概要
ハマーン・カーンの父親でアクシズのかつての指導者であるジオン公国政府の高官。かつてデギン・ソド・ザビの側近を務めていた事がある。
性格は穏健的であり、悪質で過激派なザビ家の信奉者ながらもかつてのジオン・ズム・ダイクンと同じようにスペースノイドの自治権獲得を武力以外のやり方で実現したいと願う穏健派の人物。
尚、次女ハマーンの他にも長女マレーネ・カーン、三女セラーナ・カーンがいる。妻であるレイチェル・カーンはセラーナを生んだ後に亡くなっている。
かつてはダイクンのコントズムに賛同しており、サイド3がジオン共和国だった頃からその政治中枢にいた。宇宙世紀0067年頃からダイクン派とザビ派の対立が起きるようになるとそれが政治に影響しないよう調整役をしていたがその1年後の0068年にダイクンが死亡してザビ家が権力を握るようになっても混乱を起こさない様にダイクン派であることや彼の死に疑問を抱いていることは妻の前以外では決して口外しなかった。その後デギン公王の側近となり、デギンからは好意的で妻を失った後は幾度も再婚相手の女性を紹介されている(本人はとてもその気では無かった)。
だがジオンの実権を握ったギレン総帥から次第に疎まれていき、ドズルやキシリアの進言もあり、ハマーン達娘たちを本国に置いて0078年6月にアクシズの総括責任者に就任する。
一年戦争終結時にはシャアやミネバ・ラオ・ザビ、ゼナ・ザビを含むジオン残党軍やサイド3を脱走した民衆をアクシズへ受け入れており、後にミネバの後見人となっている。
尚、シャアの正体に関して何かしら気づいてはいたようである。
アクシズは次第にジオン残党最大の勢力になっていくが、彼はその政治手腕でアクシズ内部で徹底抗戦を主張する強硬派を抑え、シャアの協力も得て現状維持に専念する。しかし0083年に過労で倒れてしまい、メディカルセンターに入院。そしてアクシズで強硬派による内乱が起こる最中、次第に容体が悪化していき、サイド3視察に行っていたハマーンの帰還が間に合わないまま8月9日に死去する。
その後、ハマーンはシャアの後押しでミネバの摂政に就任したがそのやり口は次第に父親やダイクンとは真逆の、即ちかつてのギレンたちのような武力による独立を目標としていくがそれは少なからず父マハラジャの死が影響しているとも言える。
ゲームブック「最後の赤い彗星」ではジオン愛国党の党首であり、一年戦争のジオン敗北後、残党をまとめ、アクシズに向かったとされている。
関連タグ
ジオン・ズム・ダイクン:サイド3ことジオン共和国の指導者にしてシャアの父親。マハラジャの思想は彼と同じである。