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グリーンホーネット

ぐりーんほーねっと

『グリーン・ホーネット』とは、二人組のヒーローを題材としたアメリカの作品群。
目次 [非表示]

概要編集

新聞社長"ブリット・リード"がヒーロー「グリーン・ホーネット」に扮し、専属の運転手"カトー"と共に悪を退治する物語。


1936年にラジオドラマとして登場して以降、テレビドラマ、コミックシリーズ、映画などに派生したアメリカのヒーローものの一つ。

初期仮面ヒーローとして有名であり、バットマンなどに影響を及ぼした。


登場人物編集

ブリット・リード編集

Gangsta's paradise

昼の顔は、デイリーセンチネル新聞社の若き社長。夜は仮面をかぶり、グリーン・ホーネットとして悪を討つ。

「悪党のほうが悪党に近づきやすい」と考え、自身のデイリーセンチネルを利用してグリーン・ホーネットの悪評を流している。


カトー編集

観てきた

ブリットお抱えの運転手。その実、天才発明家にして、空手カンフーの達人である。

隠し武器を満載した改造車"ブラック・ビューティー"など、数々の発明品でグリーン・ホーネットの活動をサポートし、自身も武術やダーツで戦う。

ブリットとは主従関係にあり、よき相棒でもある。


当初、カトーは日本人とされていたが、当時の世界大戦に伴う日米関係の悪化により、この設定は変更され、東アジア人としてボカされていった。

2011年の映画版では上海出身とされている。


歴史編集

ラジオドラマ編集

1936年よりラジオドラマ『The Green Hornet』がアメリカで放送開始された。悪の組織の情報を得るため、自らも悪を演じて街を守るというスタンスが人気を集め、1952年までラジオ放送が行われるヒット作となった。

初期のブリッドはただの新聞セールスマンであり、カトーはそのボディガードとして雇われていたに過ぎなかった。また、制作者のジョージ·W·トレンドルとフラン·ストライカーは『ローン・レンジャー』の原作者でもあったので、ブリッドは彼の甥の子孫という設定になっている。


映画シリーズ編集

ユニバーサルピクチャーズによって1940年『The Green Hornet』、1941『The Green Hornet Strikes Again!』が制作された。

ブリッド役はゴードン·ジョーンズが、カトー役はケイ・ルークが演じている。ルークは韓国人のため、ここでのカトーは韓国語を話している。


初期コミックス編集

1940年よりコミックス化され、様々な作者が『Green Hornet』を描いてきた。戦時中にはプロパガンダ作品も登場している。

ブリッドの仮面は顔全体を覆うものや、蜂の模様がついた下半分を覆うマスクが主流だった。カトーは従者であり、目立って描かれていなかった。


TVドラマ編集

1966年から1967年にABCからテレビドラマ版が放送された。全26話30分一話完結の勧善懲悪ストーリーで、当時のヒーローとしてはシリアスに描かれている。日本でも1967年に放送。

テレビドラマ版『バットマン』(1966-1968年)で、バットマンと共演している。


ブリット役をヴァン・ウィリアムズ、そしてカトー役を無名時代のブルース・リーが演じており、彼の出世作として知られている。この作品によりカンフーがアメリカに知れ渡り、「首にチョップしたら気絶する」などの設定が広まっていった。

(それまでのカトーが使っていた武術は空手だったが、これ以降は足を使ったカンフーで描かれるようになる。)


NOW コミックス編集

1989年NOW Comicsから新しいシリーズが始まり、雑多に派生していた設定を一つにまとめようとする試みがなされた。

ラジオ版は30~40年代のグリーンホーネットで、その甥のブリット・リードⅡ世はTVドラマ版として1968年以降活躍し、ラジオ版の2人息子アランとポールが80~90年代で継ぎ、ポールの息子ゴードンが21世紀初頭に、その息子のクレイは21世紀後半にグリーンホーネットとして活動したという超大作である。

1995年に会社が倒産しシリーズが終わるまで実に6人のグリーンホーネットが登場し、4人のカトー(うち1名は女性でCrimson Waspと名乗る)が活躍することになった。


つまり『ジョジョの奇妙な冒険』のように、血縁者が何世代にも渡りグリーンホーネットの名前を引き継いで活躍したという話なのである。


スピンオフに『Kato of The Green Hornet』がある。


Dynamite コミックス編集

2009年Dynamite Entertainmentが権利を獲得し、様々なグリーンホーネットシリーズを発行している。

  • 『The Green Hornet』最も基本的なシリーズ、カトーは日本人で侍の子孫だが、なぜか忍者の技が使える。
  • 『Green Hornet:Year One』ブリットとカトーが組んでからの一年を追うシリーズ。スピンオフ『Kato Origins』。
  • 『Kevin Smith's Green Hornet』ではブリット・リードJr.が主人公となり、父の相棒であったカトーの娘のムーラン・カトーと共に仇であるブラックホーネットを倒す話。スピンオフに『KATO』『Green Hornet: Legacy』シリーズがある。
  • 『The Green Hornet Strikes!』では舞台が近未来となり、インターネットを使うまったく新しいグリーンホーネットが登場。
  • 『MASKS』怪傑ゾロザ・シャドースパイダーといった同時代のパルプマガジンのヒーローと共演する話。

ハリウッド映画版編集

2011年1月、ミシェル・ゴンドリー監督による映画版『The Green Hornet』が3D上映された。TVドラマ版のリメイクだがアクションコメディ色が強く、設定もオリジナル要素の多い作品になっている。

ブリット役はセス・ローゲン、カトー役はジェイ・チョウ。

pixivではこの映画版の二次創作が最も多い。


キャスト編集

役名キャスト日本語吹き替え声優
ブリット・リードセス・ローゲン山寺宏一
カトージェイ・チョウ森田成一
レノア・ケースキャメロン・ディアス林真里花
ベンジャミン・チュドノフスキークリストフ・ヴァルツ安原義人


関連動画編集

テレビドラマ版のオープニング。

クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル Vol.1』(2003年)で引用されている。


2011年映画版予告。


関連イラスト編集

緑のスズメバチ俺達が悪を刺す!


関連タグ編集

アメリカ ラジオ ドラマ アメコミ 映画 洋画

ヒーロー マスコミ 仮面  スズメバチ


表記揺れ編集

グリーン・ホーネット GREENHORNET thegreenhornet 緑蜂 青蜂俠


関連リンク編集

グリーン・ホーネット - オフィシャルサイト

グリーン・ホーネット - Wikipedia

グリーン・ホーネット (映画) - Wikipedia

The Green Hornet-Comic Vine

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