機体設定
機体名 | ガンダムイージスナイト |
---|---|
型式番号 | GAT-X303K |
高さ | 18.96m |
重量 | 64.7t |
武装 | KT-E05R ライテイ ショットランサー改、KT-R01B レーヴァテインビームレイピア、AS-1215 イージスシールド、ビームサーベル |
概要
カザミが使用する改造ガンプラ。第21話より登場。
名称や特徴的なパーツ配置から一見すると『機動戦士ガンダムSEED』に登場するイージスガンダムの改造機のようにも見えるが実はフレームレベルで別物(イージスそのものは特に特徴的な特殊骨格をしている)であり、あくまで一般的なガンダム型モビルスーツをベースにイージスの特徴を付け足したガンプラである。(要はかつてのガンダムレオパルド・ダ・ヴィンチと同じ体裁)
モチーフとなる機体が乗り換え前より旧型化しているという珍しい機体でもある(もっとも、ガンプラなので新旧に意味はないが)。
こちらもカザミの趣味で西洋騎士風にアレンジされており、原型機の武装を全て換装したガンダムジャスティスナイトに対し、本機の場合は本来そういう機能のない機体にイージスガンダムの特徴的なMA変形機構やシールド形状や尾羽のような腰スラスターなどの特徴を付け加えたという真逆の発想になっている。
撃墜スコアや見栄えの良い戦い等の以前のカザミの戦闘スタイルを二の次とした、文字通り仲間を守るための「盾の騎士」としての機体であり、以前から制作を進めていた。ただし、カザミ自身のビルダーとしての技量の不安からBUILD DiVERSのメンバーに意見を求め、試行錯誤の末に完成させた。※その中には、ヒロトのコアガンダムの技術も参考にしている
なお、製作途中のパーツを見たメイは「手間のかかった丁寧な仕上げだ」と高評価しており、カザミ自身も完成後も何度も手直しするなど、作りこみは相当なものとなっており、技量不足を手間と努力で補った機体。
ちなみにイージスガンダムは攻撃重視の機体だったが、この機体は正真正銘防御中心である。ただし、防御力のみと言うわけではなく、攻撃力や機動性も向上しており、仲間を狙う敵機をいち早く倒すいわゆる「攻撃的防御」のための能力も十分に持っている。
その防御力はユッキーからも評価される一方、オーガから見ると「防御(かたい)ばっかりで旨味が足りねえ」とのことであり、更なる成長を期待されている。
カザミの成長もあり、初陣となった第22話ではその防御力でヒロト達への攻撃を防いだり、今まで苦戦してきたガンダムゼルトザームの攻撃を相殺したりと大活躍した。
その後もフェイクνガンダムを倒すなど大きく貢献している。
変形(モード)
MA形態は2種類存在し、それぞれ使い分けることが出来る。
高速巡航モード
各部を折りたたみ、背部機首を前方に持って飛行形態となるオーソドックスな変形タイプ。
イージスナイトに要求された「迅速に仲間の元へ盾として向かうための機動力」を充分に確保することが出来る。ただし、基本はMS形態でいたため、アニメ内ではとあるシーンで高速巡航モードを確認出来たのみに留まった。
また、背部機首とその周囲の武装はそのまま分離し、コアファイターとして機能する。
強襲戦闘モード
イージスガンダムのMA形態を参考にしたクロー型の変形タイプ。イージスナイトにはイージスの特徴的な関節機構がないためあくまで再現しようとした見立て変形ではあるが、手足のクロー部分からはビームサーベルが、胸部にはスキュラに代わるビーム砲がそれぞれ存在し、原典のイージスにかなり近い戦法を取ることができる。
こちらは「仲間を狙う敵を即座に倒す攻撃力」を追求した結果だろうか。
変形の構造上頭部の収納は難しかったらしく、後ろから見ると少々不格好。
キングモード
ハイパービームソード使用時、頭部のアンテナが王冠のように展開する。
この王冠の形状はおそらくSDガンダムのキングガンダムをモチーフにしていると思われる。
(『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承』に登場するキングガンダムⅤ世はガンダム5号機、イージスガンダム、ジャスティスガンダムがモチーフに使われていたりとイージス系の繋がりもちゃんとある。)
カザミ曰く、キングモードへの変化は機能的な理由ではなく、あくまで演出の為のものであり、機能的な性能を上げる様な要素は無いらしい。その為アンテナを変形させずにハイパービームソードを使用する場面も存在する。
装備
KT-E05R ライテイ ショットランサー改
イージスナイト標準装備。
ジャスティスナイトのライティショットランサーの面影を残しており、引き続きビームガンを内蔵している。
火力、貫通力共に著しい性能向上を果たしており、ビームガンだけでもかなりの戦果をあげている。
ビーム発生器
肩アーマーの先端と両足裏側に内蔵されている武装。
