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概要編集

 『宇宙戦艦ヤマト2199』から登場するガミラスの航宙雷撃機。


 旧作に登場した「ドメル式DMT-97型雷撃機」をリメイクした機体。リメイク元は2発の魚雷を備えていたが、本作では1発に減った分より大型化している。


解説編集

  • 全長:30.66 m
  • 乗員:3名
  • 武装
    • Fi.97型魚雷×1
    • 四連装レーザー銃塔×1(背面)
    • 連装レーザー銃塔×2(機尾)

 型式名は「空間雷撃機FWG97」。「FWG」はガミラス語で雷撃機を意味する「フィーゼヴァルガー」の略。


 「Fi.97型魚雷」という大型魚雷の専用機として開発された。この魚雷は全長20m超えの超大型魚雷である。ヤマトの艦首・艦尾魚雷が全長8mであると言えばその大きさが分かるだろう。

 その大きいサイズに見合うだけの高い威力を持っており、並の艦艇なら数発食らっただけでも壊滅的な損傷を受けることになる。


 反面、30m超えの巨体は当然ながら機動性がかなり悪い。劣悪な機動性を補うために自衛用の機銃を多めに装備しているもののやはり不十分で、作戦行動に当たっては護衛戦闘機を付き添わせるか、敵が満足な迎撃行動を取れない状態にする必要がある。もしそうでない状態で突っ込んだ場合、敵のいい的にしかならない機体である。

 また、Fi.97型魚雷の運用に特化した設計のため、他の兵装との互換性が無く、汎用性に劣る。

 このように高い火力の代償に多くのデメリットを抱え込んでおり、扱いどころが難しい機体となっている。


 そのため、対艦ミサイルの高性能化や宙雷艇の活躍(例えばFS型宙雷艇は本機よりやや大型にもかかわらず高速高機動で、おまけにワープまでできる。ダメ押しに汎用性も高い)により次第に一線からは遠のき、辺境へと配備されていた。


経歴編集

 七色星団海戦ではガイペロン級多層式航宙母艦「シュデルグ」に搭載され、エルク・ドメル率いるドメル機動部隊の航空戦力の一翼として出陣する。航空隊長はカリス・クライツェ

 ドメルの作戦ではヤマトは重爆撃機「ガルント」から撃ち込まれた特殊削岩弾により内側から爆破される予定で、ドルシーラは保険的な意味合いが大きかった。予定通り特殊削岩弾は撃ち込めたが、ドメルの「戦場に絶対は無い」の心情の下、第三次攻撃隊として出撃。ドメラーズⅢ世物質転送機でヤマト至近にワープして攻撃を仕掛ける。

 しかし、3度目ともなるとヤマト側も対応がこなれてきており、即座に対空射撃を敢行。鈍重なドルシーラではスヌーカのような回避運動もできないため次々と撃墜される。それでもスヌーカが対空砲を半減させた左舷側を中心に多大な損傷を与えたが、撃沈には今一歩足らず、さらに直掩として残っていた2機のコスモゼロ、陽動部隊を撃破して帰還した十数機のコスモファルコンも迎撃に加わり、護衛戦闘機のいないドルシーラは瞬く間に全滅することとなった。

 航空隊長としてヤマト攻撃に向かったクライツェも、ヤマト航空隊による迎撃を受ける中、ドメルに対して更なる攻撃を要請する旨の通信を送った直後、古代進が駆るコスモゼロによって乗機を撃墜され、戦死した。


 続編の『宇宙戦艦ヤマト2202』では、ノイ・バルグレイ等の搭載機として登場。塗装は赤。なぜかノズル光が青になっている。

 大型機故アンドロメダ級空母型の格納庫には収まらないので、格納庫上面に露天駐機。発艦時は母艦が慣性制御を切ったうえで急降下することで浮上するという独特の方式を取っている。

 大型魚雷による攻撃力は健在で、メダルーサ級殲滅型重戦艦に雷撃を仕掛け、2隻撃沈している。


 『宇宙戦艦ヤマト2205』では、ガルマン星域での対ボラー戦に投入。カラーリングは『2199』に登場したものと同じ。超ゲルバデス級航宙輸送艦の自爆による波動共鳴減少によって発生した大規模ジャミングでボラー艦隊の統制が乱れたところに物質転送機で出現し、奇襲を仕掛けた。


関連タグ編集

宇宙戦艦ヤマト2199

エルク・ドメル カリス・クライツェ

ガイペロン級多層式航宙母艦 デバッケ スヌーカ ガルント

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