概要
2019年11月30日にアニメ『名探偵コナン』の第961話として放送されたアニメオリジナルエピソード。
アニメ版『銀魂』などのシリーズ構成を担当した大和屋暁のアニコナ脚本デビュー作でもある。
あらすじ
グランピングを楽しむ為にキャンプ施設に来たコナン・蘭・園子。
その夜、コナン達が満喫している時に従業員の悲鳴が聞こえ、そこに向かうと会社社長の戸崎敬大が倒れた状態で亡くなっていた。
敬大の遺体は、女装した上に顔には化粧、口にカニを入れられ、手にはメモが握り締められている状態であり、死因はアナフィラキシーショックによるものだった……。
ゲストキャラクター
解説(ネタバレ注意)
犯人は三浦美香。敬大とは愛人関係であり、敬大に蟹アレルギーで食べられないのに蟹を押しつけたことがきっかけで別れたことを逆恨みし、『彼を殺してあなたたちの会社ともども滅茶苦茶にする』と心に決めたのだった。
あらすじに書いてある通り、敬大の遺体はアニコナ史上最もカオスな遺体となっているが、これらは敬大と一緒にいた響子・田辺・美香の3人がそれぞれ自分が犯人だと疑われない為にしたものだが、この時点で3人共死体遺棄罪である。
その為、響子と田辺も死体遺棄罪で逮捕される事となり、結果としての美香の目的である「あなた達の会社ともども滅茶苦茶にする」事に貢献する形になってしまった。
余談
大和屋氏はジャスタウェイなどの競走馬を所有している馬主でもあり、以降の担当回も競馬ネタが多く登場しており、ブランド名が競走馬、登場するゲストキャラの名前が競馬の騎手からそれぞれ取られている事がほとんどであり、本作もゲストキャラの苗字を見て騎手から取ったと気づいた視聴者もいた(例外はこの作品のみ)。
師匠の浦沢義雄氏に負けないくらい基本的にクセの強い脚本回が多いのも特徴だが、実はアニコナではほとんど扱わなかったまたは初めて扱った展開を多く扱っているのも特徴のひとつであり、本作だとアナフィラキシーショックを扱っていたり、別の回では逮捕された犯人が19歳、殺人事件の被害者が19歳、犯人がコナンの推理後に死亡するなどを扱っている。
今回登場したゲストキャラの戸崎響子はコナンから「おばさん」と言われてキレるシーンがあるが、これはご存じの通り、コナン(新一)の母親である有希子と全く同じである(なお、有希子役の島本須美女史は某作品で「響子」という人物を演じていた)。
次に園子がアニオリに登場したのは、こちらも大和屋脚本の『町家カフェでの事件』だが、園子が本作以降のアニオリに登場するのはプレストーリーを除くと基本的に大和屋脚本である事が多い。