概要
1789年の(第一次)フランス革命に端を発し、1792年に王制が廃止された事によって成立したフランスの国家体制。
第一共和政が1804年にナポレオン・ボナパルトがフランス帝国の皇帝に即位したことで一旦は廃止されるも1815年の王政復古~1848年の二月革命でブルボン=オルレアン朝が崩壊→第二共和政が誕生。
この時、大統領に選出されたのは皮肉にもボナパルト家のルイ・ナポレオンで後の1852年に皇帝(ナポレオン三世)になるも普仏戦争で敗れて捕虜となったことで第二帝政も崩壊。
プロイセン軍のパリ入城やパリ・コミューンの興亡、王党派の瓦解といった数多の混乱を経て、1875年に憲法が制定されて第三共和政が始まった。
この体制は二度の世界大戦を経て1946年の新憲法施行(第四共和政)まで続き、帝国主義の時代の中でアフリカやインドシナなどに植民地を拡大。フランス語文化圏を構築した時代となった。
現在は1958年からの第五共和制となっているが、国家運営は不安定要素を多分に孕んでいる。