プロフィール
CV一覧
- 荒木香恵(現:荒木香衣)<一部を除くほぼ全てのゲーム作品>
- 野上ゆかな(現:ゆかな)<OVA『THE ANIMATED SERIES ヴァンパイアハンター』、ドラマCD『ヴァンパイアハンター The Animated Series』>
- 小桜エツ子(現:小桜エツコ)<ドラマカセット ヴァンパイアハンター『ダークネスミッション 〜特選バター醤油味〜』、『ヴァンパイア・ナイト 〜お笑い夜の祭典〜』>
- 丹下桜<ドラマCD『電撃CD文庫EX ヴァンパイア 〜ザ ナイト ウォーリアーズ〜』>
- 阿澄佳奈<『MARVEL VS. CAPCOM 3』日本語音声、プロジェクトクロスゾーン2>
基本概要
初代『ヴァンパイア』(以下『ヴァンパイア』)から登場、同作で初出したモリガンと並びシリーズ最古の女性キャラクター。
『ヴァンパイア』シリーズのキャラクターの中でもモリガンに次いで数多くの外部作品への参戦・客演を果たしている。
略歴
赤ん坊のころ、とある田舎町の教会の前に捨てられていたところをシスターローズに保護され、教会に併設されていた孤児院で育てられる。
天真爛漫な性格で周囲を明るく和ませていたものの、6歳頃からキャットウーマンの身体的特徴が現れてきたことで周囲から孤立してしまい、シスターローズに連れられてその地を離れる。
「MAMA」と呼び慕っていたシスターの死後、人目を忍んで孤独に暮らす毎日に嫌気が指したフェリシアは、自身の人間離れした体をチャームポイントとして活かせる仕事として、ミュージカルスターを志すようになり、アピールの手段として「悪い怪物を倒して思い切り目立つこと」を思いつき、ダークストーカー同士の抗争に飛び込んでいく。
『ハンターまでのエンディングではミュージカルに出演する夢を叶え、デビュー作品『この世は私のもの』で一役脚光を浴び、ミュージカルスターとしての道を歩みだす。
『セイヴァー』では、ミュージカルスターとして大成し充実した日々を送る中で、かつての自分と同じように孤独な日々を生きる人たちの存在に思いを寄せ、どうすればみなが幸せになれるのかを真剣に考えるようになっていた。
そんな時、ジェダが作り出した魔次元に価値ある魂として召喚され戸惑うも、「幸せは自分の手でつかみ取るもの」というシスターローズの教えに従い、魔次元の戦いに憶することなく立ち向かう。
新たな夢を抱いて人間界に帰還した後、かつての自分と同じ身寄りのない子供たちに幸せを分け与えるために孤児院「ねこのこはうす」を開設し、歌って踊れるミュージカルシスターとして子供たちと共に暮らしている。
『スーパーパズルファイターIIX』での勝利メッセージは『ハンター』時代の設定だが、『ポケットファイター』では既にミュージカルスターになった『セイヴァー』時代の設定となっている。
人物像
天真爛漫で底抜けに明るく、そして心優しい性格。セリフや戦闘中の掛け声の端々に愛くるしい幼さを感じさせ、ハンター以降、精神年齢がやや幼い感じになっていった。
容姿
顔及び肢体そのものは人間の特徴を残しているが、猫耳に尻尾、獣のような両手足と、猫の特徴がはっきりと表れている。基本的に二足歩行だが、ダッシュ移動時に四つん這いで移動したり、登場デモや勝利デモで小動物にじゃれついたりと、攻撃時の動作やちょっとしたしぐさにも猫らしさを感じさせる。
女性キャラクターの中ではモリガンにつぐプロポーションの持ち主(実はスリーサイズはわずかながらモリガンを上回っている)であるが、獣人ゆえか、筋肉質で体付きは結構がっしりしている。
何よりも特徴的なのは、体毛の生え方だろう。獣らしく手足は、腕から手、太腿から下の脚部にかけて白い体毛に覆われている他、手足以外の身体部も独特な模様を描く体毛で覆われており、ピンポイントで大事な部分も覆い隠されている。
これは全身に生えた毛を刈り込んで整えているわけではなく、こういう生え方をしているのであって、生え際はそのまま。(仲間のキャットウーマンたちも同様の生え方をしているが、年少のキャットウーマンのみ水着のような形で覆われていて露出度は少ない)。
つまり、基本的に全裸ということになる。
