曖昧さ回避
デプスチャージ(Depth Charge)
ビーストウォーズ
CV:デイビッド・ソボロブ/吹:梁田清之
"い~と~まきまき、い~と~まきまき、エ~イ!!"
"ええい!!貴様など牢屋に入れるだけ無駄だっ!!"
"目的は復讐ではない。正義の裁きだっ!!"
"ちょっとマンタ、いやタンマ!!"
"苦しみなさい、苦しんで地獄の底に真っ逆さまに落ちるが良い。悪い事をした罰だ。"
『ビーストウォーズメタルス』に登場するキャラクター。オニイトマキエイに変身するビースト戦士で、サイバトロンの海上司令官。コンボイとは旧知の仲。
初登場は15話だが、日本では先行公開された劇場版で一足先に姿を見せている。
人物像
一人称は「我輩」(上記の劇場版では「儂」だがランページと被るので変更されたと思われる)で厳格な性格だが下記の経緯からランページへの執着心が強く視野が狭くなりがちになる。OPを担当した際の手書きの呼び掛け文章からもその性格が強く出ている。口癖は「エ~イ」。オニイトマキエイをスキャンした影響か、よく「い~と~まきまき」と何度も「いとまきのうた」を口ずさむが、歌詞の続きが思い出せないため無理矢理「エ~イ」で終わらせている。また、下記のコバンシャークともどもナマハゲの様に「悪い子はいねがー」と周囲を探る際にちょくちょく発言している。
エイをスキャンしただけあって水中戦で本領を発揮するがメタルス化している事で飛行能力を備えたビークルモード(乗って来た宇宙船スターホッパー号を模している)に変形可能でロボットモードでも飛行でき陸海空全てに対応が可能。補助システムとしてスターホッパー号の人工知能がボディに組み込まれていてデプスチャージにアドバイスや機能補助を行う役目も担っている武器は胸(ビーストモード時の口)から放つディスク型エネルギー弾、尾が変形するサーベル、水中偵察機にもなる(カメラの視線が本人にも送られる)銃コバンシャーク並びにビーストモードのヒレが変形するウイングはシールドとして使用可能。コバンシャークは上記の人工知能が動かしているため自立行動可能(初回で日本語版のみ喋っており(cv:長島雄一)ナマハゲの様なセリフをしていたが人工知能は標準語で喋っており別のプログラムかの様な言動を見せていた)名前の通りビーストモードではコバンザメの様に張り付いた状態となっているが外見状は普通のサメの形をしている。
経歴
元はセイバートロン星の植民惑星「コロニーO」ことオミクロンの警備隊長を務めていたが同地で行われたサイバトロンの極秘の実験体『プロトフォームX』がサイバトロンの言う事を聞かず脱走、oやスペースラグビーといったサイバトロンの拠点で虐殺され唯一の生存者であったプスチャージはXを追跡・捕縛しサイバトロンの本部へと連行しサイバトロンの最高議会にXの処刑を申し出たが聞きいれられず拘束されたXはコンボイの部隊に生命の存在しない星系に投棄する任務を与え引き渡される事となる。
当然ながら同僚・友人を行った相手を実質追放刑に止めた決定に納得しておらず宇宙探索も兼ねて調査船アクサロンで任務に旅立った矢先コンボイの部隊はデストロン本部で反乱を起こして戦艦テラクラッシャーで太古の地球へと逃亡しようとするメガトロンの一味を追跡し両者共にタイムワープした末に消息を絶つ。その後どちらの船も一向に行方が判明せず業を煮やしたデプスチャージは更なる行方不明者が出るのを恐れてか最高議会が立ち入り禁止区域と扱っているコンボイ達がワープした空域に単身『スターホッパー号』でXを追跡すべく調査に訪れていたが突如生じた空間の歪みに船が飲み込まれてしまい時空を飛び越え太古の地球に飛ばされる事となった。