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概要編集

1989年にトライスター・ピクチャーズの制作、コロンビア映画の配給で公開されたコメディ映画。生まれたばかりの赤ちゃんが既に人格を持っていたらどんなリアクションをするのかがテーマになっている。


主人公の赤ちゃん・マイキーの声優ブルース・ウィリスで、日本語吹き替えのビデオ版では所ジョージがキャスティングされた。また、マイキーの義父でタクシー運転手のジェームズ役には『サタデーナイトフィーバー』主演で一躍スターになるもなかなかヒットに恵まれず低迷していた時期のジョン・トラボルタが起用されており、本作の出演後に『パルプ・フィクション』で再ブレイクを果たしている。


実は本作よりも四半世紀以上も前の1962年に、市川崑が監督した日本映画で本作とコンセプトが酷似した『私は二歳』が公開されている。


シリーズ作品編集

第1作の好評を受けて全3作のシリーズが製作された。


第1作編集

シリーズ第1作『ベイビー・トーク』(原題 "Look Who's Talking")は1989年公開。


ニューヨークで公認会計士を営むモリーは取引先の社長で妻帯者のアルバート不倫関係だった。アルバートは妻と離婚調停の最中だったが、モリーと2人きりでいる所を我慢し切れなくなり中出しして孕ませてしまう。

  • 映画の冒頭はモリーの卵巣から飛び出した卵子卵管を移動する場面から始まり、上記のやり取りの後に精子の大群がから子宮へ遡上して卵子と出会い受精するまでの流れが妙にリアルな描写で織り込まれる。

突然の悪阻に襲われ、アルバートの子供を妊娠したことを自覚したモリーは早く離婚調停を進めるよう急き立てるが、そのアルバートがまた別の愛人を作ってデートしている所と鉢合わせしてしまった。こうして破局したモリーはシングルマザーとして出産を決意するが、胎児には既に自我が芽生えていた。


そうこうしている内に臨月を迎え、陣痛に襲われるが道路は大渋滞。ようやく捕まえたタクシーの運転手・ジェームズの立ち会いで病院に駆け込んだモリーは男児を出産し、マイキーと名付けられる。

以降はマイキーの時点で母のモリーや義父となったジェームズ、その周囲の人々の行動に赤ちゃんの視点でツッコミを入れて行くが、マイキーの声が聞こえるのは映画の視聴者だけであり劇中の人物が気付くことは無い。


第2作編集

シリーズ第2作『リトル・ダイナマイツ ベイビー・トーク2』(原題 "Look Who's Talking Too")は1990年公開で、マイキーの異父妹・ジュリーの誕生編。


前作でのドタバタを経てマイキーの義父となったジェームズがマイキーを寝かし付ける場面から始まるが、その後の夫婦の営みでモリーが子宮口に被せていたペッサリーがずれていたためにジェームズが中出しした精子が隙間から入り込み避妊失敗、第2子を妊娠する。


前作のマイキーは膣分娩だったが、今作で誕生した異父妹のジュリーは帝王切開で誕生している。


第3作編集

シリーズ第3作『ワンダフル・ファミリー ベイビー・トーク3』(原題 "Look Who's Talking Now")は1993年公開。


既にマイキーとジュリー兄妹は普通に意思疎通が可能な年齢に成長しており、一家の飼い犬のロックスダフネの視点で家族を観察する内容になっている。


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