(実は、猫耳を除くヘアバンド部分とチョーカー部分は自前ではなく、チョーカーを引っ張って首の後ろで交差させて頭に巻いたようなアクセサリーらしい、という話もある。それはそれで物凄い露出度に変わりはないのだが。)
なんともエロい……もといエラい設定だが、彼女の愛らしさがそういった要素を特に気にならなくしている……かもしれない。いずれにせよ、彼女を生み出したカプコンのスタッフには敬意を表したい。
キャットウーマン族
人間と同様の姿で生まれ、成長と共に幼少期の段階で手足の変形、体毛、耳、尾などの身体的特徴が現れることで判別が可能になる。嗅覚に優れており、本能的に同族の存在を判別することが可能。キャットウーマンの加齢は人間のそれと異なってやや遅く、実年齢の半分程度が人間年齢にあたる。フェリシアは実年齢は20代後半だが、人間年齢換算では10代半~後半と、まだまだ若い。
元々魔界に住んでいた一族であるが、100年前デミトリと交戦中であった魔王ベリオールが人間界と魔界をつなぐ扉を切り離して魔界の一部ごとデミトリを吹き飛ばした際、巻き添えを食う形で一緒に人間界へ放り出されてしまった。
そのため、作中に登場するキャットウーマンはフェリシアやその仲間たち含め全て人間界生まれである。
人間にとってキャットウーマンという亜人種の存在は衝撃的だったものの、容姿が比較的人間に近かったことや何より見た目の愛らしさもあって目立った迫害を受けることはなく、基本的人権の容認の世論が高まったことで、徐々に人間社会に受けいられていった。
それでも偏見が全くないわけではなく、擬態能力で人間に成りすましたり、人目を避けて隠れて暮らしている者も多い。
男性の同族については基本的にいないとされており、キャットウーマンが人間と結ばれ子を成すこと自体は可能なものの生まれてくるのは全て純粋な人間となるため、人間界にやってきて以降彼女たちがどうやって子孫を増やしているのかは謎である。
フェリシアの仲間たち
主にEX必殺技『プリーズヘルプミー』発動時に現れ、フェリシアをサポートする。
グレイス
ポニーテールのキャットウーマン。仲間たちの中では最年長の48歳。アメリカ・ユタ州生まれ。
姉御肌で面倒見がよく、アルトを保護して名付け親となった。
仲間内では人間への変身能力に一番優れており、誰よりも長く化けていられる。
アルト
20歳。とある大富豪に珍しいペットとして飼われていたが脱走し、山中で暮らしていたところをグレイスに保護され、アルトと名付けられた。人見知りで恥ずかしがり屋。
『セイヴァー』のダークフォース『キティ・ザ・ヘルパー』発動時にフェリシアの動きに追随して追加攻撃を行うオプションとして登場する。
ナナ/ミミ
能天気でお調子者の双子の姉妹。
乳児の頃に密売船に紛れて日本へ来訪、理解ある老夫婦のもとで育てられる。
『セイヴァー』以降のプリーズヘルプミーにて、入力ボタンの使い分けによって登場する。
ノンノ
ナナ宅の近所の裏山で知り合った友達。ボールの中に隠れて遊ぶことが好き。
勝利ポーズの一つではボールの中から現れて『某国民的アニメ』のOPの某ネコのような腰振りダンスをする。出身地、年齢共に不明。
ルーシー
かつては旅芸人一座で働いていたが、数少ない人間の理解者である友人が病没した後座を離れ、放浪していたところをフェリシアたちと出会う。
皮肉屋でやや人間不信。腕力は仲間内で最強。
『ハンター』版の『プリーズヘルプミー』の初動で登場する。
ピコ
三つ編みで小柄、サポーターの中では最年少の14歳で好奇心旺盛。ミネソタ州出身。
孤児院に居たが、フェリシアの舞台を見て以後行動を共にするようになった。
キャットウーマンであることはその後に判明。
『セイヴァー』以降のプリーズヘルプミーの初動で、入力ボタンの使い分けによって登場する。
関連イラスト
その他
- 原作では偏見を持たれつつも人間社会に受け入れられているが、97年発売のOVA版『ハンター』では『魔界からあふれ出したダークストーカーに席巻された人間界』という世紀末的な世界観なっているため、彼女自身も人間界に身を置きつつ明確に闇の住人として認識されており畏怖や迫害の対象として描かれている。
