概要
『Fate/Grand Order』内の期間限定イベント「デッドヒート・サマーレース!」にてニトクリスと不夜城のキャスターが結成したチーム名であり
2人の描かれているイラストにつけられるコンビ・カップリングタグである。
出身地も生きた時代も異なり、褐色肌の女性キャスターであること以外接点もなかった二人だがこのイベントをきっかけに度々ゲーム内に登場する組み合わせ。
結成・デッドヒート・サマーレース
イシュタル主催のレースにファラオの威光の示さんと出場しようとしたニトクリス。しかし他のファラオ達の当てが外れてしまったため、〆切ギリギリに配色に親近感があるというだけで捕まえたのが不夜城のキャスター(このイベントでは語り部のキャスターと表記)であった。
オジマンディアスに優勝を厳命されたニトクリスと、冥界の神でもある彼女に死を防ぐ護符を作ってもらうことを約束した語り部。
異なる目的の急造チームではあったが実際にレースが始まると勝利への焦りから空回りに陥りがちなニトクリスを語り部が冷静沈着な分析で窘め、逆に死を恐れるあまり慎重になり過ぎる語り部をニトクリスが引っ張ってみせるなど相性はよく、他のチームに食らいついていった。
監獄送りになった際も作業疲れでニトクリスが気が滅入った時には話をおねだりし、それに語り部が応えてみせるなど、徐々に打ち解け合っていく。
そしてレース終盤、プレイヤーが彼女たちを最も応援していた場合に見られるイベントでは
チームタイラント・シューティンスターとデッドヒートとなり
メイドオルタの放った宝具によってマシンを損傷。
その場は語り部の機転によりなんとか事なきを得たものの、ニトクリスはブリテンの王とローマ皇帝のチームであるライバルに王としての志で劣っているのではないかと心折れかけてしまう。
だがここまでのレースでニトクリスが見せた、誰かの思いに応え、ただ自らの成長を求めて戦い
王という立場の尊厳を守ろうとする姿は語り部にとっては立派な王そのものであると鼓舞される。
語り部の立場で過ぎた事をと自重する彼女にニトクリスは「貴方はただの語り部ではなくここまで共に戦ってきた立派な相棒である」と宣言。ここに語り部のキャスターは相棒のキャスターとなり、真にチームとなった二人は見事優勝を果たすのであった。
その後の二人
レースが終わりニトクリスが水着から元の霊基に戻った後も二人の関係は続いており、ニトクリスのマテリアルでは良い茶葉が見つかったとお茶に誘っていたり、前述の通りイベントでも度々共演している。
共に温泉に入り、もう一人の褐色女性キャスターであるミドラーシュのキャスターに不夜キャスが儲け話を持ち掛けられ、過労死させられるピンチを結果的にニトクリスが救っている。(本人に自覚はなかったが)
前年に続き再びチームを結成、今度はレースではなくサーヴァントたちの同人事即売会サバフェスに【千夜一夜供物団】として参加、元々は物語のプロである不夜キャスだけの古豪サークルであったようだが今回はニトクリスが挿絵を担当しているようで、ホテルの一室やレストランで互いを友、我が相棒と呼び仲睦まじく創作活動をする二人の姿が見られた。
またこのイベントで登場した礼装【オールナイト・フィーバー】ではクラブのような場所にて
ミドラーシュのキャスターの後ろで踊っている二人の姿が描かれている。
いつもとは違う現代的な姿で楽しそうにしている様は必見。
不夜キャスが黒幕によって洗脳されてしまったがマスターによって正気に戻され、自らと同じく攫われてしまったカルデアサーヴァントがいることを知ると同行を申し出る。死を恐れながらも彼女が危険を冒そうとするのは、顔見知りや共に戦った者、そして【善き王】であり【大切な友】を助けるためであった。
無事黒幕を撃破し、不夜キャスは戻ってきたニトクリスに二人きりで読み聞かせをする。
