概要
「「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ」に登場するガミラス軍の艦上戦闘機。『宇宙戦艦ヤマト2199』の原作にあたる『宇宙戦艦ヤマト』に登場した「ドメル式DMF-3型高速戦闘機」をリメイクした機体。
型式は「空間艦上戦闘機 DWG109」。「DWG」はガミラス語で戦闘機を意味する「デルスヴァルガー」の略。
原作同様、七色星団におけるヤマトとドメルの決戦にて初登場した。
原作と違って主翼がデルタ翼になったことで、P.13aのような見た目になっている。
ジェリコのラッパを鳴らすスヌーカや見た目の時点でインパクトのあるドルシーラに比べると良くも悪くもオーソドックス過ぎるうえ、事実上の上位互換としてツヴァルケが存在しているせいでいまいち目立てる機会に恵まれていない(因みにリメイク前も一作品にしか登場できておらず、ガミラス機の中では割合影が薄かった)。
スペック
- 全長:18.6m
- 乗員:1名
- 武装
- 7.9ミリ機関銃×4(機首)
- 13ミリ機関砲×6(主翼)
- 空対空ミサイル×4
形状としては、ガミラスでは珍しいデルタ翼機。艦載機として運用される前提であるため、主翼は翼長を抑えており、かなり細身。全幅は推定6m前後であり、ツヴァルケよりも小さい(ただし全長はツヴァルケより3m程長い)。
戦闘機という分類に違わず空対空戦闘に特化しており、搭載しているミサイルも対空用。
スヌーカやドルシーラと違ってロートル機という設定は確認できないが、劇中描写を見る限りツヴァルケに立場を奪われがちのようである。まああっちの方が汎用性が高いし……
経歴
七色星団海戦でガイペロン級多層式航宙母艦「バルグレイ」に57機搭載され、エルク・ドメル率いるドメル機動部隊の一翼として出陣する。航空隊長はライル・ゲットー。
バルグレイは単独で先行し、デバッケを発艦させ、ヤマト航空隊へ陽動を仕掛けた。新兵と老兵ばかりで練度の足りない部隊ながらも、コスモファルコンの倍の数による力押しとゲットー機の活躍により多くの敵機を墜とす。しかし、戦闘の最中に母艦が敵機に発見され撃沈されてしまい、その報告に動揺した一瞬の隙を突かれて隊長のゲットーも戦死することになる。
その後の描写はないため詳細は不明だが、母艦と隊長機を失って統制が取れなくなったところを殲滅されたと思われる。よしんば生き残っていたとしてもワープ能力も無い小型機ではただ死を待つだけだろう。運が良ければ空母「ランベア」に回収された可能性も無くはないのがせめてもの希望か。
続編の『宇宙戦艦ヤマト2202』では、ノイ・バルグレイ等の搭載機として登場。塗装は赤。
劇中ではドルシーラ同様、格納庫上面に露天駐機され、発艦時は母艦が慣性制御を切ったうえで急降下することで浮上するという独特の方式を取っている。アンドロメダ級空母型の格納庫内で運用できるかと聞かれると、何とも言えないかなり微妙なライン。格納庫には問題なく収まるだろうが、本機は全高がコスモファルコンより0.5m前後高いため、ファルコンでさえサイズがギリギリの発進口(射出口)に対応できるかどうか(空母型アンドロメダ級が冗長性に乏しすぎるともいえる)。
数カットしか映らないうえに直接的な戦闘シーンも無いので影は薄い。
『宇宙戦艦ヤマト2205』でも一応登場。ただし、明確に映っているのは第6話のみで、それすら画面端や奥に数カット映るのみのため、注視しなければまず気付けない。
因みに、『2199』ではOP映像でも登場しており、エウロパらしき天体を背景にコスモゼロに撃墜されている。このOPが実際に使われたのは第3話(先行上映での第二章)からだが、BD&DVD第1巻にも特典映像として収録されており、つまり姿だけなら第一章の頃から明らかになっていた。
しかし本編での初登場は第19話(第六章)。第一章の先行上映が2012年4月で第六章が2013年6月、期間にして1年以上ただただOPで撃墜され続けていたデバッケの心境や如何に……
関連タグ
Bf109:おそらく型式番号の元ネタ。