- 13話の総集編では、彼女のデザイン面での描き難さを前に作画班の愚痴がメテオラを介して垂れ流され、「モップの化身(髪の毛的な意味で)」だの「上下をジャージで揃えるべき」だの散々な事を言われてしまっている。
- 同じく13話の特殊エンディングでは、彼女の誕生した原点とも言える『World Etude』の動画が流れたのだが、同名曲を歌ったのはアルタイル役の豊崎愛生女史である。
- シロツメクサの花言葉には『復讐』と言う意味も存在するが、一般的には『幸運』や『約束』の方が有名。その中で『復讐』の意味合いでシロツメクサが使われたのがグランブルーファンタジーの白詰草想話である。
- 本作が終わった後に現れたバーチャルYouTuberは、正にリアルアルタイルと言える位に現実及びSNS上で影響を与えている。その証拠に流行語大賞にノミネートされたりもした。
関連タグ
二次オリ 厨性能/ぼくのかんがえたさいきょうの/メアリー・スー
第18話以降のネタバレ
メテオラ達が考え出したアルタイル打倒作戦である「エリミネーション・チャンバー・フェス」での『ボーダーワールド・コロッセオ』。通称・「鳥籠」。大勢集めた観客に「アルタイルは倒された」という筋書きの物語を見せて承認力を得て、実際にアルタイルを倒す、という作戦。
アルタイルはセレジア達の作戦をわかった上で、アルタイル側の被造物を連れて出現。セレジアたちの戦いを圧倒し、アルタイルの思惑に気付いて刃を向けたアリステリアも殺害。カロンを道連れにしたセレジアの自爆も嘲笑った。
最終的には被造物全員がアルタイルと対峙する状態となった。そこで松原たちが考え出した隠し玉のシリウスを繰り出され、アルタイルを追い詰め、シリウス自身に取り込ませて置き換え、ついに成功しアルタイルは消滅した。
かに見えた。
ところが、アルタイルは自我のないシリウスの不足した情報密度で承認力が稼げなかった隙をついて、逆にシリウスを取り込み、ついにはさらに姿を変容させ、力も強化。次々に被造物達を戦闘不能に陥れてしまう。
そこへ、颯太が考え出した最後の切り札が現界された。それは、死んだはずのセツナ。自殺したプラットホームも再現され、そこでアルタイルはセツナと対話。動揺しながらも互いに心を通わせ、想いを明かした。そして、アルタイルはセツナのための世界を作るため、森羅万象の力で二人は別世界へ旅立っていった。