CV:デヴィッド・L・ランダー(原語版)、二又一成(吹き替え版)、龍田直樹(アトラクション版)
概要
映画「ロジャー・ラビットの登場人物で、本作のディズニーヴィランズの一人。イタチのギャング・トゥーンパトロールのリーダー。
人物
茶色い毛並みのイタチのトゥーン。
薄いピンク色のダブルブレストスーツと帽子を身につけており、ネクタイにはダイヤモンド、ポケットからは金鎖がはみ出ている。また、他のメンバーと違って頬の辺りがやや毛深い。
常に相手を見下すような偉そうな口調で喋り、言葉遣いも荒い。トゥーンパトロールのリーダーを務めており、他のメンバーをアゴで使う。
名前の由来は「うぬぼれ屋」「知ったかぶりの」という意味の「smart-ass」。
映画
出番、台詞の数ともに最も多いメンバー。トゥーンパトロール内での階級は巡査部長であり、他のメンバーを「野郎共」と呼んでこき使う。愛用の武器はリボルバーで、頻繁に相手に向けており、ロジャー達を車で追う際にも運転席越しに発砲していた。あまり多くはないが、ナイフを持つシーンも存在する。また、葉巻を所持している。
表向きは警察だが、作中ではエディに対して逆らわないように脅迫するなど、さながらマフィアのような立ち振る舞いが目立つ。
エディの事務所に押し入って銃を突きつけて罵倒し、ロジャーの居場所を無理矢理聞き出そうとした際、エディから「そんな汚い口はこいつで洗ってやる」と石鹸を口に押し込まれた。その様子を見た他のメンバーから大笑いされ、口からシャボン玉を吐きながら怒鳴り散らし、ラバーカップでメンバーを殴って笑うのを止めさせた。
しかしながら、当の本人も笑いの対象が自分でなければ一緒になって大笑いする笑い上戸であり、他のメンバー同様に間抜けな部分がある。
ターミナル・バーでの乱闘ではエディに唯一攻撃を加えていたことから、ある程度の戦闘力は持っていることが分かる。また、車の運転は専ら彼が担当する。
終盤のアクメファクトリーではロジャーとジェシカの死を見せつけてからエディを始末するように命じられていたが、エディの咄嗟の判断による曲芸に夢中になり、始終爆笑していた。
エディの歌の途中でロジャーが歌うと「それじゃ韻を踏んでない」と、ついうっかりダメ出しをしてしまったことから隙を作り、エディに蹴り飛ばされて宙を舞った挙句、ディップの中に落下し、帽子だけを残して死亡した。
アトラクション
スマート・アスは東京ディズニーランドにあるアトラクション「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」にも登場しており、ロジャー達を始末してトゥーンタウンを牛耳ろうと目論んでいる。
Qラインには代表として指名手配書に彼の写真が貼ってある。また、並んでいる途中で聞こえる会話から、メンバー一人ひとりに細かい指示を出していたり、作戦をよく理解できていないスチューピッドを叱責したりする様子が想像できる。
劇中ではジェシカ・ラビットを誘拐して車のトランクに閉じ込める、逃げようとするゲスト目掛けて巨大なマシンでディップを噴射するなどの活躍ぶりを見せている。
余談
- アトラクションのQラインにある指名手配書には「Wise Guy Weasel(ずる賢いイタチ)」という名前で載っており、彼らの悪事の数々が記されている。また、13の州で指名手配を受けているらしい。罪状は「トゥーン誘拐罪、トゥーン脅迫罪、軽い窃盗罪、凄い窃盗罪、物凄い窃盗罪」。
- 同じくアトラクションにおいて、スマート・アスがジェシカをトランクに閉じ込める際の車のナンバーは「DOOM」。
- 映画の中でトゥーンパトロールが実物の銃などを持つシーンは、基本的に上から糸で物を吊るすなど、人力で撮影されたが、スマート・アスの一部のシーンではロボットを使用している。
- アトラクションでの声を担当した龍田直樹氏は、他のディズニー作品では「くまのプーさん」のラビット、「南部の唄」のブレア・ラビット(ブエナ・ビスタ版)など、トゥーンパトロールと敵対しているウサギの役を演じている。他にも同氏は「101匹わんちゃん」のホーレス(龍田氏は二代目であり、初代は山田康雄)、「ビアンカの大冒険」のスヌープス(ソフト版)などを担当しており、ディズニー映画の常連声優として知られている。