サイヴァリア
さいゔぁりあ
2000年にサクセスが開発したアーケードゲーム。使用基板はタイトーのPS上位互換基板「G-NETシステム」であり、販売もタイトーが行った。
8方向レバー+2ボタン(ショット、ボム)という操作系から一見オーソドックスなシューティングゲームに見えるが、一定回数敵弾にかする事により無敵時間を得られる固有システム『BUZZ』を主眼においたデザインがなされている。その為、
- 弾幕は気合で回避するよりも接近してBUZZでの無敵化を狙うほうが安全
- よってザコは速攻撃破するより弾を最大限撃たせるほうがBUZZが狙えて逆に安全
- ボスはこれを見越して気合避けもほぼ不可能な超濃密弾幕を撃ってくる
- 当然それも無敵化タイミングを調整して発射口に張り付く方が安全なこともある
という初心者バイバイなドMゲーに仕上がっている。
メイン画像は明らかに東.方に見えるが、サイヴァリアのボスが放つ弾幕の見た目としてはだいたいあってる。
サイヴァリアの中毒者には他の弾幕STGでこのような弾幕を見かけると、そのゲームのシステムを無視して『無敵で張り付いてぐるぐる回る方が安全じゃね?』と思ってしまう者もいるとか。
過去に3作品がリリースされている。なお、この年月はアーケード版稼動日を指す。
- サイヴァリアミディアムユニット - 2000年3月
- サイヴァリアリビジョン - 2000年9月
- サイヴァリア2 - 2003年11月
2018年8月30日にシティコネクションから、「ミディアムユニット」と「リビジョン」をHD化した『サイヴァリアデルタ』がPlayStation 4用とNintendo Switch用に発売された。2019年1月にはSteamでも配信開始。
また名前のサイヴァ(サイバ)つながりで、DLCとしてジャレコのシューティングゲーム「サイバトラー」の自機”ブランシュ”が使用可能になっている。
『バズ』と読む。『バズる(ラ行五段活用)』と動詞化したり、BUZZ回数の単位として『○○BUZZ』という風に使用する事も可能。
敵弾を自機にかすらせる事により画面上のゲージが上昇する。これが最大までたまると『レベルアップ』が発生し、自機のショットが強化される。
これ自体はオマケであり、重要なのはこの時に約1.5秒間、無敵のバリアが発生する事。
この無敵状態でもBUZZや再度のレベルアップは受け付けており、連続でレベルアップする事により無敵時間を持続させることが可能(その際のSEから通称『レベラコンボ』)。
また無敵中は自機の当たり判定と同じ箇所に強力な攻撃判定が発生する。これを利用した体当たりこそがサイヴァリアにおけるメインウェポンである。
一定回数レベルアップすると自機が変形しボムが補充される。
この特徴的なシステムから転じて、どのSTGにおいても敵弾にかする事を(特にそのゲームでの固有名が無い限り)BUZZと呼ぶ者も多い。
前述のBUZZシステムが前提になっている為、やや遅めで密度の高い弾幕や、レーザーのような弾幕(ワインダー)がメインとなる。当然、弾数は自重していない。
また、機械的で無機質なグラフィックに合わせる為極彩色でありながら透明感のある細い弾(通称『針弾』)が多用される。
この為、遠目に弾幕だけを見るとまるで花火にも見え、トランス系のBGMやレベルアップ時のスパーク音と相まって電子ドラッグの様相を示すことすらある。
実際に見てもらう方が理解は早い。