データ
概要
第3世代より登場した、霧の弾を相手にぶつけて攻撃するラティアスの専用技。
「ミストボール」であるがフェアリー技ではなくエスパー技である。
正直な話、使い勝手は余り良くない。
まず、その威力70というのが問題。
エスパー技には威力の安定した「サイコキネシス」があるため、この威力ではどうしても見劣りしてしまう。一応、サイキネ持ちからの「ふういん」対策とはなるが。
そしてPPが5しかなく、相手の攻撃面を弱体化させる技なのに長期戦に向かないという難儀なこととなっている。
性能だけ見ると、かなり厳しいとしかいえない。
が、この技の追加効果で相手の「とくこう」を下げるというのは、実はかなり稀少な効果である。
そしてラティアスはこの効果を備えた他の技を習得しない。「[[ないしょばなし]」? 忘れろ。
積み技を効果的に活かし辛いダブル以上でのサポートとして使うならば、まだまだ採用の価値があるといえるであろう。
そう考えるとPPが少ないのが残念なところである。
……と思っていたのも束の間、第8世代のDLC『冠の雪原』でラティアスが100%の確率で相手の「とくこう」を下げるほのお技「マジカルフレイム」を習得可能になってしまい、ますます専用技としての価値がなくなってしまった。タイプこそ異なるがあちらは役割破壊としても活用できるため出番は明らかに多いという。
「ミストボール」の明日はどっちだ。
その答えは第9世代DLC後編『藍の円盤』で提出された。
ここに来て対となる「ラスターパージ」共々技威力が一気に+25の95まで上方修正。これに伴いサイキネを超えるタイプ一致の攻撃技として日の目を見ることとなった。
ただ、威力95としてはPPが少な過ぎるのが相変わらず気掛かりであるが…。
ついでに「マジカルフレイム」を覚えなくなったため、相手の特攻を下げる差別化の必要はなくなったか。
ちなみに「ボール」というだけあって特性「ぼうだん」持ちに無効化されるので要注意。
ポケモンGOでも2022年5月にメガラティアスと共にゲーム内に実装された。
本作は物理と特殊の区別がないため、「50%の確率で相手のこうげきを1段階下げる」という効果に変更されている。
しかし、フルゲージ技でありながらジム・レイドでは威力105、PvPで120とやや中途半端な威力であること、苦労してゲージを溜めて発動させても確実に追加効果を得られるとは限らないことなどから、ユーザーからの評価はイマイチ。普通にサイキネを使った方が効率的という意見もある。このため、現状ではこの技を覚えた個体は一種の記念品のような扱いで、原作同様、無理に覚えさせる必要はないとする方針が主流である。
ただ、サイキネと追加効果が被っている「ラスターパージ」と異なり、こちらはデパフを掛けるのが相手の攻撃という点で十分差別化出来ているため、敢えてこちらを採用する者もいるにはいる様である。