ベースアイデアであるイージスのビームサーベルとしても機能していた武装とは違い、あくまで中央に向けて噴射することで握り潰すことに特化しているという形式の武装。
イージスナイトの運用においてはそのポジションから強襲戦闘モード限定の武装であると思われる。
AS-1215 イージスシールド
ジャスティスナイトのサークルシールドに大幅な改修を施し、サークルシールドの上からイージスのシールドを埋め込んだような形状となっている。背面にはビームレイピアを内蔵し、更に合体武器の基盤となる非常に重要な装備。
イージスナイトの防御力の要であり、この装備によってイージスナイトはさらなる防御範囲の増大を可能にしたといえる。
KT-R01B レーヴァテインビームレイピア
イージスシールドに内蔵された近接武装。おそらくジャスティスナイトのガラティンを発展させたものだと考えられ、魔法剣のイメージからかビーム兵器となっている。
レーヴァテインとは、北欧神話に登場するスルトが所有する剣の事。
劇中未使用。
KT-HBS06GW ケラノウスハイパービームソード
イージスシールド•ショットランサー改の基部•腰部スラスターを合体させた巨大武器。
キングモード発動に合わせて合体し、ν-ジオンガンダムのジオニックソードを彷彿とさせる大型ビームソードを発生させる。
その威力はゼルトザームのランチャーを相殺するほど。
劇中ではほぼ相手の攻撃を受け止めるために使っており、攻撃に使われたのは第26話でのν-ジオンガンダムとの同時攻撃のみ。
スキュラ(正式名称不明)
胸部内蔵のビーム砲。強襲戦闘モードで使用する(MS形態でも使用できそうだが劇中ではそのそぶりはなかった)。劇中では強襲戦闘モードでフェイクνに組み付いたところをゼロ距離射撃で止めを刺した。
なお、原点のイージスガンダムは同様のゼロ距離射撃は行っていない(正確にはやろうとしたがエネルギー切れで撃てなかった)。
活躍
- ep21『もういちど飛ぶために』
カザミが兼ねてより製作中だったものに、ヒロトのコアガンダムの合体機構や他のメンバーの意見を取り入れてついに完成。
ガンダムゼルトザーム撃破及びシドー・マサキ救出のため出撃した。
- ep22『刻限のゼルトザーム』
洗脳が弱まりつつあるマサキに襲い掛かるエルドラアーミー軍団を蹴散らしつつ、ヴィートルーガンダムとウォドムポッドの援護を担う。
途中、乱入してきたアルスアースリィガンダムとその随伴機であるフェイクνガンダム、デュビアスアルケーガンダムと交戦。
最終的にキングモードによる最大火力のビームブレードで暴走状態のゼルトザームによるビーム砲を相殺するなど、マサキ奪還に大きく貢献した。
- ep24『ビルドダイバーズ』
最終決戦に備え、ロータスチャレンジをベースとするリハーサルミッションへ参加。
GBNでもトップクラスのダイバーが多数参加していたこともあり、流石に無傷とはいかず何度か撃墜される場面もあった。
しかしジュピターヴガンダムへ迫るガンダムGP-羅刹天の猛攻を食い止めたり、ガンダムTRYAGEマグナムとの真正面からの激突に短時間ながら耐え反撃の隙を作るなど要所で盾として活躍した。
- ep25『僕が描く未来(あした)へ』
フェイクνガンダムと交戦しオールレンジ攻撃に苦戦するが、カザミの「ファンネルに勝つには、俺が、俺自身が、ファンネルになるしかねぇ!」という理解し難い判断と共に強襲戦闘モードに変形することで一気に捕縛し、そのままスキュラの一撃で撃破した。
- ep26『Re:RISE』
GBNでのアルスとの決戦でも活躍。念願だったキャプテン・ジオンのν-ジオンガンダムとの共闘が実現し、合体攻撃まで披露した。
ガンプラ
2020年8月発売。(初報時は7月発売予定だったが延期となった)
こちらもイージスガンダムとしてのパーツや関節は使用されておらず、あくまで見立て改造ガンプラという体裁(つまり今後あらたにイージスガンダムに流用されたりはしないタイプのガンプラである)な上、その関節フレームにインフィニットジャスティスの物を流用している。
各種エフェクトパーツ(噴射エフェクトの流用品)の付属や、武装をまとめて大型ビームソードとすることができる。
第25話で明かされた秘密のこともあって版権元から、「発売日厳守でSNSにパケ絵含む情報流すのもNGでお願いします」と、念を押されており、発売当日までパッケージデザインも公開されず、初期の頃に開示されたCGイラストでは(合体時に使われる拳を隠す為に)足の踵部分を意図的に書き換えている。
その後いざ発売されるとそれらの秘密の事や其れまでの活躍も相まって発売直後に売り切れ報告が相次ぎ、ツイッタートレンドにも入るほどの事態となった。
関連タグ
イージスガンダム…ベースアイデア機
ガンダム端白星…イージスナイトと同日にガンプラが発売された機体