- 劇中では既にミュージカルスターとして活躍し人間たちの街で定期的にミュージカル公演を開くなど人間に対しては好意的なものの、ダークスト―カーズの全てを十把一絡げに悪と決めつける人間たちに対しては強い反感を抱いている。
- そんなハードな世界観ゆえか原作の無邪気で子供っぽい一面は鳴りを潜めており、男勝りな言葉遣いをしていたり、ミュージカル公演の予定がダークストーカーの襲撃によりオジャンになったことに憤って「商売あがったり」と口にして仕返しを目論んだり、敵の気配に気づくや否や「すぐに仕返しできそうじゃん?」とニヤリとしながら口走ったり、商売あがったりの落とし前を付けさせるために大軍で襲撃してきたフォボスに単独で挑みかかったりと、ややドライで好戦的な性格。
- その一方、原作同様に純粋なダークストーカーの中では人間と最も近い立場にあり、どんなに迫害を受けても人間への好意と信頼を捨て去らず、いつか人間と闇の住人たちが分かり合える日が来ると信じる純粋な心の持ち主として描かれている。
- namco×CAPCOMでのMA攻撃(複数攻撃技)は原作での必殺技『プリーズヘルプミー』のパロディになっている。仲間のキャットウーマンの代わりにペアユニットの相方であるキングとソロユニットのアーマーキングに助けを求め、敵をボコボコにしてもらう。
他キャラクターとの関係
- セイヴァーでフェリシアを使った際の乱入戦相手となるモリガンから「子猫ちゃん」呼ばわりされて戦いに誘われていることから、遊び相手として気さくに接される間柄ではある模様。ナムコクロスカプコンでは、彼女の自由奔放な性格に振り回されでもしたのか、露骨に嫌な顔をして「面倒だから会いたくなかった」とまで言われている。
- 『CAPCOM FIGHTING Jam』(以下『CFJ』)のエンディングでは、多くのカプコン女性キャラクターたちと共にミュージカルを公演している。
- 『namco×CAPCOM』では、『鉄拳』のキャラクター・キングとペアを組んでおり、同作のペアユニット中、唯一カプコンとナムコのキャラクターのタッグとなっている。組み合わせは獣人(片方は獣マスクの正真正銘の人間だが)及び孤児院繋がりから。
- 『ポケットファイター』ではミュージカル出演の次に映画出演を目論み業界にコネの在りそうなケンを尋ねたものの、ケンの勘違いにより一番志望の恋愛映画ではなくアクション映画に出演する羽目になってしまった。
- 『ナムカプ』本編ではケンとは特に絡みが存在しないが、『ナムカプ』の流れを汲む『PROJECT X ZONE2 :BRAVE NEW WORLD』ではポケットファイター関連のネタが取り上げられており、アクション映画に出されたことを根に持っているようだ。
- 『MARVELvsCAPCOM3』では、スパイダーマンから勝利メッセージで「キャットウーマンのフェリシアだって!?」と驚かれている。
- これはMARVELコミックに同じ猫モチーフかつ同名のキャラクター(ブラックキャットことフェリシア・ハーディ。ピーターの元カノでもある)が存在する事に掛けたネタ。また同作エンディングでは、同じくMARVELキャラのダズラーとジョイントコンサートを開催しており、芸能活動は好調な模様。
- ガロンとは獣人繋がりというだけでゲーム上では特に関わりはないが、97年発売のOVAでは互いに助け合って共闘する描写が見られる。
- その影響か海外では2人のカップリングイラストネタなどが投稿されたサイト(主にdeviantARTなど)にファンの単独ページではコンビと言うよりカップルに近いくらいの勢いでいちゃつく感じのアートワークが多数投稿されており、アメコミ出版社のUDONEntertainment出版によるヴァンパイアのアメコミコミカライズ版ことDARKSTALKERSでもガロンと共闘する描写がとても多い。(日本でも同人業界でガロンとのカップリングイラストに同人誌も投稿公開や販売されているものの海外と比べると少ない方である。尚、日本での2人のカップリングタグはガロフェリである。)
- また、PS3版『ヴァンパイア リザレクション』発売時に公式側から配布されたヴァレンタイン用ポストカードの中に、地面に座って背中合わせで身を寄せ合うガロンとフェリシアの姿が描かれたものもある。