概要
1947年7月19日、イングランドのミドルセックス州ハンプトンに生まれる。
ミュージシャンとして
イギリスを代表するバンド:Queenのギタリストとして活躍し、ハンドメイドのギターであるレッドスペシャル(下の画像)を駆使して独特のサウンドを築き上げ、クイーンサウンドの確立に大きく貢献した。
作曲した楽曲は「ウィー・ウィル・ロック・ユー」や「タイ・ユア・マザー・ダウン」などの様なハードロックが多い。一方でカントリー調の「'39」や、「手をとりあって」や「セイブ・ミー」のような美しいバラードなども作曲している。
シンセサイザーもびっくりのバリエーションに富んだサウンドや、その演奏力の高さは現在でも高く評価されており、『ローリング・ストーン』(アメリカの大衆雑誌)の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」にも2回選ばれたことがある。
天文学者として
そんなブライアンだが、大学院時代は宇宙工学を専攻し、バンドの活動が軌道に乗るまでは中学校の教員をしていたという、ロックバンド界きってのインテリでもある。
Queenの活動が本格化してからは長らく研究生活からは遠ざかっていたが、2000年代中ごろから再び天文学の研究に打ち込むようになり、2006年に自身の研究をまとめた「BANG! 宇宙の起源と進化の不思議」という本を発表した。
さらに、2007年夏から天体物理学の研究を再開し、スペイン領カナリア諸島の天文台で研究を行って論文を完成させ、母校の大学での審査を通過して博士号を授与されている。
また、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトを応援していたことでも知られており、同プロジェクトが難易度の高い調査を成功させた際には祝福のメッセージを寄せた他、調査対象となっていた小惑星「りゅうぐう」の精巧な3Dモデルを提供したこともある。
環境問題への関心も高く、動物の保護活動や環境保護活動を熱心に行っていることでも知られる。
こうしたこともあって、QUEENの元メンバーの中では現在でもメディアへの露出が比較的多く(ミュージシャンとしてではなく有識者やコメンテーターとしてであるが)、世間からの知名度も高い。
特に天文ファンの中には、映画『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットしてQUEENに再注目が集まる前から彼のことを知っていたという方も少なくなかったはずである。
関連動画
Brighton Rock
Queenのライブにおける定番曲の1つ。作曲者はブライアン。
ブライアンのギターソロが全体の8割以上を占めるという、正にブライアンによるブライアンのための楽曲である。
ブライアンのギターテクのすべてが詰め込まれており、彼の匠の技を堪能したい方にはお勧めの一曲。1980年代はコーラス部分がカットされ、ブライアンのギターソロの部分のみが披露されるようになった。
機材
その他
また、故・本田美奈子とも交流があり、1986~87年に彼女に数曲提供している。
以下はその交流が見られる貴重な映像(当時39歳)。