その喜びようは「クールに語っているように見えながら、取り戻した時間をつい長めに噛みしめてしまっている語り部さんなのであった」と話を聞きに部屋の前にいた紫式部の【泰山解説祭】に解説されてしまうほどで(紫式部も今は邪魔をしないでおこうと遠慮している)、ニトクリスもまた普段であれば「今宵はここまで」と話を区切るタイミングでも物語を続ける彼女を不思議に思いつつも、いつも以上に物語を聞かせてくれることを大いに喜んでいた。
2人が日常的に読み聞かせを行っており、大切な時間であると思っていることがわかるエピソードであった。
余談だが当イベントで入手できた礼装「錦上添花」に描かれた不夜城のキャスターの傍らにはこっそりとメジェド様が潜んでいる。
Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点II ピラミッドからの脱出」出張ライト版
脱出ゲームとのコラボ第二弾であるピラミッドからの脱出。
そのライト版 (公式サイトでプレイ可能)はイベント本編の前日譚であり
主人公たちが謎を追う理由が、オジマンディアスの命を受け宝を取りに行くニトクリスを
こっそり助けてほしいと不夜キャスに頼まれるという内容になっている。
このイベントの仕掛けとしてトークアプリLINEにマシュのアカウントを登録し謎を解いていくというものがあり、謎解きのヒントの他に一部サーヴァントの名前を入力するとマシュが一言コメントをくれるのだが、不夜キャスの真名を入力すると「ニトクリスと不夜キャスは本当に仲が良く、羨ましいくらい」という旨のコメントを返してくれる。
チームを組んでから三度目となった夏。
もはや当然のように共にある二人だが今回は少し様相が変わっている。
水着ニトクリスがセレブ御用達のファラオカジノの支配人かつ水着剣豪の一人として主人公たちに立ちはだかり、不夜キャスは警備部長として副支配人となったクレオパトラと共にサポート役として登場。
今回のニトクリスは「3度目のメジェド様という慣れ、ピラミッド型カジノを発見した興奮。そして水着剣豪というよくわからないモノへの任命というカオス成分を真面目ゆえに真正面から受け止めてしまった結果神性がオーバーフローを起こし」
目慈恵怒様という神性EXの存在へと変貌してしまっている。(ほんの少しだけメジェド成分が強くなっているらしいがセリフはすべて片言で目からビームも当たり前のように出せてしまう。)
不夜キャスはそんな彼女がうっかり死んでしまわないよう物語の登場人物を召喚して
メジェドな衣を被せて警備させたり、暴走しかけたときには読み聞かせをして落ち着かせたりと
メンタルケアの役割をこなし、クレオパトラにも貴女にしかできない仕事だと信頼されている。
(セレブ御用達ゆえに王が集まるカジノの警備員など普段であれば決してしない役であったが友のために奮闘している…がその結果真逆の死生観をお持ちの方に絡まれる羽目になってしまった。)
だが本心ではただ穏やかに友と夏を過ごせればと思っていたため
葛飾北斎らに敗北したニトクリスが正気に戻った時には安堵していた。
カルデアのサーヴァント総動員で配達作業に駆り出されたこのイベント。ニトクリスはスフィンクスに不夜キャスは魔法の絨毯にそれぞれ乗って荷物を運んでいたのだが、宝具の一部である絨毯を呼び出し続けるのは疲れるらしく、かつてレースで使ったマシン【ファラオレジェンド】でニトクリスと共に配達したいと嘆く不夜キャス。それに対して仕事なのだから仕方ないとたしなめつつも、それはそれで楽しそうだと満更でもないように顔を赤らめるニトクリスが見られた。
キャンプ場に現れた謎のテントを見つけたニトクリス、怪談小屋と書かれたそこに入って見ると
謎の女性のナレーションに合わせ、古今東西のあらゆる怪談話をサーヴァントたちが演じ始める。
中には当の本人が演じる題目もあり、疑問に思いながらもニトクリスは語られた怪談を堪能するのだった。しかしずっと集中していたためか体がバキバキになってしまったと困る彼女を見ると、謎の女性は運動不足などによる死を恐れだし体を動かすために観客参加型のミュージカルを提案、自らもニトクリスに協力して演者たちとの戦闘を(半ば無理やりに)開始する。
