曖昧さ回避
※この記事には『太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ』のネタバレが多く含まれています。※
容姿
姿は道化師そのものであるが、角が生えていたり、手と顔が離れて浮遊しているなど、少し不気味な感じがある。
首(そもそも顔と体が分かれているので首とは言い難い)にはピンクに若竹色の水玉模様が入った蝶ネクタイを付け、外側が黒で内側が赤紫と藍色の縞模様が入ったマントを羽織り、
ピーコックグリーンの靴を履き、そしてオムツのようなズボン(パンツかも…)をはいている。
手には手袋をはめているようにも見えるが、はめる穴が確認できないためそういう腕なのかもしれない。
顔は、唇は分厚く、鼻は大きく丸い、目の周りには模様があり、顔は真っ白など、ピエロをそのまま絵に描いたような顔つきをしている。
性格
性格は基本的に愉快で、つねにハイテイション。人をバカにしたようなウザイしゃべり方をする。
自分の力に相当の自信があるのか、相手のことを完全になめており、また自身のことを『世界で一番の人気者』と言うくらいにナルシストでもある。
その性格とは裏腹に、冷酷かつ惨忍な面も持ち、一国の王や兵士を牢に監禁し、
ソプラノ姫の声をオーブに変えて奪い取りしゃべれなくするとともに、次の満月の夜になると消滅する呪いをかけてしまう。
また、どんちゃんやラルコを本気で消そうとするなど、おそらく今までの『太鼓の達人』シリーズにおいて一番シリアスかつマッドなキャラクターである。
一人称:「わたくし」「ぼく」「マオウちゃん」
二人称:「○○ちゃん」「キミ」
能力
本人は相当な魔力を持ち、姫に呪いをかけ、声を『赤(火)』『緑(木)』『青(水)』『橙(大地)』『空色(風)』『黄(雷)』『紫(闇)』の七色の美しいオーブに変えて国中にばらまいたり、そのオーブを初めに触った者の精神を狂わせるように細工したり、空間を捻じ曲げてテレビ中継のように映像を送ったり、別の人物に本人そっくりに化けたり、魔法陣で相手を拘束したり、無理やり墓場のような世界を開いたり、時間の流れを遅くするなど、その能力は多彩である。
弱点
そんな無敵とも思える力だが、弱点もある。それはソプラノ姫の歌う歌である。
ソプラノ姫の歌には悪い心を抑える効果があり、悪そのものであるマオウはその歌の影響をもろに受けてしまうのである。
そして、自身の魔法に対する耐性が無いのも弱点。
部下
このゲームにはマオウ以外にも数多くの敵キャラが登場するのだが、そのすべてがマオウの仲間という訳でもなく、多くはマオウによって悪の力を帯びたオーブに触れたことで魔物に豹変してしまった善良な人々である。
実際マオウのことを語っていたのはハーモニー城のプレストの間を守っていた『メダマデラックス』くらいである。
ストーリーの絡み
彼はもともとハーモニー城の地下に封印されていたのだが、とある人物が誤ってその封印を解いてしまい、マオウを復活させてしまう。
復活したマオウは自身の弱点であるソプラノ姫の歌を排除するため、ソプラノ姫の誕生日パーティに道化師として紛れ込み、彼女の声を七つのオーブに変えて国中に散らばせた上に、次の満月の夜になった時に存在を消滅させるという非道な呪いをかける。
さらに国の王並びに兵士達を、部下である『アクマかんしゅ』の体の檻の中に監禁し、城を乗っ取った。
そしてオーブを手にした者を魔物に変え、ただ勝ってもつまらないという理由で、どんちゃん達にゲームを持ちかけた。
そのゲーム内容は【次の満月の夜までに、七つのオーブをすべて探し出して姫を元に戻す】というものだった。
すべてのオーブを集めて姫のもとに向かうどんちゃん達を、全国生中継で国中に流し、彼らをみんなの笑い者にしようとする。
最終的にハーモニー城の大広間にて乗り込んできたどんちゃん達との戦いの末敗北した。
