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曖昧さ回避編集

デービッド・アトキンソン(David Atkinson)は、主に英語圏で使われる人名。同姓同名の人物が複数存在する。

  1. 在日イギリス人の実業家。1965年5月10日生まれ。本記事で説明。
  2. その他同姓同名の人物は、英語版ウィキペディアの「David Atkinson」記事を参照。

プロフィール編集

性別男性
生誕1965年5月10日
国籍イギリス
出身校オックスフォード大学
職業実業家
肩書き
  • 小西美術工藝社社長
  • 一般社団法人社寺建造物美術保存技術協会代表理事
  • 京都国際観光大使
  • 二条城特別顧問
  • 裏千家茶名「宗真」
受賞第24回山本七平賞

人物編集

デービッド・アトキンソン(英語: David Atkinson, 1965年5月10日 - )は、在日イギリス人実業家アナリスト。日本の観光政策・文化財政策・経済政策の専門家。京都国際観光大使といった、数多くの肩書きを併せ持つ。


イギリス系の白人で、目の色はブラウン。若い頃の写真では、髪色もブラウンであり、濃い髭を生やしていた。裏千家に入門した後は髭を完全に剃り、2018年以降の動画では白髪となった。

  • 参考動画


日本経済と社会保障に関して、人口減少社会と少子高齢化社会における将来の社会保障の持続困難性を指摘したうえで、企業の生産性向上が絶対に必要であると繰り返し主張している。特に技術革新や海外展開に対応できる人材が乏しく、最新設備の導入にも限界がある、日本に過剰な数がある中小企業が生産性低下の大きな要因だと主張。そのために最低賃金を引き上げて、経営力と競争力がない中小企業を淘汰・統合するなどの政策を行うべきである、と提言している。


経歴編集

オックスフォード大学で日本学を学び、1990年頃に渡日。1992年ゴールドマン・サックスに入社し、アナリストとして活動。バブル崩壊後の日本において、不良債権の実態を指摘するリポートを発表し、注目を浴びる。なんやかんやあって2007年に退社。


茶道に打ち込み、1999年に裏千家入門、2006年に裏千家茶名「宗真」を拝受。2009年、創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手がける小西美術工藝社入社、取締役就任。2010年代表取締役会長、2011年同会長兼社長に就任し、日本の伝統文化を守りつつ伝統文化財をめぐる行政や業界の改革への提言を続けている。


不祥事編集

日光東照宮にずさんな工事編集

2015年頃に日光東照宮陽明門修復に手掛けた。およそ12億円の費用が投じられ、大修理を行ったが、ずさんな工事のため、2020年頃に陽明門など建物がボロボロになった。ソース


中原圭介との議論から逃亡編集

2019年7月12日、アトキンソンが東洋経済オンラインで、日本の経営アドバイザー・中原圭介の記事を引用して、内容を歪曲して流布する批判記事魚拓)を書いた。それを元に同年11月、中原とアトキンソンはBSで議論をする番組の出演依頼を受けたが、アトキンソンは中原に共演NGと意思表示し、議論から逃亡した。ソース1 ソース2 ソース3


翌年の2020年11月、アトキンソンは中原にメッセンジャー経由で気持ち悪い文章を送り、中原はブログで「この人はストーカーなのでしょうか」と困惑した。中原のブログによると、アトキンソンは中原の知人であるエコノミストにも歪曲した批判記事を書いたと記述している。


八坂神社鈴の緒事件編集

2024年5月23日、ある日本人女性がXで、「鈴緒を柵に叩きつけて遊びながら参拝していた外国人を注意したところ、多人数から罵られ続けました。これが夜の八坂神社の実態」と動画を投稿。その後流血沙汰となり、多人数の外国人が女性に暴行を加え、女性は病院に緊急搬送。


この件に対しアトキンソンは「インバウンドではない。オーバーツーリズムではない。この人は住民。一人の行為を一般化して、それを人種にするのは人種差別」と外国人側を擁護したため炎上。ソース魚拓


アサシンクリードシャドウズ炎上騒動編集

2024年7月17日、アサシンクリードシャドウズ炎上騒動の中にトーマス・ロックリーを擁護。SNSにおいて「黒人奴隷はなかった」とロックリーを批判する人に対し、「流行っていなかったというのならエビデンスを出せ。だせないなら、流行っていたとも流行っていないとも証明できないので嘘になる」と発言。7月20日には「日本はシルクロードで黒人奴隷を輸入していた」と主張(実際には、シルクロードは16世紀にはとうに廃れていた)。「悪魔の証明」と批判が集中したことで、間もなくSNSを非公開にする騒動が発生した。

また、これらの騒動の影響か、アサシンクリードシャドウズや弥助に関する議論が行われる際や、騒動を皮肉ったりする際には「エビデンス」という言葉が多用されるようになった。


2024年10月には、件の騒動から弥助に関する著書を刊行した能出新陸氏や他のアカウントと争いになり、「江戸時代までは、侍は公家や皇族に仕える人であり、織田信長や徳川家康は武士であって侍ではない」「地方の武士は侍とは言わない」と主張し、対立する相手に「日本史の専門家ではないから勘違いしているだけ」「藁人形」「歴史音痴」と応答するなどしている。

著書編集

『銀行 不良債権からの脱却』(1994年10月11日、日本経済新聞社)ISBN 9784532143312

『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(2014年10月22日、講談社+α新書)ISBN 9784062728706

『新・観光立国論 イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」』(2015年6月8日、東洋経済新報社)ISBN 9784492502754

『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』(2015年6月24日、講談社+α新書)ISBN 9784062728973

『国宝消滅 イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機』(2016年2月1日、東洋経済新報社)ISBN 9784492396292

『新・所得倍増論 潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋』(2016年12月22日、東洋経済新報社)ISBN 9784492396353

『日本再生は、生産性向上しかない!』(2017年5月1日、飛鳥新社)ISBN 9784864105484

『世界一訪れたい日本のつくりかた 新・観光立国論 実践編』(2017年7月7日、東洋経済新報社)ISBN 9784492502907

『新・生産性立国論 人口減少で「経済の常識」が根本から変わった』(2018年2月23日、東洋経済新報社)ISBN 9784492396407

『日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義』(2019年1月11日、東洋経済新報社)ISBN 9784492396469

『日本の生存戦略 デービッド・アトキンソンと考える』(2019年4月、東洋経済新報社 週刊東洋経済eビジネス新書)ISBN 9784492920954

『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』(2019年9月21日、講談社)ISBN 9784065175606

『日本企業の勝算: 人材確保×生産性×企業成長』(2020年3月27日、東洋経済新報社)ISBN 9784492396520

『新・日本構造改革論 デービッド・アトキンソン自伝』(2021年5月7日、飛鳥新社)ISBN 9784864108102

『「強い日本」をつくる論理思考 データを重視しない議論に喝!』(共著者:竹中平蔵)(2021年8月4日、ビジネス社)ISBN 9784828423159

『給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる』(2023年4月20日、東洋経済新報社)ISBN 9784492558096


関連タグ編集

イギリス人 実業家 アナリスト

トーマス・ロックリー アサシンクリードシャドウズ炎上騒動 悪魔の証明


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