概要
初登場は『モンスターハンター2』(後述のように名前だけなら初代から登場)。
草食種に分類されるモンスターで、反り返った巨大な牙と長い体毛が特徴。主に雪山や凍土、氷海などの寒冷地域で群れを作って生息しており、餌の植物を求めて移動を繰り返している。
好物は「タンポポポ」という雪山限定トレジャーの植物で、茶色い綿毛で種を運ぶ花らしい。
他には「竜草」という凄まじい適応力でどんな環境でも生える植物も主食にしている。
実在した古代のゾウのマンモスの一種であるケナガマンモスと、鼻の短いゾウの祖先であるモエリテリウムを足して2で割ったような外見のモンスターで、草食種に分類されるモンスターの中ではかなり大型の種である。雌より雄の方が大きく成長する傾向がある。
牙は全体のおよそ3分の1程度という、体に対する比率だけで言えば全モンスター中でも特に目立つ大きさを誇り、先端がヘラのように平たくなっている。
ちなみに下から覗き込む様にカメラを操作すると、体毛の下につぶらな瞳があるのが確認出来る。
性格は基本的には大人しく、危険が迫ると群れの仲間と共に逃げようとする事が多く、言うなれば寒冷地版のアプトノスとも言える存在。生肉がはぎ取れる草食種のモンスターとしては、アプトノスに並んでモンハンシリーズを代表するモンスターである。
初代でも「ポポ肉」という食材として名前だけは既に登場していた。
しかしアプトノスとは違って、場合によっては自分や仲間や子供に危害を加える者に対して積極的に反撃を仕掛ける事もあるなど勇猛さも持っており、巨大な牙と体格を活かした体当たりや圧し掛かり、踏み付けなどを行う。
ブラントドスなどのある程度強力な外敵にも、主に群れの雄達が一丸となって立ち向かう。
草食種とはいえ、その大柄な体格によるパワーと群れの仲間意識の高さは小型の肉食モンスター達にとっては充分に脅威であり、ブランゴやギアノスなども弱っている個体や孤立した子供ならまだしも、ポポの群れに無暗に襲い掛かる事は少なく、むしろ遠ざかるようにして行動する光景さえ見られる程である。
草食種に分類されるモンスターの中では、生態系の中での立ち位置は比較的高い方のモンスターと言える。
しかし、ティガレックスやベリオロスなどの強大な肉食性大型竜に敵う程では当然なく、ムービーやスタミナ回復などでも度々襲われては捕食されている。
特にティガレックスはポポの肉が大好物で、しかもその味を覚えてしまっており、ポポを捕食する為だけに、本来なら苦手な環境である筈の寒冷地域にわざわざ飛来する事すらある。
近年の研究では、それに対抗して巨獣ガムートと共生関係を築いている事が判明している。
生態系の中でも上位にあたるガムートとはいえども子供は非力であり、親も単独で外敵の対処をするには限界がある。そこでポポ達は、ガムートの子供を群れに受け入れて共に暮らす事により、母親のガムートが対処しきれない小型の外敵から子供を守る。
その見返りとして、母親のガムートの方も子供を紛れ込ませた群れを、ティガレックスを初めとした大型の外敵から守る役目を請け負う事で、お互いに助け合っているのである。
ちなみにガムートも同じくマンモスがモデルのモンスターだが、見た目や体の特徴や大きさの違いを見れば明らかなように、両者は全く別種の生物である。
一応は、同じ「長鼻目」に属している為、遠い祖先は同じであったらしい。しかし、ポポが「奇鼻上科 ポポ科」なのに対して、あくまでガムートは「頭殻亜目 ガムート科」の牙獣種であり、やはり両者の間には生物学的にも殆ど関係は無いに等しいと言える。
その穏やかな性格や大柄な体格から、ポッケ村を初めとした寒冷地域の村や街では、アプトノスと同様に荷車の運搬などの労働力としても重宝されており、耕作といった農業への貢献も大きい。
また、ハンター達が拠点とするキャラバンなどは、移動する際には畳んで、貨物列車のように連結された店舗をポポなどに牽引させる事で移動している模様。劇中では、MH4の「我らの団」のキャラバンやMHRiseのカゲロウの露店などでポポの活用が見られる。
食肉用の家畜としても飼われており、肉は栄養価が高くて味も良く、そして値段も安いという三拍子揃った優良食材である。加えて舌は珍味『ポポノタン』として取引されており、歯ごたえが良く健康にも良いと人気が高い。
しかし、こういった家畜のポポを狙って、主にティガレックスに寒冷地域の村などが襲撃されるという被害報告が増えており、ギルドはハンターを派遣するなどして警戒と対策を強化している。
ちなみに前述した初代で登場の食材「ポポ肉」は現在の設定と反して最低ランクの肉食材であった。当時はポポの詳細な設定を作っていなかったので仕方がないのであろうが。
新大陸近海の「渡りの凍て地」でも生息が確認された他、ポポの毛皮を頭部に纏うボワボワという獣人族が発見されており、その性質から「獣纏族」の別名でも呼ばれている。
彼らは毛皮を纏う事でポポのように体を大きく見せて、自らの強さを誇示するという独自の文化を有している。
『ぽかぽかアイルー村』では「コポポ」という小型のポポが登場する。
探検クエストの敵モンスターとしても登場し、攻撃をしなければ至って大人しいが、下手に喧嘩を売れば3、4匹程度では返り討ちに遭う程の強さを持っている。
ぶっちゃけランポスを初めとした小型の肉食モンスター達より強い。ポポの体格を考えれば、むしろそれが普通なのかもしれないが。