概要
(注)人物イラストがいくつかあるが、公式には容姿に関する設定は存在しない。
人物像
乗機は両手にショットガンを装備した近距離戦闘主体の軽量二脚型 ACの「シルエット」。
CPUの戦闘ロジックの完成度合ではアーマードコアシリーズ全体を通しても屈指と言われ、人柄も良く、共闘ミッションもあることから人気のある男性レイヴン。
プレイヤーからの通称は「フォグ」「霧影」それらに敬意を込めて「兄さん」「先生」と敬称がつく。
「フォグシャドウ」とは霧の影という意味。「シルエット」とは輪郭という意味。
フォグシャドウはアリーナのレイヴン紹介欄で凄まじいテクニックの持ち主と非常に高く評価を受けている。縦横無人に飛び回り、対戦相手は霧の中に迷い込んだかのように、彼の姿を見失ってしまう。新人レイヴンなら姿を捉えられずに倒され、自信を失い二度とACに乗る気が無くなるだろうと言われているほど。
声はきっぱりした口調の若い青年と思われる声をしている。しゃべり方も丁寧かつ紳士的で人格者である。確かにプレイヤーより一瞬遅れたとはいえわざわざ「遅れてすまない」と謝罪してくれる。
レイヴン(プレイヤー)の素質を見抜き低ランクの頃から目をつけていたらしく、レイヴン(プレイヤー)が力をつけていきランクを上がっていくと彼は価値のある戦いを求め、レイヴン(プレイヤー)に期待しているとメールで告げる。そしてアリーナで対戦後、「素晴らしい戦いだった。これほどの充実感は、しばらく味わうことが出来ないだろう。君なら、メビウスリングに勝つことができるかもしれない。どんな戦いになるのか・・・期待している。」御礼と賞賛そしてさらなる成長を期待をしていると持ち上げてくれる。
以上、戦闘技量の高さ、紳士的でイケメンな性格等から「霧影先生」と敬われ親しまれることになった。
「真人間」と「強化人間」
彼の最大の特徴はなんと言っても「真人間」であることだろう。
難易度の高いアーマードコアシリーズには初心者救済システム、公式チート付加機能の強化人間が存在する。ナンバリングによって詳細は違うが、ブースト消費量の減少、動作が必要な構え武装の制限解除、各種機体ステータスの上昇がある。CPU側も使用し、中堅ランク以上のレイヴンはほぼ強化人間である。柔軟性の欠けるCPUが人間のプレイヤーに対抗するためのゲームバランス調整の役目もある。高位ランカーとなると強化人間にさらに追加でオプションパーツをつけて、エネルギー容量、防御力、旋回力、ミサイルジャミング、ロックオン性能強化がごく当然のようにされている。しかし、フォグシャドウは非強化の「真人間」で、さらに軽量機なためオプションパーツ数も非常に少ない。それにもかかわらず、フォグシャドウのランクはA3、つまりアリーナ内で三本の指に入るトップクラスのレイヴンなのである。
戦闘機で例えるならエンジンの燃費が悪く、その他の全体的な機体性能が劣る小型機に乗り、普通は少しでも軽量化のために装備を減らすものなのにフル武装して、新鋭機に乗ったエース達に匹敵するかそれ以上の機動力を発揮させているようなもの。
無駄のなく理想的な小ジャンプ移動でエネルギーロスを抑えて素早く死角に移動し、クイックブーストを髣髴させるオーバードブーストを交えた驚異の機体制御を行いながら、両手のショットガンを連射でぶっ放すわ、ミサイルを撃つわ、デコイを撒くわとやりたい放題。どんな操縦をしているのがぜひ見てみたい。
ゲーム中では
ストーリーではミッション「衛星兵器破壊」で登場。レイヴン(プレイヤー)及び他数名のレイブン達と共に依頼を受けて衛星兵器に進行。他のレイヴンが迷ったり撃破される中、レイヴン(プレイヤー)と共闘して衛星兵器の動力源破壊任務を遂行する。動力源ではミラージュが配備した無人ACと共闘して撃破することになる。
トップクラスランカーのフォグ兄さんがいればデク人形なんて楽勝だな!……ではないのである。アリーナでの強さとは打って変わって頼りにならない。まず敵の戦闘ロジックがレイヴン(プレイヤー)よりもフォグシャドウを優先して攻撃する。ステージは縦長ながら幅が非常に狭い、閉所のため機動力にかなり制限を受ける。さらに敵は防御力が高く、ロックオンをジャミングするステルスを使用してくるため速攻撃破が難しく強制的に戦闘が引き伸ばされる、等々からレイヴン(プレイヤー)が積極的に手助けしないと倒されてしまう。
