概要
スタイリッシュ国際問題とは、限りなくアウトに近いアウトである。
主にアニメや漫画、ゲームなどがフットワーク軽く国際問題になりかねないネタをぶっこんでくることを指すことが多い。
主に本タグが使われているイラスト
ファインモーション(ウマ娘)
別に彼女の専用タグでは無いのだが、2022年現在ではウマ娘のファインモーション関連のイラストが多い。
彼女は最初はやや濁された表現をされていたものの、途中でアイルランドの王族であるらしいということが作中で語られており、そんな彼女がローマの休日よろしく日本でいろいろはっちゃけているイラストに付けられることが多い。
ただし実際のアイルランド共和国には公式上の王室制度・王族は存在しない(かつては存在していた)ので、完全なオリジナル設定である事を留意されたし。
彼女の好物であるラーメンがらみのネタや担当トレーナー相手のネタが多い。
なお、ウマ娘関連の専用タグとしては本タグとほぼ同等の意味を持つものとして「走る国際問題」が存在する。
関連項目
走る国際問題…ほぼ同じ意味のウマ娘専用タグ
起源
元々スタイリッシュ国際問題の始まりとされるのは、上記のウマ娘よりも何年も前に登場した、OvAアニメ版「HELLSING」のエンディングである。
そしてウマ娘のそれら投稿されたイラストのようなギャグと違い、割りと本気で国際問題になりかねないようなものであった。
元々のHELLSING自体、ナチス残党が空中戦艦でロンドンを焼き払ったり、バチカンの方々もそれに乗じてロンドンで殺戮をするというヤバい作品なのだが、そのエンディングはさらにぶっ飛んでいた。
その内容
まず、BGMのナチス・ドイツの軍歌「イングランドの歌」(英国征討歌)
これはイギリスに攻めるため、軍艦に乗って出撃するという内容の歌詞で、最後の大隊とイスカリオテがイギリスをメチャクチャにする本作にはある意味お似合いの曲ともいえる。
また、歌詞の中には直接ナチスに繋がるワードはない。
次に、それにつけられている映像。
序盤にはシュレディンガー准尉がどこかで見たような表情でナチス式敬礼をする中、V1飛行爆弾が発射される。
中盤は歩くシュレディンガー准尉の背景で、V1飛行爆弾がビッグ・ベンやタワーブリッジ、ロンドンバスなどをことごとく破壊。ついでに観覧車も破壊される。
破壊が一通り済んだところで、画面には見慣れたシルエットと
「そしてゼーレヴェは、ついに有明を渡り陸(にしかん)へと上る」
という文字が・・・
そして、ラストは少佐をはじめとした最後の大隊の面々がコミケを満喫する絵で締められるのであった。
どうしてこうなった
全ては作者の私怨である。
ヒラコーはHELLSINGの取材のため、イギリスはロンドンに赴いたことがある。しかし、ロンドンではアジア人ということで馬鹿にされ、ホテルのサービスも悪く、オマケに露店でも偽ブランド品をつかまされるなど散々な目に遭ったらしい。
これにキレたヒラコーは、作中でロンドンを跡形もなく破壊することを決意。エンディングでも破壊された観覧車に乗り、高い所からロンドンを見てどこからどんな風に破壊してやろうか考えたという。
その結果がこの内容という訳である。(※)
- ※一方で、ヒラコーは作中でベルナドット隊長に「最後の大隊」や十字軍に蹂躙されるロンドンの仇討ちを決意させる台詞を言わせるなど、(一応)フォロー(らしきもの)は入れている。ファンの中には、「案外隊長に言わせていることがヒラコーの本音だったりして」と考察する者もいる。
なお、この映像を見たイギリス人は大爆笑し、逆にドイツ人がブチ切れたという。
加えて、エンディングのBGMがかかる前にスタッフロールが爆速で繰り出されることもネタにされており、「エンディングがやばすぎてスタッフロールが逃げた」とか言われている。
ちなみに、このBGMを演奏しているのは、ナチス・ドイツとソ連に国土を分割されたポーランドにある、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団である。
また、本来のイングランドの歌は、この動画のようにテンポが早いのだが、HELLSINGエンディングでは、シュレディンガー准尉の歩く速さに合わせてあえてテンポを遅くしてある。
有志によると原曲の0.75倍速にするとHELLSINGバージョンの曲調になるらしい。