概要
『真・女神転生』に登場する種族”マシン“の悪魔で、中盤のICBMが落とされてから数十年後のポストアポカリプスな東京の廃墟を徘徊する。
悪魔制圧用に開発され自衛隊が正式採用した、機関砲で武装した多層構造の装甲に包まれている4足歩行のロボット兵器で、正式名は「95式機動歩兵D型」。
しかし、運用するはずであった自衛隊員たちは、文明崩壊から長い年月がたったことでどこにも見かけることができず、現在では旧警視庁にある「けいびシステム」の指令により、悪魔も人間も区別せずに排除するため襲いかかってくる。
1~4体で出現し、1ターンの攻撃回数が2~8回もある難敵で、さらに「なかまをよぶ」でどんどん数が増えてくるばかりか、ボスとして戦う「けいびシステム」前哨戦では8体が同時出現する。
そこで、弱点であるジオ系魔法を持つ仲魔をそろえて、短期決戦を狙った方がよい。
またLvは32なので、消耗を避けるためにエストマなどを駆使して、通常出現を封じるのも一つの手である。
なおドロップ品は、戦闘で使ってこなくてよかったドラゴンATMで、中威力の全体衝撃魔法マハザンマと同様な効果がある消費アイテムである。(この兵器ですら中威力魔法と同程度なのが、悪魔やそれに関わるザ・ヒーロー達の恐ろしいところである)
バリエーション
真・女神転生
- T95C/P:「95式機動歩兵C型警察用」。暴徒鎮圧用に改造された軽武装の警察仕様機で、パトライトに白地に黒の塗装が特徴。なおドロップ品はスティンガーとこちらも剣呑。
- T93G:「93式機動歩兵G型」。ゴトウ一等陸佐主導で開発された、対悪魔用2足歩行ロボット兵器。脚が逆関節なので不安定。こちらはハンドグレネードを落とす。
- ゲートロボット:シェルターなどのゲートを守る小型の多脚ロボット。
- T93-α/T93-β:「93式機動歩兵」。ゲートロボットと同型の、4足歩行に球形のセンサーアイを持つ戦闘ロボット。
- T92-α/T92-β:「92式機動歩兵」。T93Gと同型機。
余談
あくまでも人間によって製造された機械であるので、悪魔召喚プログラムでは仲魔にすることは不可能である。
ちなみに大崩壊後の世界に生きる少年少女達を描いた吉村夜によるノベライズ作品『真・女神転生廃墟の中のジン』において、ジャンク屋の親父がプログラマーは絶滅寸前であると前置きをしつつ、搭乗できるように改造した機体を所持しており、悪魔が跳梁跋扈する世界を生き延びている。
『真・女神転生TRPG』における設定では、機動歩兵の開発にかんでいたのは、財を蓄えていたカーリー女神を崇拝する暗殺強盗団サグ(タギー)の流れを組む、ITに強いインド系の企業であったとされる。
しかし『真・女神転生Ⅱ』において、ミレニアム所属のメシア教の科学者達によってその成果が奪われる形で六足歩行型のゴーレムが開発されてしまい、デミナンディの開発も合わせてヒンドゥー教の神々の力が大きく削がれている。
おそらくこの敵悪魔の姿は、漫画『AKIRA』に登場するセキュリティボール(炭団)の影響があると思われる。