概要
バーチャルヴォルデモート(VirtualVoldemort)とは『ハリー・ポッターシリーズ』の登場人物である『ヴォルデモート』がバーチャルYouTuberになった訳ではなく、彼の異名である「名前を言ってはいけないあの人」に準えて、名前を呼ぶことすら憚られるようになったVTuberを指す言葉である。
発祥
2020年8月頃、とある女性VTuberが某匿名掲示板のスレッドで問題行動を起こした疑惑が持ち上がっていた。
彼女の動向に注目が集まる中、案件先でトラブルに見舞われた彼女は配信中に横暴とも言える態度を見せてしまう。
彼女の評判を下げることを狙った視聴者がそのシーンを切り抜いて別の動画サイトにアップロードしたが「個人の申請による著作権違反」として削除された。
元々VTuberの動画切り抜きは半ば公認されているのが現状であり、自らの悪評に繋がりかねない「悪意ある切り抜き」に対して削除申請をすること自体は誤った対応とは言えない。
しかし、彼女の場合は他にも削除された批判動画が多すぎたこと、加えて企業案件であるにもかかわらず「個人の著作物」として申請が通ったことは多くの視聴者に疑問視され、どこまでの修正ならOKなのかというチキンレースに繋がってしまい、様々な修正動画が作られ、ことごとく削除されていった。
中には「悪意ある編集に惑わされないように」として、あえて無修正に近い動画も上げられていたが容赦なく削除されている。
最終的に「個人の申請」が通らなくなるまで徹底的にいじくりまわされた動画が生き残り、その異様な内容から「パワハラカラータイル」と呼ばれ、かえって注目を集めてしまう。
ここまでして自らの存在を伏せたがる姿が「名前を呼んではいけないあの人」に重なるとして「バーチャルヴォルデモート」の異名が定着した。
その後、彼女の問題行動を9割方裏付ける情報が提示されるが、彼女はあくまで疑惑に過ぎないとして弁護士を交えた対応を準備していた。
しかし「不正アクセスによる被害」を理由に活動休止宣言を行い、彼女はVTuber界から姿を消した。
多くの疑惑と企業案件を放置したまま雲隠れしたことにより彼女の存在はVTuber界のタブーとされ、その話題性と裏腹に2020年のネット流行語100からも選考外となり「バーチャルヴォルデモート」という言葉そのものも避けられ、名実ともに「名前を呼んではいけないあの人」に成り果ててしまった。
以降はVTuber界で触れられざるものを示す言葉として定着しつつある。
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