概要
『劇場版魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』で五人の魔法少女がナイトメアを撃退する際に名乗ったチーム名。和訳すれば「聖魔法少女五人隊」といったところか。
メンバーは鹿目まどか、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子の五名。
要は、それまでファンの願望や妄想でしかなかった夢の構図が公式に具現化されたのである。
魔法少女同士の内輪もめも多かったTV版に対するどうしてこうならなかった……が果たされたとも言えよう。
ナイトメアとの戦闘では、ミュージカルやお遊戯会を彷彿とさせる「魔法少女のお茶会」を開き、歌とお菓子と果物で敵を浄化する……と、間違えて隣の上映室に入ったのかと勘違いするほどのメルヘンチックな演出となっており、TV本編での5人との差異を際立たせている。
劇中では
ストーリー冒頭でマミ率いる5人の魔法少女がナイトメアと戦うが、その際5人で整列し、変身時には華麗なビールマンスピンを披露。前作OPのような背景から舞い降り、
「「「「「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット!」」」」」
なお、これら一連の口上や動作が誰の発案なのかは、劇中では言及されていない。
二次創作のイメージからマミではないかという意見もあるが、「ピュエラ」「マギ」はラテン語、「ホーリー」「クインテット」は英語であり、イタリア語が一切含まれていない。杏子の時のように自分以外にまでイタリア語の使用を強要するマミがチーム名にイタリア語をつけないというのは違和感がある。
他にもTV版2話でノートに魔法少女イメージを描いており、叛逆ではマミとのノリノリで合体必殺技を披露した鹿目まどか、PSP版で必殺技に英語の名前をつけていた美樹さやか、ナイトメア世界の創造主なども命名者の可能性として挙げられる。
変身シーンはチームリーダーであるマミから始まり、名乗り時もセンターに立って5人の音頭を取っているのは確かであり、作画上も彼女以外は「やらされている感」が出るように演出されているという。新房昭之監督は「もしかしたらマミさんの仕業かもしれません」と発言しており、他のスタッフも「マミさんならやりかねない」という意見で一致しているようだ。
とはいえ、「あの世界での」マミは、創造主による記憶改竄を受けた後である。したがって、本当に彼女が考えていたとしても、それは創造主がマミにそのような役割を与えたからであり、ひいては創造主が持つ「巴マミだったらこのぐらいやるだろう」という偏見の影響も差し引いて考えるべきだろう。
もっと言えば、この世界は創造主の内心の願望を反映したものなので、マミではなくて創造主の方の趣味なのであったとしても不思議ではない。
あるいは案外、「五人で集まって意見を出し合った結果このチーム名でまとまった」……といったところが真相なのかもしれない。
なんにせよ。犯にn……もとい、発案者が誰であったとしても、なんだかんだで参加者全員(+マスコットの一名)がしっかりそれに付き合っていた事は確かである。
結局、メンバー全員が本音、あるいは心のどこかでは「こういうの」がやりたかったという事なのだろう。
そう、素敵なヒロインは女の子の憧れなのだから……。
マギアレコードでは
アニメ版マギアレコード二期「覚醒前夜」第2話でも、『叛逆』をセルフオマージュするように「偽りの世界でのチームみかづき荘」が描かれている。一連の場面中でも魔女との戦闘は本編に比べて明るい雰囲気で演出されており、「堂々と必殺技名を叫ぶいろは」「やたらとカラフルで大量に手に入るグリーフシード」等、いかにもな正統派魔法少女アニメ調であった。多くの視聴者がピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットを思い出したのは言うまでもない。なお、残念(?)ながら5人揃っての名乗りは実現せず。
ちなみにアプリ版では、「マミをホーム画面で何度もタップするとこのチーム名を高らかに叫び、その感想を聞かれる」という仕様がアニメ以前から存在する。
アンソロジーコミック1巻の「ウワサ☆レコード」ではやちよが自分達のチーム名を決める際にこの名前を挙げるも、いろはに却下されている。その際「ティロロ…」と発言する目を隠されたマミのイメージも描かれた。
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魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語 夢の構図 どうしてこうならなかった
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