フォグシャドウ「すまない、帰還する」
アリーナではAランク3位のランカーとして登場。
機体の動きは非常に参考になるのでリプレイで「フォグシャドウ」視点で見てみることをお勧めする。
フォグシャドウ「素晴らしい戦いだった。これほどの充実感は、しばらく味わうことが出来ないだろう。」
EXアリーナでは僚機仲間の「カロンブライブ」と組んでいる。
カロンブライブの動きは悪くない、実際ブレードの扱いなども上手い。だが乗機の「ファイアバード」は対AC戦闘としては中途半端な武装なためいまいちフォグシャドウの足を引っ張っている。もっと火力重視のレイヴンと組んでいたら難関となっていたかもしれない。
アリーナ僚機としても選択可能で、回避力が高いので生存性があり、攻撃もダブルトリガーで実弾防御力が低い相手を蜂の巣にしてくれるため頼りになる。前作のロイヤルミスト的な立ち位置。
ただし、防御と耐久力の低い軽量機なため、機動力が通用しない鬼ロック(強CPU特有の強力な補足能力)して着実にダメージを与えてくる相手には、ダメージレースで負けてしまうことが多い。
搭乗機:シルエット
機体は軽く機動力に優れるパーツを揃え、細身ながらゴテゴテとフル武装しているのでヒロイックな見た目の軽量二脚型。
機体色は深緑、エンブレムは古代エジプトの「ホルスの眼」または「ウジャト眼」の目で月の象徴でもあり「全てを見通す知恵」や「癒し・修復・再生」という意味がある。これはホワイト・グリントのエンブレムと同じ。
搭載量が少ない軽量型ながら武装及び補助まで全ての装備スロットを埋め、アーマード・コア3系列の機体アセンブル要素をほぼ全て使い切った機能山盛りの構成。両手にショットガンのダブルトリガー。背部にはミサイルとそれに追加連動発射するエクステンションのミサイル、小型ロケット。インサイドにデコイを搭載してミサイルを寄せ付けない。
ショットガンは弾が拡散する武装で命中率が高い、至近距離で使えばダメージと熱量を多量に与えれる。ミサイルは迎撃を受けにくい特殊なステルスミサイルで、威力の低さは連動発射でカバーしている。小型ロケットはロックオン不可だが軽量な割りに威力があり、技量の高さと相まって耐久力の高い相手へのダメージ源となる。
小ジャンプとオーバーブーストで素早く接近、通称サテライトという相手を中心に旋回して側背面に回り込む機動をとり、跳躍して死角の頭上からショットガンを連射するのが彼の戦法。
対策について、機動力の低い機体ではとにかく翻弄されて何もできずに負けてしまう。対戦距離が近くなりがちでデコイも装備しているのでミサイルは効果が薄い。
フォグシャドウの動きはいいが、軽量機宿命の火力不足で色々武装乗せすぎで洗練さが弱冠欠けている。真人間ゆえに他のランカーに比べて全体的なステータスが低い、接近戦重視の動きなため自身のミサイル武装類が死重となりがち。そこで目には目を機動力には機動力である、逆脚や中量二脚型に武装を絞って積めばフォグシャドウの機動力を上回る機体を容易に組めるので、後は範囲が広い広域タイプのFCSを装備して、後退しながら射撃することで意外にあっさり勝てこともある。
霧影先生による軽量機体の理想的なその動きは大いに参考となるので勉強させてもらおう。
二次創作について
ジャック・Oやゲドといったネタ系レイヴンを除けばアーマード・コアシリーズではかなり上位に食い込むほど人気があるレイヴン。初代のナインボール、ヴィクセン、2系のレオス・クライン、N系のジナイーダ、4系のホワイトグリント、V系の主任と並ぶ3系のフォグシャドウと言える。
二次創作では小説やプレイ動画、人物イラスト、CGや動画が作られ、現在のpixivでもごく少数ながら見受けられる。 「カロンブライブ」や「エクレール」といった僚機選択可能なレイヴンと一緒に登場することが多い。
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