SPCE
蘇る、戦神
戦後にリユース・P・デバイスの開発データは南洋同盟へと流れ、サイコ・ザク再建を画策。(陸戦型ザクⅡをベースに設計・製造している)
それを恐れた連邦軍・ジオン残党軍両軍は部隊を率い、南洋同盟と互いを相手に三つ巴の戦いを繰り広げる事となる。
サイコ・ザクMk-Ⅱ試験機
新たに設計・製造された試作1号機は、人間的な動きが出来ていなかった初代サイコ・ザクの関節構造の部分を見直し・再設計がなされ、連邦の新型ガンダムを上回る動きができるようになっている。
しかしデバイス開発者のカーラ・ミッチャムが関わっていない為、データの大元であるダリル以外とは同調出来ない不完全な機体である。
試験機の起動実験時は、装甲がスカスカのフレーム状態でありながらもヒートホークを片手に、ザクよりずっと後に作られたジオン水泳部3機を返り討ちにした。更に耐久値もグレードアップがされており、フレーム状態であってもザクタンクの砲撃を耐え凌いでいる。
その後、シャトル打ち上げの囮作戦に参戦。駆動系を重力下用に調整されたが、時間切れで装甲が施されていないフレーム状態でバランス調整が施された。
囮作戦では南洋同盟に回収されたビッグ・ガンでスパルタンを狙撃《左舷MSデッキと揚陸艇2隻(内1隻撃墜)》するもレールガンの砲撃で失い、基地入口でヒート・ホーク1本で敵MSを次々と両断。その後アトラスガンダムと一騎打ちの近接戦闘を繰り広げ、潜水艦ドックで撃破寸前まで追い詰めるが、左肘関節が限界を迎え左腕が損壊、形勢が逆転する。
サイコ・ザクMk-Ⅱ
カーラの指示で調整と装甲が施された完全体のサイコ・ザクマークⅡが、南洋同盟にいたある人物の手によって、ダリルの手に渡ることで窮地を逃れ、ヒートホークの二刀流でスパルタンを強襲、撃墜に成功した。
この活躍を聴いた連邦の上層部は、サイコ・ザクがペガサス級強襲揚陸艦一隻を容易く撃墜することができるだけの戦力であるということは、我が軍(連邦)の宇宙艦隊を短時間で殲滅できるだけの能力を秘めている極めて危険な存在であると認識している。
RPDは本来は戦争で手足を失った兵士を戦線復帰させる目的で作られた操縦支援システムであったが、南洋同盟では自ら志願して残った手足を全て切り、両手足とも義手義足となったMSパイロットがなんと32人も現れるという目的と手段が入れ替わった本末転倒の様相を見せ始めた。更に、機体とパイロットのシンクロ設定がダリル用とされていた(設計時点で両手足失った適合者がダリルしか居なかった)為か、志願者は投薬による強制的なシンクロ度の向上が施されている。
即ち、サイコ・ザクを操縦する為に両手足を全て切ったパイロットは他のガンダム作品における強化人間に相当する。当然の流れだがサイコ・ザクを操縦して敗北したパイロットは何れも戦死している。
完全体のサイコ・ザクマークⅡは32機量産され、フレーム状態で宇宙に運ばれ、そこで宇宙用に調整され艤装が施された。更にダリルのサイコ・ザクマークⅡにガンダムの装甲を被せた冒涜的ともいえる完璧なMSも登場している。
前者は搭乗パイロットを感電死させ、無人モビルスーツとして遠隔操作する隠し機能が頭部に仕込まれている。後者は偽装改修時に頭部を交換した為、同時にこの機能も撤去された。
量産された32機のうち、1割にあたる3機がモニカ・ハンフリー参謀率いるトラスト部隊(&ジオング)に撃墜された。機動力を封殺する搦め手として、南洋同盟の訓練基地として使われていた廃コロニーを標的としたコロニー落としが用いられた。MS3機撃墜する為にわざわざコロニー落としを行使するのは(ガンダムシリーズとしては)どう見ても常軌を逸した作戦だが、これがサイコ・ザクの脅威度をより引き立てる演出にもなっている。
武装
ヒートホーク
主にザク系の機体が使用する使い捨ての格闘斧。
刃を赤熱化する事で切断能力を向上させ、ビームサーベルと斬り結ぶ事が出来る。
ビッグガン
ある意味サンダーボルトの代名詞的な長距離狙撃用のビームキャノン。南洋同盟が回収していたのを、スパルタンの狙撃に使用。
ジャイアント・バズ
ザク・バズーカ
シュツルム・ファウスト
ザク・マシンガン
MMP-50マシンガン、シールド
対MS用マシンガンとグフの実体シールド。エイプリル機が使用