概要
てんとう虫コミックス第41巻及び、藤子・F・不二雄大全集第15巻に収録。
このラッパを片付けたいものに向かって吹くと、それらがひとりでに山の中へ行って片付けることができる。
逆さに吹くと戻ってくる。
ストーリー
ネズミが出たとドラえもんが大騒ぎして部屋に入って来た上、「うぬ、おのれ。この家もろともぶっ飛ばしてやる!!」と拳銃やマシンガン、刀、爆弾、ミサイルなどを取り出したため、のび太は必死に落ち着くよう促す。すると冷静になったドラえもんはハメルンチャルメラを取り出し、のび太に使用させタンスの裏にいたネズミを山の中へ追い払うことができた。
しかし次は台所にゴキブリが出現しママが悲鳴を上げだしたため、再びこれを使用しゴキブリを山の中へ追い払った。そしてドラえもんとのび太は落ち葉や物置にあった古い家具も、ハメルンチャルメラで山へ歩かせたが、この様子に皆が集まって来たため、のび太は10円で皆のいらない物も片付けると言い出し、ドラえもんは怒ってどこかへ行ってしまった。
一方のび太は気にすることなく皆が持ってきたゴミを山へ送り続けるが、ようやく全て送り終わった際に幼児にハメルンチャルメラを取られて吹かれてしまい、自身も山へ送られることとなってしまった。そして夜になってものび太が帰って来ないことにママは怒っており、ドラえもんも家の前に落ちていたこのラッパを発見してタイムテレビで何があったか調べ、山の中で泣きながら助けを求めるのび太を発見する。
のび太を助けるため、ドラえもんはしかたなくハメルンチャルメラを逆さに吹くが、これにより今まで山に送った大量のゴミも2人と一緒に野比家に帰ってくる結末となってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1992年3月20日に、水田版は2012年11月16日にそれぞれ放送している
1992年版
- ハメルンチャルメラで落ち葉を片付けた後、ママは綺麗になった庭を見てのび太達にお礼を言っている。あた、この後押し入れのゴミを処分する際、ドラえもんは「裏山がゴミ捨て場になると困るんだけどな」と少し困惑している。
- のび太の元へやって来たのはスネ夫だけで、のび太は反対するドラえもんに「ネズミがいる」とウソをついて追い払っている。
- のび太はしずかの家の粗大ごみを片付けた後、お礼におやつをご馳走になっている。そしてこの後、噂を聞きつけたジャイアンは部屋のゴミを片付けるようのび太に頼んだが、のび太が「いらない物は全部山に行け!」と叫び吹いたために、部屋の物全てが山に行ってしまい、これに腹を立てたジャイアンはのび太からハメルンチャルメラを取り上げ吹いたため、のび太は山へと送られてしまった。
- ドラえもんは山の中で助けを求めるのび太を発見した際、あまりの自業自得ぶりに「せっかくだからここで一晩明かしてみたら」と少し厳しめな一言も言っている。
- ラストはゴミだけでなく、ゴキブリやネズミも一緒に野比家に戻り押し寄せたため、ドラえもん、のび太、ママの3人はパニックに陥っている。
2012年版
- のび太がこの道具をネズミに向けて吹いた際、ドラえもんは裏山に行くようにとも指示している。
- ドラえもんから生物以外の物でもハメルンチャルメラで操れると聞き、0点のテストを裏山へ歩かせたが途中で他人に見られてしまい恥ずかしい思いをした。そして次にしずかに借りていた本もこのラッパで歩かせ返しに行った。
- そして帰り道でひどく落ち込んだスネ夫に出会い、訳を聞くとジャイアンの部屋に忍び込み再びラッパを使用し、自分の分も含め横取りされた物を全て元の持ち主のもとへ歩かせた。その後スネ夫はお使いを頼まれていたことを思い出し、のび太からラッパを借りて買う予定の野菜を家に送ろうとしたが、面倒くさがって全て歩かせてしまったため、骨川家には大量の野菜がやって来てしまった。
- 落ち葉を片付けた際ミーちゃんがやって来てドラえもんは行ってしまい、のび太がやって来た時ママは焼き芋を食べていた。またゴミが歩いているのを目撃した者の中にしずかはおらず、のび太もボランティアでゴミを山へ送っていたため金は取っていたかった。
- のび太が夜になっても帰って来ないことに対してママは怒鳴っておらず、またドラえもんがやって来た時のび太はゴミの中にうずもれていて、ドラえもんからゴミは決められた場所に捨てなければならないとも注意されている。
- 今回もラストではゴミと一緒にネズミも帰って来たため、ドラえもんは野比家の前で気絶してしまった。