🥠曖昧さ回避
- AKB48の曲⇒恋するフォーチュンクッキーを参照。
- アメリカで人気の占い菓子⇒本項で記載。
🥠お菓子の『フォーチュンクッキー』
二つ折りにたたまれた丸平のクッキーの中に、短い言葉が綴られたおみくじが入っている。
アメリカでは主に中華料理店で出される事が多いが、中国にその様な文化はない。なぜそうなったかにはかなり複雑な経緯がある。
もともと日本は江戸時代から、遊郭や宴席の酒肴兼座興として「辻占せんべい」という、おみくじ入りのせんべいがあった。
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大正時代ごろ、サンフランシスコの日本庭園で茶店を開いていた日本人移民が、手作りの辻占せんべいをお茶請けに出してみたところ、現地のアメリカ人に受ける。
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評判が広がってサンフランシスコ周辺の菓子店が類似品(フォーチュンクッキー)を作り始め、他の日本料理店や中華料理店でも提供されるようになる。
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太平洋戦争勃発により日系の店が排斥され、中華料理店だけが残る。
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戦後引き揚げてきた軍人たちがサンフランシスコでフォーチュンクッキーを目にし、それぞれの地元の中華料理店に教える。
一応広東地方には似たクッキーはあるんだけど……
ついでに言うと明治初期に日本で辻占せんべいを食べたエドワード・シルヴェスター・モース(日本史の授業でおなじみ、大森貝塚の発見者)は、「自分も子供のころ、アメリカで同じ趣向の、恋の格言を記した紙の入った菓子を見たことがある」と書き残しているそうだが、モースが子供の頃となるとまだ日本は鎖国中である。果たしてモース少年が見たのはどこの何だったのか……
現在では『占い』というよりも、食後の口直しとして出される事が多い。
関連タグ
ガレット・デ・ロワ:西洋式占い菓子。