概要
てんとう虫コミックス31巻及び、藤子・F・不二雄大全集13巻に収録。
ポケットに入れておくだけで、自分の周りから半径2m(大山版では1m)を見えないバリヤーで守ることができる。何者もバリヤー内に入ることができなくなる他、雨や外界からのどんな攻撃も全て封じることが出来る。何かをバリヤー内に入れる必要のある場合は、その物の頭文字を呼んで「○○のつくもの入れ」と言うと、その頭文字の物はすべてバリヤー内に入れるようになる。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1983年5月6日放送
- 冒頭には、のび太がジャイアンに殴られたり、犬に足をかまれたり、車に引かれそうになったりする場面が追加されている。また、ドラえもんから不注意なだけだろと言われた際のび太は、野球でも自分にデッドボールが当たったり、スライディングした先に小石が突き出ていたりしたことを例に挙げ、自分が災難を受けやすい体質であることを証言している。
- 窓から飛び込んできたボールは、のび太の顔面に激突し、ドラえもんが外にいた持ち主の少年たちに返している。
- のび太に何とかしてくれと言われた際ドラえもんは、ホットケーキを半分くれたら何とかしようと冗談を言っている。また「ホ」で始まる物の例では、本中華が包帯に変更され、のび太がホットケーキを入れた際にはドラえもんの分も一緒に入って来たので、2つとも食べている。
- のび太がやって来た時、犬はゴミ箱の生ごみを漁っていたので、のび太はゴミ箱を蹴って犬も吹っ飛ばした。そして犬はのび太に噛みつこうとしたが、やり過ぎで歯が折れて退散した。
- ジャイアンとスネ夫は初め木の棒を持ってのび太に襲い掛かっている。そしてのび太に投げた石は1つだけで、逃げた際は狭い路地も通っているが、のび太が追いかけたことで、レンガブロックや電柱、土管がバリアにより壊された。
- のび太が言った「デ」のつく物の例には、デンデン虫は入っていなかった。
- ドラえもんがやって来た時、ジャイアンとスネ夫は影でドラえもんとのび太の会話を聞いており、バリヤーポイントの性質を聞き、のび太を尾行することにした。
- しずかは雨宿りをしていた時、持っていた本で雨をしのいでいた。ちなみにこの時、ジャイアンとスネ夫は大きな葉っぱを傘替わりにして木の上からのび太を見張っていた。
- ジャイアンとスネ夫がのび太にあげると言って渡したのは、それぞれジャムパンとスケートボードに変更されている。そしてのび太は「ジャ」ではなく「ジ」を発音している。そしてのび太はジャムパンを口に詰められ、スケートボードで殴られる始末となった。
水田版
- 2016年10月14日放送
- 今回も冒頭でのび太が会った被害は大山版とほぼ同じだが、車に引かれそうになるは、溝に落ちるに変更されている。ちなみにドラえもんとのび太はこのことを「不幸の3連発」と呼んでいた。
- ドラえもんがバリヤーポイントの説明をした際のイメージ映像は、警官が2人のサングラスの男を追いかけ、バリヤーポイントで彼らが撃った銃弾を防ぐというものにアレンジされた。
- ママが持ってきたおやつはいちごのショートケーキに変更されたので、ドラえもんが言った物の例も消しゴム、毛糸になっており、大山版と同じくのび太がケーキを取り入れた際はドラえもんの分も入ってきている。
- 犬がのび太に襲い掛かろうとしたのは、バリアーに弾かれた小石が頭に当たったから。
- その後のび太は試しに目を閉じて歩いてみることにし、入った工事現場でショベルカーとぶつかりそうになったが、バリアーによってショベルカーの腕が折られてしまい、作業員の男性達はこの光景に唖然としていた。
- のび太が来るまで、ジャイアンとスネ夫は公園でゲームをして遊んでいた。そしてのび太はバリアーを使って池の上に立ってみせ、ジャイアン達はのび太が金魚鉢のような物に入っていると思い、石を投げつけた。スネ夫がのび太に貸したのは、単にゲームとしか言われなかったので、のび太が言った「ゲ」で始まる物は下駄、ゲンゴロウ、月曜日になっている。
- 大山版にあった、のび太のバリアーによって壁や電柱が壊れるという演出は今回も取り入れられたが、ドラえもんからバリヤーポイントを返すよう言われ逃げた際の下りにて使われた。そしてのび太は裏山まで逃げたが、バリヤーのせいで木々がなぎ倒され、居場所が分かってしまったが、バリヤーがあるから逃げなくてもいいということに途中で気付いている。
- のび太はしずかをバリヤーの中に入れた後、先ほどの公園の中に入り、しずかに池の中の景色を楽しんでもらった。だが見つけたミドリガメを取り入れた際、「ミ」のつく物入れと言ったため、一緒に水も入って来て水攻めにあったが、何とか助かり雨も止んだことで帰ることにした。またこの時ジャイアンとスネ夫は、茂みの中でドラえもんから事情を聞き、作戦を企てていた。
- 帰り道のび太が腹を空かせていると、ドラえもん、ジャイアン、スネ夫が骨川家で、高級和牛を使ったすき焼きパーティーをしていたので、のび太は仲間に入れてとお願いし渋々入れてもらった。だがスネ夫がすき焼きを持ち出した時点でこれが作戦であることに気付き、その他、ジャイアンのジャムパン、ドラえもんのどら焼きも同様にお見通しだった。そのためジャイアンはゴロゴロコミックを、スネ夫は星野スミレのサイン色紙を持ち出し、のび太はこれなら安心と中に入れたが、2人の苗字に「ゴ」と「ホ」が入っていたため、作戦にはまってしまった。