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わかっちゃいるけどやめられない


作詞:青島幸男

作曲:萩原哲晶


1961年8月発売。ハナ肇とクレージーキャッツの代表曲の一つ。元々はこりゃシャクだったのB面を埋めるために作られた曲だったが、こちらの方が大人気になってしまい後にA面とB面が入替えられたというエピソードがある。


生真面目な性格の植木等青島幸男の書いた詩を見て歌うことを躊躇したが、浄土真宗僧侶で父親でもある植木徹誠から「『わかっちゃいるけどやめられない』は人間の矛盾をついた真理で、親鸞の教えに通じる」「必ずヒットするぞ」と励まされ、実際大ヒットした。


植木と交流のあった小説家の小林信彦によると最初に人気に火がついたのは名古屋だという。


2番の歌詞が競馬で大敗したという内容のため、植木等が1992年の有馬記念終了後にミニコンサートでこの曲を歌ったところ、ファンが大合唱するほど大盛り上がりしたという。

ちなみに歌詞の内容は「最終レースで大穴を狙うがボーナスをスッてしまった」という内容だったが、1992年有馬記念は大穴メジロパーマーが勝ち馬だった。

後に東京都知事になった青島が歌詞の一節を漢詩にしたためた書が残されており、2007年の追悼展で一般公開された。


カバーしたアーティスト編集


映画編集

曲の大ヒットを受けて1962年には大映で『スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ』という映画が作られた。監督は弓削太郎

クレージーキャッツの映画といえば東宝クレージー映画が有名だが、これはクレージー映画以前に作られた作品である。


東宝のクレージー映画では『ニッポン無責任時代』で植木扮する主人公平均が外れ馬券を投げ捨てながら2番の歌詞を口ずさむ場面がある。

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