「わしの苦しみを貴様にも味わわせてやろう」
概要
オリュンポスの神々の一人で、冥府を統治する神。神の王ゼウスの実兄で、主人公クレイトスの叔父にあたる。
その姿は筋肉太りした巨体に無数の棘が生え、2本の角が生えた騎士のような兜を被っており、従来のハデス像を大きく覆す姿に多くのファンに衝撃を与えた。兜の下の素顔は骸のような顔である。武器は敵の魂を刈り取る二又の鎖鎌ハデスの鉤爪である。
冥府にてこの世にあふれる憎悪を間近で見ており、それが彼の心に重くのしかかり苦しめていた。そんな彼が唯一純粋であると認めていた最愛の妻ペルセポネは、クレイトスの手で殺されており、神々の中でもクレイトスに深い憎しみを抱いている。
その独特な兜の造形から、某世紀末漫画の一子相伝の暗殺拳の三男に例えられることも多々ある。
活躍
アセンション
デルファイの寺院にて彼の力「ハデスの魂」を第4の魔法として入手することになる。
ブレイズオブカオスにこの力を宿すと、コンボ後に死神の腕による叩き付けや亡霊を召喚できるようになる。専用レイジ技は亡霊の軍団を召喚する「アーミー・オブ・ハデス」、専用魔法は多数の死神の腕を召喚し敵を薙ぎ払う「ハデス・トーメント」。
マルチプレイでは彼を選ぶと、ステルス特化した戦闘スタイルで戦うことが出来、体力を奪って回復する魔法や、必殺技のクールダウンが速くなるアイテムを使用できるようになる。
落日の悲愴曲
本編には直接登場しないが、彼との望まぬ結婚を強いられた妻ペルセポネがアトラスと結託し、ヘリオスの力を利用して世界全体を巻き込んだ無理心中を企んだ。(この時の神々のほとんどはヘリオス誘拐の混乱に乗じたモルペウスによって眠りに就かされており、ハデスもその影響を受けていたと思われる)
最終的にクレイトスがペルセポネを倒したことで危機は去ったが、この一件でクレイトスとの因縁が生まれることになった。
第1作目
アテネに侵攻したアレスを倒すべくパンドラの箱を探す旅に向かったクレイトスに対し、第4の魔法として冥界の死霊軍団を召喚する「アーミー・オブ・ハデス」を授けた。
本作では顔のみの登場だが、幽鬼のような禍々しいものとなっている。
第2作目
アレスの後釜として新たな戦神となったクレイトスに対して、ペルセポネを殺した一件で深い憎悪を抱くようになり、終盤ではゼウスの召集を受けてオリュンポスに訪れ、共にクレイトスを倒す誓いを立てた。
中盤のアトラスの回想ではティタノマキアでの彼の活躍が描かれ、一人で父クロノスを圧倒し、弟ポセイドンとの連携でアトラスを討ち取ったことが明かされた。
第3作目
クレイトスと共にオリュンポス山に侵攻したタイタン族たちを退けるため、ヘリオス、ヘルメスと共に参戦。叔父の一人オケアノスを討ち取った後は、ゼウスによってまたしても冥界へと堕ちたクレイトスを抹殺するべく冥界へと帰還する。
クレイトスとの一騎打ちでは、ペルセポネの一件に加えアテナやポセイドンまで殺した彼への怒りを述べ、「ハデスの鉤爪」を用いて死闘を繰り広げた。だが右大胸筋、左わき腹を斬り落とされるなどの深手を負わされ、更には鉤爪を奪われたことで追い詰められ、兜を脱ぎ捨て禍々しい素顔を晒し、巨大化して「さっさと死ねぇ!」などの暴言を吐き散らしながら暴れ回るも、力尽きたところで鉤爪によって自らの魂を奪われ、遂に倒された。
ハデスの死により、今まで彼が自らの体内を含めて冥界に封じてきた魂が一斉に地上へと溢れ出し、最早冥界は死後の世界として機能しなくなってしまい、彼の亡骸も荒れ狂う魂たちに突き飛ばされてステュクス河の底に沈むことになった。
以降は「ハデスの鉤爪」はクレイトスの第2の武器として使用されることになった。ブレイズオブエグザイルより攻撃力は劣るものの、全武器の中で間合いが一番広く、ヘビーアタックの方が隙が少ないという特性がある。専用魔法「魂の召集」はアップグレードすることでケルベロス、キマイラ、サイクロプスなど最大9種のモンスターを召喚できるようになる。最終決戦ではゼウスによってネメアのカエストスなどと同様に破壊されてしまう。
今更ペルセポネの一件を恨んでいた理由は、当初こそ彼女に非があったとして受け入れていたが、クレイトスがアレスとの戦いでパンドラの箱を開けた際、その中に封印されていた災いの一つ「憎しみ」が彼に取りついてその心を蝕んでしまったためだと、終盤アテナによって明かされた。
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