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注意・誘導

初代グリード(原作及びアニメFA版)→初代グリード

グリード(原作及びアニメFA版 初代のみ)→グリード(旧鋼)

二代目グリード(原作及びアニメFA版のみ登場)→グリード(鋼の錬金術師)

二代目グリードとその宿主リン(原作及びアニメFA版のみ登場)→グリリン

概要

お父様」によって生み出されたホムンクルスの一人。身長181㎝ぐらい(初代グリード)。

ホムンクルスの中でも、己の矜持に最も忠実な性格をしており、「自分の欲はここじゃ満たされない」という理由から、120年前に「お父様」の元を去り、以後各地を転々としていたようである。このため、お父様の命令には忠実ではない。

その後、アメストリス南部・ダブリスの酒場「デビルズネスト」の地下にアジトを構え、アメストリス軍部の実験で合成獣にされてアウトローとなった者たちを部下として囲い、完全な不老不死を求めて活動を展開していた模様。

ヤンキーっぽい格好にチンピラじみた言動、そして「この世の全てが欲しい」といって憚らない思想のまさに強欲な男だが、その一方で「嘘はつかない」「女には暴力を振るわない」、何より「自分の物は全力で守り抜く」というどこか義理堅いところもあり、人間を見下しきっている他のホムンクルスらと違ってどんな人間(キメラ)も差別せず自身の下に受け入れる非常に深い度量の持ち主。

そのため彼らからは文字通りの兄貴分として慕われ、自身もまたその仲間たちを殺された際には激昂するなど、ある意味人間の思考に強く寄った価値観を持つホムンクルスとなっている。

また「『ありえない』なんて事はありえない」という理念を信条としているが、この言葉通り「ありえない」と言ってしまいそうなシーンが頻繁に繰り広げられる作品となるのは何とも面白い所である。

能力

ホムンクルスとしての能力は体内の炭素で表皮を硬化すること。硬化した部分は黒くなりダイヤモンド並の硬度があり攻撃にも使える。剣や銃弾はおろか戦車の攻撃も通じない。それゆえ「最強の盾」と呼ばれる。

ホムンクルス特有の再生能力もあるが、硬化と再生は同時にできず、また再生速度が若干遅いらしく連続攻撃に弱い。

来歴

原作/FAではエルリック兄弟が師匠のイズミに会いにダブリスを訪れた際、一応半不死状態のアルフォンスの身体の秘密を探ろうと配下に命じてアルを捉えて自分の下に招き寄せ、囚われたアルを助けようとアジトに突入してきたエドワードと交戦する。

その最中にアジトを軍部に襲撃され、自身の組織を壊滅させられた挙句自らもキング・ブラッドレイに敗れて捕縛される。

「オレを誰だと思ってんだぁ?強欲のグリード様だぞ。金も女も部下も、全部オレの所有物なんだよ!みんなオレのモノなんだよ!だから、オレは“オレの所有物”を見捨てねぇ!なんせ欲が深いからなァ!」

そして、再び服従することを求めてきた「お父様」に逆らい、「お父様」に取り込まれて、いったん物語上から姿を消すこととなる。

しかし、後にリン・ヤオグラトニーの腹の中から脱出した際、脱出先にいた「お父様」が、グリードの核であった賢者の石を注入したことで、リンを乗っ取ろうと内在闘争を開始したが、当のリンが「不老不死の秘密をわざわざこの身にくれる」「とにかく今は力が欲しい」という理由であっさりと主導権を明け渡した(グリードを受け入れた)ため、その肉体を乗っ取り再び復活した。リンが拒絶しなかったためラースと異なり再生能力もちゃんと備えた状態だった。

その後はひとつの肉体にグリードとリン、2つの人格が同居する形で落ち着いた。詳細は「グリリン」を参照。

リンと融合した直後は、生まれ変わって記憶を無くしたこともあって「お父様」に忠実となった。

その後、ホムンクルスたちの施設に迷い込んだかつての部下・ビドーに再会、記憶が無いグリードは侵入者であるビドーをあっさり殺してしまう。しかし、かつての仲間を手にかけてしまった衝撃で記憶が復活。

この直後に錯乱しラースに襲いかかり、ホムンクルスたちから離反する。

以降はエドの同志となって(名目上はエドを手下とする形で)動いている。

最期

原作

真理と融合した「お父様」との最終決戦時には、最後の戦力の一人として参加。賢者の石のエネルギーを大幅に消費した「お父様」に賢者の石を狙われつつも、逆に「お父様」の持つ「神」を手に入れ、自らの心の渇きを癒そうとする。

そんなグリードに対して、リン・ヤオから「お前の求めているものはそんなものじゃない」と指摘されながらも戦い、ついに自分が本当に求めていたものを悟る。

「ああ……そうだ。俺が本当に欲しかったのは―――こいつらみたいな仲間だったんだ」

人智の及ばない真理の力を行使する「お父様」、そんな存在を相手に刀折れ矢尽きようと立ち向かい必死に反抗する人間たち。そんな神の力すら凌駕する強い気持ちと繋がりを持つ仲間と共に肩を並べることこそ、彼が本当に欲して止まないものだったのだ。

そんな中、ついに本当の限界を迎えた「お父様」にリンと共に吸収されそうになるも、嘘をつかないという信条を曲げ生まれて初めて嘘をついて彼を出し抜き、リンと決別して自分だけが吸収される。

その後は「遅めの反抗期」と称してお父様の身体を「一番脆いボロ炭」に錬成して崩壊させるが、直後に「お父様」に食い尽くされ死亡(アニメ版では逆に体外に吐き出されて死亡)。

だが、その結果ボロボロになった「お父様」の身体はエドたちの攻撃に耐えられなくなり、これが最後の勝利への鍵となった。

「あ―――くそ……ここまでか」

「ケッ……なんて目で見やがるションベンガキが。ったくチビもリンもこの俺様に随分とナメた態度取ってくれたもんだ」

「―――十分だ。ああ、もう十分だ。なんも要らねぇや」

「がっはっはっは……じゃあな。魂の……友よ」

「この世の全てが欲しい」と公言して憚らなかった強欲のホムンクルスリンを「魂の友」と認め、一番欲しいものを手に入れ「強欲」を存分にかなえた満足を抱いて散って逝った……

その後

後述する2003年版とは違い、FAでは彼が死んだ直後に「お父様」が死亡する。

その後エドワードは最後の人体錬成を行い、真理に対して「全てを手に入れる答え」を提示し、「お前は俺(エド自身)に勝った!」と全てを手に入れて元の世界に戻った。

対して、同様に真理の前に引きずり出されることになった「お父様」は、真理とのやり取りで、「私はどうすればよかったのだ!?」と最期まで疑問を喚くばかり。真理がそんな彼にかけたのは「お前はその答えを見ていただろうに」という何とも皮肉な一言であった。

それらの一連のシーンを踏まえてグリードの最後を振り返ると、彼の持つ生まれながらの欲望と、それを手に入れたことの意味がまた一段と深い意味を持つことに気づくキャラクター。「自分の欲望とどう付き合うか」というある意味で、鋼の錬金術師の裏のメインテーマを象徴する存在なのではないだろうか?

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