もしかして→イムホテプ
概要
古代エジプト、及び古代エジプト研究をテーマとした作品に登場する人物。
なお、イムホテップ(Imhotep)はエジプト第三王朝の宰相を務めた実在の人物の名であり、祭儀文朗読神官長にして建築家・内科医と多くの分野で活躍、死後は神格化もされている偉人である。
後述の映画作品における『身分違いの恋愛が元で破滅した』という設定はあくまでフィクション(あるいは名前が似ている別人)です。
『ハムナプトラ』シリーズ
(吹き替え:飯塚昭三<ソフト版>/大友龍三郎<フジテレビ版>/玄田哲章<テレ朝版>)
『ハムナプトラ 失われた黄金の都』に登場した3000年前の大神官。
古代エジプトの死者の国を管理する祭司であったが、国王セティ一世の愛人であったアナクスナムンと恋に落ち、それがばれてしまったためセティ一世を殺害し逃亡。その後、自分の目の前で自害したアナクスナムンの遺体を盗み黒の書を盗掘し部下たちと共に死者蘇生の儀式でアナクスナムンを蘇らせようとしたが、あと一歩のところで兵士達に発見、阻止されてしまう。死者を生き返らせようとした罰で部下たちと共に捕えられ部下たちは生きながらミイラにされ、イムホテップは「ホムダイ」の刑を受けて地下深くへと封印された。
そして3000年後の1923年、エヴリンが黒の書を読んだことでミイラ状態で復活、人間たちを襲撃し舌と眼球を得た後は生気と水分を奪って完全体となり体を砂にする能力やマインドコントロールで人々を洗脳しリックたちを襲撃、エヴリンをアナクスナムン復活のための生贄にしようとしたが駆けつけたオコーネルたちにエヴリンを救出され、アナクスナムンをミイラ兵士に殺害され逆上、オコーネルを殺害しようとしたが金の書で能力を失いオコーネルに倒され再び封印された。
続編の『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』ではハフェズ一派によって復活させられ、ミラを器にしてアナクスナムンを復活させる。こちらではなぜか英語を話せるようになっており、アヌビスの軍隊を手に入れるためにハフェズ一派と共に暗躍する。
最終的にはアヌビスによって力を失うもピラミッドでオコーネルとの殴り合いの末にスコーピオンキングが復活、二人がかりで襲い掛かるがスコーピオンキングが倒されるとピラミッド内に発生した亀裂に落ちそうになり、アナクスナムンに助けを求めるが、エヴリンがオコーネルを助けたのに対しアナクスナムンはイムホテップを見捨ててその場から逃げ出してしまった。
その姿を目の当たりにして絶望、自ら地獄へと落ちていった。かつて自身が手にかけたセティ一世と同様に愛したはずの女性に裏切られるという皮肉な末路であった。
『黄金のピラミッド』を最後にイムホテップは物語から退場していたが、当初の予定ではオコーネルの味方となって続編の3作目にも再登場する案もあった。
ミイラ再生
ハムナプトラは1932年のユニバーサル映画『ミイラ再生(The Mummy)』のリメイク作であり、イムホテップも『ミイラ再生』で登場している。
劇中設定で三千年の歴史を超えて復活した魔人であると同時に、現実の映画史においても六十七年の歳月を超えて再デビューを果たした稀有な存在であるのだが、名称設定の混乱によりあまり話題にならない。
1932年版のイムホテップを演じたのはボリス・カーロフ、『フランケンシュタイン』シリーズの怪物役で一躍スターとなったあのカーロフである。
ちなみにイムホテップと対峙するオカルト研究者のミュラー博士を演じたエドワード・ヴァン・スローンは、『ドラキュラ』シリーズのヴァン・ヘルシング役で有名だが、『フランケンシュタイン』(1931年)においてはヘンリー・フランケンシュタインの恩師にして元上司、怪物の手にかかり命を落とす犠牲者でもあるウォルドマン博士を演じている。
『ミイラ再生』はミイラをテーマとした映画の原点だが、干からびた身体に包帯を巻いたいわゆるミイラ男が動き回る場面はほとんどなく、古代の高僧・イムホテップはほとんどカーロフ本人の地顔で演じている。
後世まで受け継がれる怪奇キャラとしてのミイラ男は1940年の『ミイラの復活(The Mummy's Hand)』で確立したといわれる。
この作品以降、ミイラとなって活動する人物の名はカーリス(Kharis)で統一されており、ハマー・フィルム・プロダクションによる『ミイラの幽霊(The Mummy)』(1959年)でもクリストファー・リーが演ずるミイラ男はカーリスとなっている。
この影響で、1932年にカーロフが演じたキャラクターも含めてカーリスで統一している資料も少なからず存在している。
Im~イム~
月刊少年ガンガンで連載された漫画作品。全11巻。
本作に登場するのはイムホテプである。
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アマネット…『ミイラ再生』のリメイク作で登場したミイラキャラ繋がり。