概要
楽曲のジャンルはポップス、ポップロック(より正確にいえば、ニューウェイブまたはニューロマンティック)に分類される。また、ソウルやR&B、レゲエなどからの影響も見られる。
代表曲は『カーマは気まぐれ(原題:Karma Chameleon)』など。なお、同楽曲は「業(カルマ)」と人名としての「カーマ」をかけたものであると考えられている…が、後述するボーカルのボーイ・ジョージが日本のメディアでいわゆる「オネエ系」的なキャラ付けをされていたこともあって、流行当時の雑誌などでは「オカマ」の「カマ」とかけた冗談が飛ばされることもあった。
「なんでボーイ・ジョージなんだ?ガール・ジョージならスッキリするのに」「もう、パパったら古いんだ」
『戦争のうた』では「戦争反対」とはっきり日本語で歌われており、他にもMVで漢字が使われる、日本人女性がキャストとして出演するなど日本の文化に関心を示しており、日本のメディアで取り上げられる機会も多かった。
フロントマンのボーイ・ジョージは、パンクの流れを汲む派手で奇抜なメイク・ファッションが特徴であり、日本のミュージシャン(特に、のちにヴィジュアル系として知られるようになるロックバンド群)にも影響を与えることとなった。また、その華やかな容姿の印象とは裏腹の低音を活かした艶やかで深みのある歌声も評価されている。
なお、ボーイ・ジョージはデビュー当初から中性的なイメージのファッションやキャラクターで知られており、日本のテレビに出演した際にも字幕がオネエ風の女言葉になっていた。後年になって、自身について取り上げたドキュメンタリーにて実際にゲイ(過去のインタビューではバイセクシャルとも仄めかしている)であることを公言している。