概要
『ポケットモンスター金銀』の開発中に消えた没ポケモン。
トラの特徴を球状に圧縮したような、マスコット色の強い姿をしていた。目つきもピカチュウ系統のようにつぶらでかわいらしい。腹部には「⚡」模様が入り、尾もピカチュウ系統のように折れ曲がってでんきタイプであることを主張していた。
発見は『金銀』開発過程のデータの方が早く、その後初代(RGBP)のプロトタイプにもデータが存在することが判明している。
基礎データ
進化
コトラ → ライトラ(Lv.36)(第2世代)
初代では2回、第2世代では1回の進化が計画されていた。
いずれも基本的な体型を保ったまま、等倍的に大きくなってゆく予定だったようである。
備考
トラ型のでんきタイプポケモンとして、第2世代でライコウが完成している。球状ではなく顔立ちも厳めしいが、その原型「ライ」の時点から「コトラ」にとって致命的な存在になったことは想像に難くない。
もっとも、ライコウは開発段階ではイヌやタスマニアタイガーに近い姿をしていたことが明らかとなっており、両者のコンセプトを集約する形で今の姿になったのだとも考えられる。
球状のポケモンとしては、第3世代(RSE)でタマザラシが登場している。モチーフがアザラシということもあり、転がって移動するなどより丸さを活かした設定が追加されている。
ただし、進化するとモチーフがトドに変わってリアルな体型になってゆき、最終的にはかわいらしさもほぼ失ってしまう。
ちなみに「ライトラ」も牙を剥いて襲い掛かっているグラフィックで収録されていて全くかわいらしくなく、マスコットとして扱うつもりがあったのは「コトラ」の間だけであった模様である。
関連タグ
初代の主な没ポケモン