『機動戦士ガンダム0083』の登場人物については『サウス・バニング』の記事を参照。
概要
名前は、バンに進行形のingを付け足したもので、この呼称は日本独自のものである。
1970年代には日本でも同様の改造を試みる者が現れ、ジャンルとして確立。
アメ車がまだ普及していなかった時代故に、ベースにはハイエースやキャラバンといった国産のバンが好まれた。
当時は北米に倣い、派手なペイントやメッキパーツで装飾する程度のものだったが、次第に日本独自の方向へと進化してゆき、バブル期になるとその傾向は加速。
ロボットアニメのようなけばけばしいエアロパーツに大音量のオーディオ、ラブホテルばりの派手な内装など、族車の延長とも言えるような形態に落ち着いた。
当然ながらシャコタンに爆音マフラーもセットであり、車体寸法の拡大のため当時の8ナンバー枠を使って車検を通すなど、やりたい放題であった。
バニングに乗る者は「バンナー」と呼ばれ、専門の雑誌やイベントを通じてバンナー同士の交流も活発化。
平成前半までは、海水浴場や高速道路のパーキングエリアで、バニングが集まる姿がよく見かけられた。
しかし、バブル崩壊降は不景気や道路交通法改正による8ナンバーの審査厳格化、更に2000年代以降の高級ミニバン(エルグランド、アルファードなど)のブームにより下火となり、現在では新規で作る者はほぼ居ない。
既存のバニングも、改造の特殊性からノーマルに復元することが出来ず、ブームが去ってからは二束三文で中古車屋や解体屋へと流れて消えていった。
その他
- ガラス部をべったりとスムージングし、そこに好きな有名人やキャラクターをペイントするのが定番の改造手法であった。これは現在の痛車の先駆けと言える要素であった。
- 先述の通り、現在ではバニングを新規登録することは難しいが、2003年以前に8ナンバーで登録した個体であれば、そのままの状態で継続車検を受けることができる。このため、バニングの中古車は個人売買で入手するのが一般的となっている。