…………と見せかけて、それは実は負けたフリをしていただけだった。
ソプラノ姫の姿に化けてラルコに近づきオーブを盗み、さらにどんちゃん達を拘束して消そうとする。
しかし、隙だらけだったために どんちゃん達を助けに来たかっちゃんにギターで思いっきり後頭部を強打され、どんちゃん達にオーブを奪い返されソプラノ姫の声を復活させてしまう。
ヤケクソになったマオウは体を捨て、顔と腕だけの『デスタムーア体形』に変化しどんちゃん達に本気の戦いを仕掛けた。
最終的に跳ね返された自身の魔法の直撃を受け。体が燃えるような痛みに叫び声とも笑い声とれる断末魔をあげながら消滅、そして1冊の本に変化すると共に、ソプラノ姫の手で再び封印された。
おじゃま攻撃方法
ストーリーを進めると彼とは二回戦うことになるのだが、一回目は、魔法が使えるにもかかわらず自身の顔の形をしたスポットライトで照らした所だけ譜面を見えるようにしてきたり、それプラス自分の顔をモデルに作った人形を、天井からロープで垂らし、さらに見えづらくするなど、自分から攻撃することはしなかった。
二回目からは本気を出し、譜面を死の世界のような空間に完全に飲み込ませ、譜面を一瞬だけだが完全に隠したり、時間の流れを遅くしたと思ったらいきなり元に戻してプレイヤーを動揺させたり、紫色の波動のような物を自身の体にまとわせ、それを広げて譜面の一部を隠したりといったことをするようになる。ラスボスなだけあって、かなり強い。
マオウの正体
実は彼の実体は恨みや憎しみの歌を書き綴った本(歌集)であり、その本に書いてある歌を歌うことで生じる負の感情の化身のような存在こそがマオウなのであった。
そのためか、本人に自分の正体や出自に関する自覚はなかった。
余談
- 彼はいつもマイクを持っているのだが、戦闘の時には邪魔になるので、マイクを捨てるシーンがある。その時なぜか一瞬だけ泣いている。
- 一回目の戦いが始まってそうそう、大量の爆弾音符を放ってくる。
- どんちゃん達を数える時「○○匹」で数えている。
- 本人は魔法のことをマジックだと言い張っている。
- エンディング後、彼の歌集の最後のページに、今作のテーマ曲である「キミと響くハーモニー」が追加されている。
後日談
本作とは別に、iOSのみ対応アプリ「太鼓の達人RPGだドン」の最終ボス後のストーリーに「マオウ2世」というキャラクターが登場する。
その容姿はマオウに長い金髪と(マントの代わりに)悪魔のような翼と尻尾を追加させたようなもので、口調もほぼ一緒である(自分のことを「ボクちん」「みんなのスーパースター」と言う)。
しかしその後のストーリー及びクエストが追加されることなく当アプリは2015年3月にサービス終了したため、本作のマオウとの関連性は不明である……マジで何者やねん。
またその後に、公式Twitter・生放送の投票にて、ドンだー広場でできる着せ替え「ぷちキャラ」で同作のソプラノ姫・ラルコと共に高い票を占めて登場した。
このぷちキャラは「太鼓の達人公式大会~2016年2月の陣~」の参加者及び見学者のみ限定で回せる「ぷちキャラガシャ」で手に入ることができる。
『太鼓の達人 Nintendo Switchば〜じょん!』のアップデートで追加されたe-スポーツトーナメントではドコン、ギガドーン、ワルルーといった歴代ボスやe-スポーツトーナメントにおいて登場した新キャラワルドンと共にCPUとして登場する事がある。
VSマオウ
戦闘曲『マオウのショウタイム』、『ソプラノ姫VSマオウ』
関連イラスト
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バンダイナムコゲームス 太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ
歴代ラスボス