この際ワープ空間内に発生したクォンタム・サージを浴びてメタルス化、海中に水没しスターホッパー号が航行不能となり現地の環境への適合する生命体をスキャンしメタルスのボディを得たオニイトマキエイの姿を得る(ちなみに一人乗りの狭いコクピットだったためかコンボイ達とは違いロボットモードの状態でスキャンを完了させた)。そして見つけ出したX改めランページと戦闘後連れ帰られる形でコンボイの部隊と合流、たどり着いた星が両軍の先祖が休眠しているアークの存在及びここが先祖達が墜落した古代の地球でありメガトロンの目的が歴史をデストロンの勝利へ誘導すべくサイバトロンの先祖を抹殺する事である(先の時空の歪みもメガトロンが初代コンボイを殺害寸前の重傷を負わせた事によりタイムパラドックスとなりかけて発生した時空の嵐によるもの)と知り協力を持ちかけられるがランページへの復讐心が依然強く(コンボイ達がランページを逃がしてしまった事もあり)普段はサイバトロンの基地に滞在せず一行とは距離を取ったままの姿勢となった(なお、スターホッパー号は撤退したランページにより破壊された)。
その後もランページが絡むと暴走してしまい、非協力的でその結果一時は自分自身や他のサイバトロン戦士を危機に晒してしまいその後は責任を取るため彼らとは協力体制を確立しているが、基本的には単独行動をしており素っ気ない返答になりがちなためコンボイは仲間が犠牲になった過去に同情しつつも当たりが強かった。
最期はデストロンが先祖達が使用していた戦艦ネメシスを起動させるのを阻止する指示を受け海中のネメシスの元へ向かうが待ち構えていたランページ(ネメシスを起動されるとサイバトロン側に勝ち目が無くなる程強力という事を知っていたため相手にしてる場合じゃないと返してたが煽られ続けて結局本格的な戦闘に入っている)との決戦の末に彼のスパークに突き立て破壊しエネルゴンが周囲と連鎖反応が発生。スパークとエネルゴンの大爆発の直撃を受ける形で相打ちとなり共に散る。
海面に浮かび上がったランページとデプスチャージの残骸を見てコンボイは仲間達に”デプスチャージは海の底で永遠に歌い続けるだろう...”と伝えて(原語版では「残念ながらデプスチャージは究極の代償を支払った様だ」と語っている)彼の死に目をタイガーファルコンと共に見届けた。
その直後やっと続きの歌詞「ひい~てひい~てとんとんとん」を思い出し、満足げに海の底へと沈んでいった。
余談
- リミックスでは「歌うのに飽きた」と言ってランページ共々何事も無かったかのように復活し出演している。例の歌も歌いきっており、謎の美声を聞かせてくれる。
- ものまね合戦では、ジャイアン(大山版)のモノマネを披露した。満点と言っていいほど非常にそっくりだったが、他局の番組だった為かメガトロンにお仕置きされている。
- 『ビーストマシーンズ』終了後にハズブロが展開した玩具オリジナルシリーズ『トランスフォーマーユニバース』では、プライマスの力によってライノックスと共に復活(デザインは『メタルス』版と同一)。だが、前述のランページとの戦いの末に大往生を遂げたデプスチャージは再び生を受けたことに納得していない。
実写映画
実写映画シリーズ2作目『トランスフォーマーリベンジ』では、設定が書き起こされたものの、脚本家の集団ストライキにより出演が叶わなかったキャラクターにこの名前が使われている。玩具のみが発売された幻のトランスフォーマーの一体であり、沿海域戦闘艦にトランスフォームするオートボット戦士。
特筆すべきはその大きさで、およそ140フィート(約42.672m)にも及び、デバステーターの身長100フィート(約30.48m)を優に超えている。もし出演していたら劇中最大の座をさらっていただろう。なお、全長100m越えが普通な沿海域戦闘艦では、40m強という大きさは仮にビークルモードの方が大きかったとしてもとても小柄な部類に入る。???「大きさの概念を取り払うのだ。」