※この記事は星のカービィゼロの書の物語の核心とも言える重大なネタバレを取り扱っている記事となっております。
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「余を倒すだと......?」
「少々、"自惚れ"が過ぎるのではないか...?」
概要
星のカービィゼロの書の黒幕でありラスボス。名前の由来は戦闘神の意味を持つ修羅から来ている。
三つ目に加えてバンダナを被っており、ダークマターと似た服を羽織っている。
ゼロ達がダークマター族の「神」と言っている邪神であり、ダークマター族の中で最初に生まれたダークマター。ダークマター族を生み出す事が出来る等文字通りダークマター族の神たるダークマター。
実際、ゼロを含めた全てのダークマター族を生み出し、同時に一度敗れたゼロ達を復活させた張本人でもある。
性格は極めて傲慢かつ冷酷であり役に立たない、もしくは失敗した部下を容赦なく処分したりゴミ扱いするなどその行いには同じダークマター族ですら戦慄し、恐怖する程の情け容赦無い無慈悲な人物。
実際、ダークマターが任務に失敗した際には審判という名の処刑をした上で、「余に処分の手間を掛けさせおって...」「ゴミを掃除するのは常識だろう...?」という言葉を平然と言い放つ。
一人称は「余」であり、作中では2回カービィ達と戦闘を繰り広げた。
実力
ダークマター族の神の名は伊達ではなく、カービィと対決した際は遊びと称しその場から一歩も動かずに攻撃を仕掛けたファイターをデコピンで吹っ飛ばし、地形を変える程の力を持つスーパー能力であるフルパワーのウルトラソードを尻尾で破壊してねじ伏せる程の今までの敵とは明らかに「別格」の実力を誇る。
この際立った力の根源は『神の物質』と呼ばれる物であり、シュラーがまだ小さな暗黒物質だった際に発見し、体内に取り込んだ後にここまでの強大な力を得ることとなった。
尚、この『神の物質』に関しては、シュラーに取り込まれた際に完全に溶け込んでしまった故に取り出すことは不可能となっている。
ある程度の攻撃なら全く効かない程体も頑丈であり、一部の攻撃は吸収することが出来る厄介さも併せ持つ。
後にシュラーの攻撃は『どんな防御でも貫くことが出来る』と判明した。
作中で見せた攻撃、技
※どの技も正式名称は不明である。
- 尻尾での突き
自身の尻尾を相手に突き刺すシュラーの代表的な攻撃。
一見すると地味に見えるが上記の通り、地形を変える程の威力を持つスーパー能力であるウルトラソードのフルパワーの攻撃を尻尾で剣を破壊した上でねじ伏せる程の威力を誇る。
作中では更に指もこの尻尾の形に変形させていたのでその気になればこれほどの威力の攻撃を指にも使用できると思われる。
- デコピン
その名の通りただのデコピン。
上記の通り攻撃を仕掛けたファイターカービィの攻撃よりも早く攻撃し、はるか遠くまで吹っ飛ばす程の威力を誇る。
- 魔法攻撃
前方に目玉の文様が浮かぶ魔法陣を展開し、そこから黒い光線を放つ攻撃。
一度目のカービィと対決した際の止めとして使用したが、メタナイトのマッハトルネイドによってカービィ達は撤退した為、実質不発に終わり、その後しばらくして魔物ファイナルダークネスにて再び使用したが放たれた攻撃は全て吸収、無効化されたのでこの技の詳細は不明なところが多い。しかし少なくとも一度目のカービィと対決した際の止めとして使用していた為、相当な威力を誇るものと思われる。
- 手の攻撃
体とは分離して浮遊している両手からなる攻撃。
メタナイト、バンダナワドルディ、デデデ大王をその手で吹っ飛ばし、攻撃を仕掛けたギルアを叩き潰す程の威力を誇る。
- 攻撃を跳ね返す鏡
シュラーを攻撃する者に反応し、映った相手にその攻撃の倍の威力で返す鏡。
覚醒したコピー能力ブラッドで自身に匹敵する力を持っていると判断したシュラーの奥の手。
決して一人だけでは破ることが出来ない物であるが、メタナイトが見つけた複数の相手に対処できない弱点を突かれメタナイトがフェイントを掛け、注意をそらされた間にギルアによって破壊された。
- 邪神の一撃
邪神シュラーとなった際の拳での一撃。
シュラー廷を一撃で粉砕し、大地に巨大なクレーターを作る程の凄まじい威力を誇る。
- 気弾
邪神シュラーの手から無尽蔵に生成される弾の攻撃。
瞬間的に大量に生み出すことが出来、それ故連続して放つことが出来るので避けることは非常に困難なものとなっている。
