解説
マジンガーZ、グレートマジンガー、UFOロボグレンダイザーのマジンガー三部作に出てくるキャラクターで、ボスボロットの操縦者。
ヌケ、ムチャというあだ名の二人の子分を引き連れている。
兜甲児のケンカ友達で、東城学園の番長。大柄で固太りだが、小さい頃は泣き虫でヌケやムチャにいじめられていた(そのあと逆襲して子分にしたらしい)。
本名は不明。原作漫画版ではブロッケン伯爵に自己紹介する際に「本名は俺も作者も知らない」とメタ発言をかましており、設定さえ存在しない模様。『マジンサーガ』では「ボース・ベンソン」、『Zマジンガー』では「棒田 進(ぼうだ すすむ)」という名前が付いたが、基本的に愛称である「ボス」の名で呼ばれている。
光子力研究所の3博士(もりもり博士、のっそり博士、せわし博士)を脅迫しボスボロットを作らせた。その後も改造を頼んだり、INFINITYでは一緒に陽動作戦を行っている。
アニメ版では「~だわさ」という訛りが出るが、これは演じた大竹のアドリブ。
大竹はボスに思い入れが強いらしく、スーパーロボット大戦参戦時に台本を見て「ボスらしくない」と難色を示し、台本を元にワープロでボスらしい台詞に打ち直して収録したというほどである。その完成度に感服したスタッフは、後に追加の台詞を収録しようとなった際に大竹自身に依頼した程だという。
甲児に負けず劣らずの女性好きで、『グレート』1話では炎ジュンに速攻でフラれ、スパロボではことごとくフラれネタが入る。
媒体ごとのボス
マジンサーガ
こちらではボース・ベンソンという本名があり、FUJI市民の不良青年。派手なモヒカン刈りをした力自慢の大男。もともとは札付きの不良だったが、マジンガーZに変身した兜甲児の活躍を見て感激。その後、FUJI火星軍に志願入隊して二等兵となり、甲児の警備を担当するようになった。
Zマジンガー
こちらでの本名は棒田進(ぼうだ すすむ)で、暗黒寺警部によく似た兄(兄の方は名字以外本名不明)が刑事として登場している。
甲児の高校の柔道部主将であり甲児の親友。身体は筋肉質であり筋骨隆々のたくましい姿に変わっているが、性格は相変わらずで、ジュンと甲児の格闘技訓練に混ざるなどなぜかHSFに入り浸っている。
INFINITY
初代アニメシリーズの10年後を舞台とした映画『INFINITY』では、ヌケやムチャと共にラーメン屋を営んでいた。
ちなみにそのラーメン屋「ぼすら~めん」は、光子力研究所の所員たちも通っており、多くがその味の虜になっているらしい。本作登場の新キャラ・リサもまた、『人類の叡智の味』と感激していた。
また、本映画とテレビシリーズとの合間を描く『マジンガーZ インターバルピース』のボス率いる3人組の主役回では、甲児も何度も通っているのが描写されている。更にラストにて、甲児によるSNSの類での口コミ(3人組の復活祝い)で客が増えて来るというサービスがなされている。
担当声優
ヌケ / ムチャ
二人ともボスの子分であり、東映版アニメではどちらも第3話より登場。原作漫画版をベースにしたマジンカイザーOVAや真マジンガーでも登場。セルフスピンオフ作品のマジンサーガやZマジンガーでも一部設定を変えて登場している。
ヌケ(ボスの右側の男子)
CV:富田耕生/梅津秀行(マジンカイザー)/吉開清人(真マジンガー)/菊池正美(INFINITY)
ボスの子分で、のんびり屋で何かと言うと「ボシュー(ボス〜)」と頼る。服装はえび茶の長袖シャツにピンクのズボンを着用している。
マジンサーガでは「グスタフ・ヌケ」という本名で、髪は完全なブロンド。
Zマジンガーではボスの子分ではなく、抜田という名前でZ神が眠っていた遺跡の発掘に当たっていた考古学教授として登場している。
ムチャ(ボスの左側の男子)
CV:田の中勇/永野広一(マジンカイザー)/中西英樹(真マジンガー)/山口勝平(INFINITY)
ボスの子分で、ややせっかちな性格をしており、背が低い。緑の長袖シャツに薄茶のズボン、黄色のマフラーを着用している。
マジンサーガでは「カルロス・ムーチャ」という本名で髪は栗毛あるいは淡色の黒髪。
Zマジンガーでは子分というイメージは薄れており、甲児やボスとは対等な友人関係になっている。
※INFINITY版CVの山口勝平はCBキャラのOVAで兜甲児を演じている。