勿論謎の女性の正体は不夜城のキャスターその人である。ホラーの世界そのものである今回の特異点はサーヴァントでも本当に死んでしまう可能性があるため、彼女にとっては非常に恐ろしいものだった。
そこで自らホラーな物語を発信することで特異点の恐怖を感じる暇をなくし、皆の精神安定を図ろうとしたという。付き合いの長いニトクリスは彼女の行為を現実逃避だと見抜きはしたものの、気晴らしになっているなら良しと尊重していた。
輝け!グレイルライブ!!〜鶴のアイドル恩返し〜
本イベントでのニトクリスの相棒役は静謐のハサンが担当しているものの、特異点に召喚された当初は不夜キャスを誘っていたようである。
この地での自身の在り方を「安穏」と定めていたため辞退はしたが、「夢去りぬ乙女」が解散の危機に陥った際には「他ならぬ貴女のため」とアドバイスをしたり、オジマンディアスにこっそり連絡を取って助言をしてもらうようにするなど陰ながらニトクリスたちを支える不夜キャスの姿があった。
またニトクリスの霊衣〔Beyond the Mirror〕を開放することで、マイルームにてオジマンディアスとアーラシュに霊衣を褒められ上機嫌になった後、不夜キャスの姿を見つけ、赤面しながら衣装について尋ねるボイスを聞くことができる。
その他
マイルームでもお互いに言及している。
レース後に追加された水着ニトクリスのボイスでは相棒の真名を呼び物語をリクエスト。
その際は保険を探しているからと断られてしまったものの、その後しばらくして追加された不夜キャスのボイスではニトクリスを「真面目な努力家で常に自分に足りないものについて考えているような良き王」であると称賛しつつも、もう少し肩の力を抜いてもいいのではと案じ、自分の物語がその役に立てるのであればいくらでも。と優しげに語っていて幾度のイベントを経て益々仲を深めている様子である。
関連人物
ファラオの中のファラオであり、王の中の王である彼はニトクリスにとっては畏敬の対象であり
不夜キャスにとっては畏怖の対象である。
メインストーリー第1部6章にて彼は
「女王(ニトクリス)に必要なのは権力よりも友であったかもしれぬ」と語っており
それが不夜キャスの事であるかは定かではないが
結果としてニトクリスが不夜キャスと出会えたのも彼にレース参加を命じられたからである。
オジマンディアスと親交のある彼はニトクリスとも交流があり、また不夜キャスにとっては
同郷の大英雄である。
閻魔亭繁盛記にて彼はスカサハ=スカディから伝え聞いた、温泉でアイスを食べるという娯楽をオジマンディアスに伝えるようニトクリスに頼むが、この時ニトクリスはオジマンディアスだけでなく、それまで話題には出ていなかった不夜キャスにも伝えようとしていた。彼女の中での相棒の存在の大きさが窺える。
ニトクリスたちと同じ褐色肌で女性キャスター、
それもバトルの際に色々と召喚するという共通点があり二次創作においても三人が集結するイラストは多く、公式でも前述の礼装や温泉などで共演している。
前述の通りニトクリスとユニット「夢去りぬ乙女」を組んでいる他、不夜キャスに対してはフェルグスに絡まれるもの同士、彼への対策を相談する仲である。
関連イラスト
余談
実は彼女たちは互いに天敵ともいえる能力を持っている。
ニトクリスは王であると同時に死を司る冥界の神であるという不夜キャスが恐れるものの合体版のような存在であり、逆に不夜キャスはゲーム内にて王属性を持つものに特攻ダメージを与えることができ水着のニトクリスはただでさえキャスターに不利なアサシンになっているため、非常に高いダメージを受けてしまう。
現に不夜キャスの強化クエストでは水着のニトクリスが最後に立ちはだかる。
わざわざ王属性持ちでアサシンのスケルトンキングまで連れて登場するため
彼女が強くなる特訓に付き合ってくれているのかもしれない。
そんな二人が紆余曲折を経て大切な友と呼べる関係になったのはとても奇妙だが奇跡的な縁である。
表記揺れ
・デザビュ
・デザート・ビューティー(公式表記では伸ばし棒はない)
・不夜ニト
・シェヘニト(不夜キャスの真名の略+ニトクリスの略)