- 最後の攻撃
正真正銘、邪神シュラーの最後の攻撃もとい最期の攻撃。
自身の体のほとんどをバラバラに崩壊させ、それを全て闇の力に変換し、放つ一撃。その威力は絶大で直接放っていない状態にもかかわらず風圧だけでカービィのコピー能力が強制的解除してしまう程。
不発に終わったが、もし直接放たれたらゼロの書という世界そのものが消し飛ぶ威力を持つ。
事実、カービィのコピー能力『絆』が発動しないIFの世界では文字通りゼロの書そのものを消し飛ばした。
活躍
2話の時点でシルエットとして登場しており、7話でその存在がゼロの口から仄めかされていた。
13話で任務に失敗したダークマターを審判という名の処刑をした後にゼロを出陣させる。しかし16話にてカービィと戦闘していたゼロを呼び戻し、ニームの「心の闇」があることに気づく。
しばらくはダークマター族に命令を下していたがゼロツーとダークゼロが立て続けに敗れ、28話にて遂にカービィ達を始末しに自ら出向く。
30話にてカービィと対決した際は遊びと称しその圧倒的な力を見せつけ、カービィに止めを刺す寸前までに追い込むが、駆け付けたメタナイトのマッハトルネイドでカービィ達は撤退し、取り逃がす。
その後はゼロ、ジャックマター、イヴマター、エクリプスマターを差し向けるものの悉くカービィ達に撃破され、ダークマター族の本拠地に迫る途中でニームをさらう。
更にダークマター四天王を呼び出し、本拠地であるシュラー廷の内部の構造を変え、カービィ達を迎え撃つ準備を進めたがデデデ大王、バンダナワドルディ、メタナイトによって四天王の4人の内、3人を撃破される。
そして自身の力を分け与え、「憎しみの心」を解放しコントロールさせ最高の戦士と称した最強にして最後の四天王であったニームも敗れたことで自身の全ての手駒が打ち砕かれたことにより、怒りを露にする。
ニームを再びさらい、82話にて自信に反旗を翻したゼロ、ダークマター、ゼロツー、ダークゼロと合流したカービィ達との最終決戦が始まった。
ゼロ、ダークマター、ゼロツー、ダークゼロの4人が合体して生まれた魔物のファイナルダークネスによって遂にダメージを受け、波動砲によって止めを刺されたかに思えたがバンダナが消し飛んだだけで暗黒物質の攻撃を吸収し無傷。
ファイナルダークネスを一突きしにし、ゼロ達を消滅させ、攻撃を仕掛けたメタナイト、バンダナワドルディ、デデデ大王を吹っ飛ばし、ギルアを叩き潰す。
しかしファイナルダークネスの攻撃によってシュラー自身の暗黒物質が抜けたことで防御力が低下し、覚醒したカービィのコピー能力ブラッドによってパワーもスピードも上回り、押され始める。
奥の手として攻撃を跳ね返す鏡を使用し、一方的な戦いに持ち込むもメタナイトが見つけた複数の相手に対処できない弱点を突かれメタナイトがフェイントを掛け、注意をそらされた間にギルアによって破壊された上、隙を見せたことで顔面にカービィの渾身の一撃を叩き込まれ、最後の悪あがきでカービィに攻撃を仕掛けるも返り討ちに合いみんなの思いがこもった一撃を叩き込まれて消滅する。
これにて決着...と思われていたが魂だけとなったシュラーだが体内に隠していたニームと、その周りについている暗黒物質に乗り移ったことでニームを体内に取り込み、破神や阿修羅にも似た巨大な化け物の姿となる。
その圧倒的な力によってシュラー廷を破壊し、その威力と攻撃範囲、そしてニームと繋がっている状態で、シュラーが受けたダメージはそのままニームへと伝わってしまうことによって翻弄させるも体内に入ったカービィによってニームは脱出し、
更にジャックマター、イヴマター、クラッコ、ドロッチェが助太刀に来たことで形勢は逆転。追い詰められたことで最後の攻撃もとい最期の攻撃を放とうとするが仲間との『絆』と世界と仲間を守りたいという『精神』が奇跡を起こし、覚醒したカービィのコピー能力『絆』によって強大な闇もろともシュラーを真っ二つにし、今度こそ消滅した。
「余に足りないものは...『絆』.........。」
最期に自分自身に足りなかったものが『絆』というのを理解しながら...
余談
シュラーの攻撃を跳ね返す鏡に関してだが、対単体の敵にのみ対応している物である。
詰まるところ一人では絶対に倒せない性質を持っている鏡であるが、それを用いているシュラー自身も同族や部下を全て捨てて一人孤独で戦っており、何かと照らし合わせられる物となっている。
なんとも言えない虚しさを感じずにはいられない。