ザ・ネフルス
ざねふるす
リー・ケフレン「ネフルスは、いわばネフェルの分身。それ故、ネフェルが生命エネルギーを与えることによって、生き返ることができるのです!」
登場話数:第46話「たった20日の命!!」
幹部の一人であるレー・ネフェルの遺伝子と、デウス遺伝子液をかけ合わせて生み出された個体で、外見的にはネフェルの元になった豹のような要素を頭部周りに残しつつも、後に登場するザ・デウスーラなどのように金色の筋組織を備える他、無機質な白い顔立ちなどに大帝ラー・デウスとの共通項を見出だせるものともなっている。
記事冒頭に示した台詞にもあるように、ネフェルの「分身」とも言うべき存在であることから、彼女が目から放つ生命エネルギーを受けることで即座に再生・復活するという、不死身にも等しい特性を備えている。
この特性は、ネフルスの攻撃手段である自爆と併用することによりさらに厄介な効果を発揮し、反フラッシュ現象に苦しむフラッシュマンを心身ともに追い詰める格好となった。
デウス遺伝子液を下賜されながらも、それを利用して生み出したデウス獣戦士が思うような成果を挙げられなかったことから、ケフレンはデウスからの苛烈な叱責を受けることとなるが、これを身を挺してかばったネフェルは「父親」も同然なケフレンの名誉挽回のため、自らの身を生命改造実験に捧げることを宣言。
その結果生み出されたネフルスは、手始めにレッドフラッシュに自爆攻撃を仕掛け、物理的にも心理的にも大ダメージを与えた上でネフェルからのエネルギーを受けて再生。ローリングバルカンを受けてもなお撃破には至らず、さらなる再生と自爆攻撃を駆使してフラッシュマンを一時撤退に追い込んでみせた。
が、その間にサー・カウラーが時村博士に製作させていたもう一基の遺伝子シンセサイザーが完成し、その音色によってデウスが苦しみだしたことから、ネフェルとともにそちらに矛先を変えてカウラーのアジトへと急行。カウラー達には逃げられたものの同じくアジトへ踏み込んだフラッシュマンと再度遭遇し、初戦と同様に自爆攻撃と再生復活のコンボで彼らを圧倒する。
しかしここで再生復活のカラクリを看破したレッドにより、自爆直後のエネルギー供給を絶たれ、さらにネフェルもレッドとの一騎打ちの末に敗北を喫したことで、再生復活ができなくなるという事態に見舞われてしまう。
ネフェルを死なせまいと、ケフレンが呼び出したクラーゲンによって再生・巨大化したネフルスは、対峙したフラッシュキングに四つ目を光らせることで異空間の幻覚を見せて一方的な攻撃をしかけるも、ビッグフラッシュで幻影を振り払われた末にスーパーコズモフラッシュを受けて爆散した。
デザインは出渕裕が担当。デザインの意図やイメージが造形サイドに伝わらないことの多かったネフェル系のデザインであるが、ネフルスに関しても造形の段階で目が想定よりも大きくなってしまっており、出渕もその点について「実写のデザインとしてはスマートすぎたところもあった」と反省の弁を前置きしつつ、「もうちょっと(デザインの意図を)汲んでもらえると嬉しかった」と後に語っている。