CV:勝地涼
人物像
『2nd』終盤のイノベイターを名乗るイノベイドとの戦いの後に発見された、純粋種のイノベイターの一人。
元はアロウズの軍人で、前大戦でトランザムバーストにより放出された高濃度圧縮粒子を浴びたことが覚醒のきっかけ。その能力はヴェーダも認めており、刹那・F・セイエイが切り開いた人類の未来の可能性の一つの形と言える。
しかし地球連邦が公式に確認した初のイノベイターということもあり、実験動物として扱われてしまっている。
そんな自分の境遇に不満を感じつつも従順に任務を遂行するが、
自分専用の新型MA『ガデラーザ』に乗っている際はその鬱憤を晴らすかのように大暴れする。
実験動物扱いされている反動か、周りの人間を『劣等種』呼ばわりして見下しているフシがある。但し、キム中将達がELSに取り込まれて止むを得ず戦艦を破壊した時「これは味方殺しではない・・・!!」と発言している。
長めの銀髪に口元の銀色のピアスが特徴的。脳量子波を発揮する際、その瞳は金色の光を放つ。
劇中での活躍
かつてリボンズ・アルマークたちが拠点として使用していた外宇宙航行艦ソレスタルビーイング号にて初登場。連邦によって調査中のソレスタルビーイングを視察に訪れたカティ・マネキンと出会い、彼女にイノベイターの何たるかを見せつける。その後、木星調査船破壊ミッションの失敗を察知してガデラーザで出撃、日頃の鬱憤をぶつけて調査船を破壊。しかし、脳量子波を制限されていた彼は、調査船が『異なるモノ』に変化していたことに気づけなかった――
最期
火星付近に出現した大量のELSを迎撃するも、その圧倒的物量に押し切られ苦戦。
後方の僚軍機が全てELSに同化されてしまったことを察知し彼らを自分の手で葬るも、その隙を衝かれ自身もELSに取り付かれてしまう。
駆けつけた刹那の呼びかけにも最早応じず、両目と鼻から血を垂れ流しながらELSに同化され、金属結晶と化し、無残な最期を遂げた。
なお、漫画版ではその後全身が金属化した状態でELSガデラーザに乗り、クアンタの前に姿を現したが、グラハムの自爆やライザーソードで撃破されている。
小説版での衝撃発言
劇場版公開から約2週間後に発売された小説版では、主な行動やその末路などは変わらないものの
心情描写の大幅追加によってデカルト・シャーマンという人物の内面をより理解しやすくなっている。
しかし、小説版で追加された台詞の中に「(24時間監視されているせいで)オナニーだってできやしない」
という爆弾発言があったせいで早くもネット上で(ネタ)人気が急上昇中。
ただでさえかわいそうな彼がさらにかわいそうになってしまった。
但し、公式Twitterのveda2314にて、
「研究員の女性と愛について議論し、その女性に監視カメラの情報を消去させる」
という行動をとっていた驚愕の事実が明らかになった。だがしかしそれが発覚したのを契機に、彼を監視する職員は全て男のイノベイドに変更されてしまった.....。
…デカルト・シャーマンの明日はどっちだ。
搭乗機
GNX-609T GN-XⅢ
アロウズ時代に活用したモビルスーツ。
GNMA-Y0002V ガデラーザ
純粋種のイノベイター専用に開発された大型モビルアーマー。現在連邦に在籍するイノベイターがデカルト・シャーマンひとりだけであるため、実質彼の専用機となっている。軍としては、これから数多く現れるであろうイノベイターを戦力に取り入れるためのテストケースとして、各種実験的な装備も搭載している。そのため、これまでの兵器の系列からは大きく逸脱した外見と装備を有する。
余談
劇場版DVDブックレットの水島監督のインタビューによると、デカルトを出した一番の理由は、「刹那がELSとコミュニケーションできたのは、イノベイターの能力を持っているだけではない」、「本当に大切なのは分かり合える能力ではなく分かり合おうと努力する心」という部分を描くためで、刹那と対になるように、ELSの声を聞きながらも、戦うことでしか存在理由が示せず、コミュニケーション出来ないキャラクターとして登場させたらしい。
デカルトの失敗は、物語後半の刹那の行動にリレーする仕組みになっている。
関連イラスト
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機動戦士ガンダム00 A_wakening_of_the_Trailblazer イノベイター ガデラーザ キム司令 デカルト ELS 変態