プロフィール
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概要
本編のもう一人のヒロインを務める女性で、作中で登場する種族の一つ『フェアリー族』に分類される。
実家が鍛冶師の家系なのもあり得物は自分の背丈ほどあるハンマーで、薄緑色の長い髪をツインテールにしている。
また、フェアリー族なだけあって背中には虫のような透明の翅が生えている。
故郷の問題を解決するために故郷である里から外に出て、1年以上『ある人物』を探し回っており、運悪く悪い人間に捕まって商品(奴隷)としてオークションに出品されていたが、そのオークションに本編の主人公である『トール・エイバン』が、ロワーヌ伯爵に用意してもらった紹介状で参加していたのもあり、後述の理由でトールに11億で落札されて彼の奴隷になる。最初はトールをずる賢くて油断ならないヒューマンということで警戒していたが、そのトールが自分が1年以上の間探し求めていた里の問題を解決してくれる『フェアリー族の主である偉大なる種族(龍人)』であると知ると、態度を改めて深く謝罪し、カエデ同様トールの仲間となる。
キャラクター像
年齢だけならフラウは自分が所属する『漫遊旅団』の中でも最年長なのだが、年上のお姉さんのように大人びてるわけではなく、人格は10代後半の少女のソレとなんら変わりなく、明るく活発な性格である。
前述の通りヒューマン(人間族)に対しては本人曰く「ずる賢くて油断ならない」と警戒しているが、『礼儀をわきまえたり、敬意をもって接してくるヒューマン(人間族)は好き』でもあり作中でもフェアリーに憧れを抱くヒューマンに出会った時には邪険に扱ったりせず良い対応をしている。
大人しくお淑やかな性格のカエデとは性格以外にも色々(戦闘での得意分野、胸をはじめとするスタイルetc.)と正反対ではあるが、『自分の主であるトールの役に立ちたい、力になりたいと常に思っている』という根っこの部分は共通しており、それが功を成してトールに褒められた際には喜び、もう片方がそれを羨んだり、対抗するかのように「自分ならトールにこういうことができる」と提案したりするのがお約束になっている。
ちなみにフラウの家族の中で母と祖母は胸が大きいのだが何故かフラウは二人からその特徴を受け継ぐことができず胸は小さく、家族からは『まな板』呼ばわりされており、本人もそれを自覚してコンプレックスとしている。
なお家族には
- フェアリー族を纏め上る里の長でもある父方の祖父のジージン
- その妻であり祖母でもあるバーニャ
- その二人の間に産まれた父親のパパウ
- パパウの妻及び母親であるマミリ
- そしてフラウの弟であるオトウッド
がいる。
フェアリー族
フラウやその家族、そして同じ里に住む住人達が分類される種族で、その名の通り全員がフェアリーの里に隠れ住んでいる。
『いかなる時であろうと常に笑顔』を一族のモットーとしており、それと同時にフェアリー族自体が『偉大なる種族』と称される龍人に仕える事を使命や喜びとしているため、トールがフェアリー族の里を訪ねた際も最初は大群で取り囲んで警戒するも、フラウの説明でトールが龍人であると知ると深く謝罪し、尊敬と敬意の意思をもって接するようになる。
なお、フラウの家系は一族の族長でもあるため住居の浴槽も里一番の大きさで、『ヒューマンでも首まで浸かれるくらいには深くて大きい』のである。(ただし1人のみで、二人で入るには窮屈である。)
なお、フラウは龍人に祈り(龍人にしか伝わらない一方通行なテレパシーのようなもの)を届けることができる巫女でもあるため、前述のオークションではそのフラウの祈りがトールに届いたこと(そしてトール自身が「助けを求める声が聞こえたからには見過ごすことができず、助け出せるだけの大金を持ってるなら猶更放っておけない」と思った事)がトールがフラウを落札するきっかけになった。
妖精の粉
フラウを含めたフェアリー族の羽に付着している鱗粉の通称。
この粉を振りかけられたりなどで浴びた者は数時間は自由自在に空を飛ぶことができる。
ただし宙に浮くのは強制的な効果である為、効果が表れている間は床や地面に着地することはしばらくできないようである。
