概要
その名の通り、植物やキノコを主食とする草食性モンスター達である。
主に恐竜タイプの「草食竜」と哺乳類型の「草食獣」の2種類に分類できる。
生態ムービーやゲーム中のスタミナ回復などで、頻繁に小型~大型の肉食性モンスター達に捕食されており、モンスターハンターの世界においては食物連鎖の最下層に位置している。
その代わりに繁殖能力が高くて、子供が成長する速度がかなり速い種が全体的に多いらしい。
作中では、小型モンスターと呼ばれる事もあるが、アプトノスやアプケロスやポポやリモセトスなどの一部の大型種は、中型~大型モンスターに匹敵する程の体格を持つ。
基本的には、こちらから手を出さなければ大人しいが、気性の荒い種は積極的に攻撃してくる。
その肉や卵などは人間にもよく食されており、一部の種は人間が飼いならす事も容易で、村や街などで食用の家畜として飼育されている他、荷車の牽引や耕作、行商人やハンターの足といった労働力としても働いている姿を見る事ができる。
このように人の営みとは切っても切り離せない関係を築いている種もいる。
ただし「草食動物のようなモンスター」や「草食性のモンスター」が草食種という訳ではない。
例えば、ドボルベルクやガムートやディアブロス・モノブロス・ヴァルサブロスやキリン等の、草食種以外の生物群に分類されている草食性モンスターは草食種ではない。
これら草食モンスターという大枠の括りでならば、むしろ下手な肉食性大型モンスターよりも遥かに強くて凶暴かつ危険な連中も多い(これは現実の動物でも言える事で、特に地上の草食獣は肉食獣より大きく屈強で気性が荒く、人々から肉食獣以上に恐れられている種も多々見られる)。
まとめると「草食性でかつ危険性の低いモンスター達の集まり」とも言える生物群こそが草食種であり、古龍種と同じで生物学的な分類ではなく、あくまでも人々がこの手の草食モンスターをまとめて呼称する為に使っている総称である可能性が高い。
そもそも、とても同族とは思えない竜種と獣種が混在している上に、実際に少なくともエピオスは、ラギアクルスを初めとした海竜種と同じ祖先を持つ事が判明している為、明らかに地上の草食竜や草食獣との生物学的な関連はない。
また、ケストドンやガストドンは比較的獣竜種に近い種である事が判明している。
こんがり肉の元となる生肉を剥ぎ取れるモンスターが多く、しばしば生肉呼ばわりされる(アプケロス→ホーミング生肉など)。
ゲーム的な観点では、序盤から登場するフィールドにて登場することが多く、初心者ハンターの狩猟の第一歩として狩られることが多い。彼らは草食種モンスターを狩猟して生肉を剥ぎ取って焼き、こんがり肉を食べることでスタミナを回復し、モンスターハンターシリーズの根幹である狩猟の基本を学ぶのだ。
該当モンスター
モンスター名 | 別名/通称 | 特徴/初登場 |
---|---|---|
アプトノス | 草食恐竜パラサウロロフスのような大型の草食竜 | |
アプケロス | 草食恐竜アンキロサウルスのような大型の草食竜 | |
ケルビ | シカのような姿をした小型の草食獣 | |
モス | キノコが大好きな、苔の生えた豚のような小型の草食獣 | |
ポポ | 深い体毛に覆われた、ケナガマンモスのような大型の草食獣 | |
ガウシカ | トナカイのような少し攻撃的な草食獣 | |
エピオス | 水中に棲む、影の薄い草食海竜 | |
リノプロス | 草食竜 | 頭に硬い甲殻を持つ、四足歩行の小型の草食竜 |
ズワロポス | 垂皮竜 | 耐水・防熱性の高い、弛んだ皮を持つ草食竜 |
リモセトス | 首鳴竜 | 主に古代林に生息する、竜脚類のような大型の草食竜 |
ムーファ | 雲羊鹿 | ベルナ村で家畜としても飼育されている、アルパカと羊を混ぜたような草食獣 |
ケストドン | 頭に硬い甲殻を持つ、パキケファロサウルスのような草食竜 | |
ガストドン | 炎熱地帯に棲まう、ケストドンの近縁種 | |
メルクー | 麗羊獣 | 灰色の尾を使い岩に擬態する草食獣 |
ケラトノス | センザンコウやステゴサウルスを足したような姿をしたモンスター。雌雄で姿が違い、雄は背中の角を避雷針にして雌を守る。 | |
ダルトドン | ケストドン、ガストドンを彷彿とさせる巨大な頭殻が特徴の草食竜 | |
ブルック | ハンターに猛烈な責任転嫁をしてくる、ヤクのような草食獣
| |
エルペ | ケルビ以上に人懐っこい、ヤギのような草食獣
|