戦闘力
戦闘では他作品のベタな妖精キャラのように魔法の類は一切使えないものの、羽による素早い飛行で縦横無尽に戦場を飛び回り、手に持つ自分と同じ大きさのハンマーで強烈な一撃を叩きこむ戦法を得意とする。
フラウがハンマーを得物にするのもジョブが鍛冶屋ということに由来している。
フェアリーなだけあって高い魔法耐性を備えており、更に身体が小さいため矢をはじめとする飛び道具に当たりにくいという特徴があり、弓矢と攻撃魔法が主な攻撃手段であるエルフにとっては天敵とも言える存在である。
また、カエデとの連携で『カエデの氷属性の攻撃魔法で敵が凍結した所を、フラウのハンマーの強烈な一撃で打ち砕く』という戦法も可能である。
技
- フェアリーハンマー
『ライダーキック』と同じ位にシンプルな名称の技。
その名の通り、フェアリーであるフラウ自身がハンマーで敵を殴りつける。
- ブレイクハンマー
(名前からして)フェアリーハンマーの上位に当たる技。
その名の通り、敵を打ち砕かんとする程のパワーと勢いでハンマーを振りかぶって攻撃する。
所持スキル
- 攻撃力増大
能力上昇系スキルの一種。その名の通り物理攻撃力をアップさせる。
- 俊敏力増大
能力上昇系スキルの一種。その名の通り俊敏力(素早さ)をアップさせる。
- 看破
レアスキルの一種で、その名の通り隠蔽や偽装の効果を持つアイテムや装備、スキルによって隠された情報、正体を見破ったり晒す効果がある。
- 成長の祈り
植物に対して効果のあるスキルで、その名の通り植物の成長を早めて、作物の収穫時期を早めたりできる。
装備品
- ハンマー
フラウが常備しているフラウと同じ位の大きさのハンマー。
人間関係
漫遊旅団(まんゆうりょだん)
自分にかけられた奴隷契約上の主とはいえ、最初は警戒心バリバリであったが、トールのカエデとの会話からトールが自分達フェアリー族が仕える龍人族(『偉大なる種族』にして『我らの主様』)と知ると平謝りして謝罪し、ドラゴンの騎士に仕える従者の如く態度を改める。最初はトールにも敬語で話していたが、「俺が許すから自然体の喋り方で話してくれ」とトールに言われたことから、喋り方は本来のものになっている。
だが、流石に目上の存在であるトールを呼び捨てにすることはできないようで呼び方は『主様(あるじさま)』で固定されている。
自分と同じくトールに仕えている奴隷。
自分がトールに好意を寄せるように、カエデもまたトールに強く好意を寄せているが、特にそれが理由で争うようなことはなく、主に従う者同士ということで仲間である。だが自分がとても小さいるため、トールに膝枕することができるカエデを羨ましがる等の気持ちはあるようである。
トールに仕える眷獣。
自分と同じ『トールに仕える空飛ぶ存在』という共通点もあるためか、付き合いの長い親友のように仲良しコンビである。
しかしどちらかの失言が理由でケンカする事もあるなど犬猿の仲とも言える。
こちらもトールに仕える眷獣。
戦闘と言う同じ目的の為に共闘することはあるが、前述の二人や一匹のような掛け合い・交流は特にはない。
白ノ牙(ホワイトファング)
トールがかつて所属していたSランク冒険者パーティ『白ノ牙』のリーダーである勇者。
『自分が仕えているトールの心を深く傷つけた』ということで敵対関係にはあるが、
フラウ自身はセインと会話やアプローチなどで何かあったわけではない。
トールがかつて所属していたSランク冒険者パーティ『白ノ牙』のリーダーである女魔法使い。
本編中盤の山場にて、トールと別行動をして戻ってきた所リサを発見し、リサに不信感を感じたフラウが『看破』のスキルを使用したことでリサの正体が暴かれ、物語は急展開を迎えることになる。
関連タグ
経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 妖精(フェアリー) もう一人のヒロイン
関連する他作品のキャラクター
ティンカーベル:ある意味での元ネタで、主人公の仲間である妖精であり、『羽があるので空が飛べる』、『自身の粉を浴びせる事で他者に飛行能力を一定時間のみ与えることができる』という点が類似している。